ジャニーズ事務所の前社長、ジャニー喜多川氏(2019年死去)による性加害疑惑で、被害を訴えている元ジャニーズJr.の二本樹顕理(にほんぎ・あきまさ)さん(39)が31日、国会で行われた立憲民主党の会合に出席した。「半年間に10回以上の性加害を受けた。在籍していた1年半だけでも、入所時期が近いJr.十数人から性被害の体験を聞いた」と証言した。
悔い、怒り…動き出した「ジャニオタ」 二本樹さんは1996年、中学1年の時にジャニーズ事務所に入所。入所から3カ月ほど過ぎた頃から性被害に遭い、「退所後も当時の行為はトラウマとして残り、自尊心を破壊された」と話した。また「周りのJr.と日常的に(加害の情報を)共有していた。私よりエスカレートした行為を受けている人もいた。スタッフも気づいていた可能性が高いと思う」と明かした。

ジャニーズ事務所は所属経験者を対象にした「心のケア相談窓口」と、「外部専門家による再発防止特別チーム」を設置した。こうした対応については「小さな前進かもしれないが、第三者委員会の設置が優先されるべきだ。被害実態の調査をしてほしい」と批判した。 実名での被害公表については「被害に遭った人が声をあげられる世の中に変えたい。発言することで過去のトラウマと決別したい思いもある」と話した。藤島ジュリー景子社長に対しては「性加害があった事実を知らなかったではなく、知っていたことを正直に話し、このヒアリングの場にも足を運んでほしい」と訴えた。 二本樹さんは同じく被害を証言した元ジャニーズJr.の橋田康さん(37)らと児童虐待防止法の改正を求める署名活動を行っており、2万5000人以上の賛同を得ている。【平本絢子】
二本樹さんは1996年、中学1年の時にジャニーズ事務所に入所。入所から3カ月ほど過ぎた頃から性被害に遭い、「退所後も当時の行為はトラウマとして残り、自尊心を破壊された」と話した。また「周りのJr.と日常的に(加害の情報を)共有していた。私よりエスカレートした行為を受けている人もいた。スタッフも気づいていた可能性が高いと思う」と明かした。
ジャニーズ事務所は所属経験者を対象にした「心のケア相談窓口」と、「外部専門家による再発防止特別チーム」を設置した。こうした対応については「小さな前進かもしれないが、第三者委員会の設置が優先されるべきだ。被害実態の調査をしてほしい」と批判した。
実名での被害公表については「被害に遭った人が声をあげられる世の中に変えたい。発言することで過去のトラウマと決別したい思いもある」と話した。藤島ジュリー景子社長に対しては「性加害があった事実を知らなかったではなく、知っていたことを正直に話し、このヒアリングの場にも足を運んでほしい」と訴えた。
二本樹さんは同じく被害を証言した元ジャニーズJr.の橋田康さん(37)らと児童虐待防止法の改正を求める署名活動を行っており、2万5000人以上の賛同を得ている。【平本絢子】