都民ファーストの会所属の東京都議会議員であり、サッカー元日本代表の長友佑都の妻でタレントの平愛梨の弟として知られる平慶翔(けいしょう)氏(35)。プライベートでは10年以上前に高校の同級生と結婚し、2人の子どもがいる慶翔氏だが、20代後半の男性と不倫関係に陥っていたことがわかった。さらに、慶翔氏はこの男性に偽名を名乗らせて秘書をさせた他、居住実態のない事務所を住所として提出するなど、数々の問題行動が……。
(前編・後編のうち後編)
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【不倫の証拠写真】「浣腸ね」慶翔氏が元交際相手の男性に送ったLINEを見る 2021年の7月、慶翔氏が2期目の当選を果たす都議選が行われた。慶翔氏とかつて不倫関係にあった、現在20代後半の山田聡さん(仮名)によればこの時、慶翔氏は政界を引退し、長友の個人事務所である「オフィス長友」で働くつもりだったという。平慶翔氏 ところが、小池知事に翻意を促され、出馬することに。その際、聡さんは偽名を名乗らされ、秘書として手伝うことになる。「彼は用心深く、僕の本名ではない偽名の名刺を100枚作り、支援者などを回らされました。告示の1カ月くらい前からは選挙区内にあるホテルで一緒に寝泊まりをするようになっていたのに、慶翔は当時の選挙事務所を居住地として区役所に転入届を出したんです。すると役所から“そこは住めるところではない”と指摘されてしまった。シャワーもない物件なので、当然です。すると、慶翔は大家さんの許可をもらって、役所と交渉し、転入届を受け付けてもらったのです。自分はホテルに泊まっているのに、“事務所で寝泊まりしています!”と支援者にうそをついていました」“お前の友達とか使ってレシートをかき集めてこい” 実際には住めない場所に住民票を移してまで戦った選挙。その最中には、長友、愛梨、妹で女優の祐奈が一家総出で応援に回った。長友自身も応援演説に立ち“アシスト”。さらには最終日、体調不良だった小池知事が選挙区入りし、“小池マジック”で辛くも勝利をつかんだのだった。「選挙が終わると関係がどんどん悪化していきました。まず選挙後、選管に提出するための選挙運動費用収支報告書を作成する際には、慶翔から“お前の友達とか使ってレシートをかき集めてこい”と言われました。偽名を使わされ、関係性も隠しているのに、なぜそこまでしなくてはいけないのか、と断りました」 さらにカネも要求された。「これも報告書を作っているときに慶翔に“俺とイチから頑張ってくれないか。これまでためてきた金を選挙の補填で使わせてほしい”と持ち掛けられました。僕の借金を返してくれたはずだという負い目が彼に対してあったので、銀行で積み立てていたうちのかなりの額を彼に札束ごと渡しました」「オフィス長友が支払っているんだ」 当時の選挙運動費用収支報告書を確認すると、収入の部の多くは少額の寄附によるもので、他には、〈2,000,000円 自己資金〉 という項目のみ。 聡さんが選挙後の関係について続けて語る。「7月末には脱毛サロンを退職しました。仕事を巡って大げんかして一度は別れるも、仲直りして再び一緒に暮らし始め、8月、都内の超高級タワマンに1カ月強の間、住むことになったんです。どうしてこんなところに住めるのか、本人は“俺も頑張るから、こういうところに住める。家賃は200万円で、オフィス長友が支払っているんだ”と話していました」 その年の秋には別の都内の低層マンションの一室で暮らすことになる。間取りは1LDKで、家賃は25万円と聡さんは聞いた。「室内にはオフィス長友の荷物が転がっていました。当時僕は仕事を辞め、彼から月に3、4万円のお小遣いをもらって生活していました。遊びには行けないし、ましてや洋服なんてとても買えません」 聡さんは直近の今年3月までこの低層マンションで生活することになるが、その中で、長友家との交流も少なからずあった。昨年2月頃ごろの出来事だ。平愛梨からの3万円「当時、長友家の幼い次男が体に点々と発疹ができる病気にかかってしまったんです。小さい子どもにその病気が感染するとのことで、ほかの兄弟と引き離すために、慶翔に2週間ほど預けられ、その面倒を僕が見ることになりました。チューブの薬を塗ったり、ごはんを作ってお風呂に入れたり。野菜をあまり食べない子でおにぎりやチャーハン、卵焼きを作ってあげました」 預かったはずの慶翔氏はほとんど面倒を見ることがなく、「次男が“寒い寒い”と泣くと“うるさい!”と一喝するし、出会い系アプリをいじっていたこともあった。自宅に男を呼んで全裸でマッサージを受けていたこともありました。そのくせ、愛梨さんには自分が世話をしているかのように話していて……。後日、僕への御礼ということで、封筒に入った3万円を長友さんの自宅マンションの車寄せで愛梨さんから受け取りました」 昨年の春には慶翔氏だけがまた別のタワマンに引っ越し、同棲は事実上解消するも、関係は続いていた。「後に長友家も同じタワマンに引っ越していて、家賃は70万円とも100万円ともいわれていました。そして昨夏以降、決定的に関係が悪化しました。慶翔から“ごめん、好きな人ができた”と打ち明けられたのです。正直、多少の浮気はしょうがないかな、と思うところもありました。でも、彼は僕に対しその好きな人と“別れる”と言いつつ、連絡を取り合っていたんです。それで殴り合いのけんかになりました」報告書に偽名を記載 さらに、看過できないのは、公の報告書への記載について、である。 一つは政治資金収支報告書。慶翔氏が代表を務める政治団体のそれを確認すると、会計責任者として聡さんの名が記されている。だが、その名は慶翔氏が名乗らせていた偽名。この世に存在しない人物を報告書に記載していることになる。 もう一つは本人の事務所だ。実はHPに記されている住所はダミーで、実質的な事務所は聡さんが暮らしていた低層マンションの一室にあるのだ。 付言すると、慶翔氏は確認できるだけで前述した三つの高級賃貸マンションをいまも契約している。その家賃の総額は月に100万円を優に超える。その原資は一体どこにあるのか。 慶翔氏は書面で聡さんに偽名を名乗らせ秘書として働かせたことを〈事実ではありません〉と否定してきた。だが、その偽名が公的な文書である政治資金収支報告書に載っていることは先に指摘した通りである。 小池知事は政治家としての資質に疑問を禁じ得ない慶翔氏の所業をご存知なのかもしれないが、かような都議を抱えていれば、彼女と都民ファーストの会がますます危地に立たされるのは間違いあるまい。 前編では、不倫相手の男性に対するモラハラやDVなど、慶翔氏の“衝撃の素顔”について報じている。「週刊新潮」2023年4月27日号 掲載
2021年の7月、慶翔氏が2期目の当選を果たす都議選が行われた。慶翔氏とかつて不倫関係にあった、現在20代後半の山田聡さん(仮名)によればこの時、慶翔氏は政界を引退し、長友の個人事務所である「オフィス長友」で働くつもりだったという。
ところが、小池知事に翻意を促され、出馬することに。その際、聡さんは偽名を名乗らされ、秘書として手伝うことになる。
「彼は用心深く、僕の本名ではない偽名の名刺を100枚作り、支援者などを回らされました。告示の1カ月くらい前からは選挙区内にあるホテルで一緒に寝泊まりをするようになっていたのに、慶翔は当時の選挙事務所を居住地として区役所に転入届を出したんです。すると役所から“そこは住めるところではない”と指摘されてしまった。シャワーもない物件なので、当然です。すると、慶翔は大家さんの許可をもらって、役所と交渉し、転入届を受け付けてもらったのです。自分はホテルに泊まっているのに、“事務所で寝泊まりしています!”と支援者にうそをついていました」
実際には住めない場所に住民票を移してまで戦った選挙。その最中には、長友、愛梨、妹で女優の祐奈が一家総出で応援に回った。長友自身も応援演説に立ち“アシスト”。さらには最終日、体調不良だった小池知事が選挙区入りし、“小池マジック”で辛くも勝利をつかんだのだった。
「選挙が終わると関係がどんどん悪化していきました。まず選挙後、選管に提出するための選挙運動費用収支報告書を作成する際には、慶翔から“お前の友達とか使ってレシートをかき集めてこい”と言われました。偽名を使わされ、関係性も隠しているのに、なぜそこまでしなくてはいけないのか、と断りました」
さらにカネも要求された。
「これも報告書を作っているときに慶翔に“俺とイチから頑張ってくれないか。これまでためてきた金を選挙の補填で使わせてほしい”と持ち掛けられました。僕の借金を返してくれたはずだという負い目が彼に対してあったので、銀行で積み立てていたうちのかなりの額を彼に札束ごと渡しました」
当時の選挙運動費用収支報告書を確認すると、収入の部の多くは少額の寄附によるもので、他には、
〈2,000,000円 自己資金〉
という項目のみ。
聡さんが選挙後の関係について続けて語る。
「7月末には脱毛サロンを退職しました。仕事を巡って大げんかして一度は別れるも、仲直りして再び一緒に暮らし始め、8月、都内の超高級タワマンに1カ月強の間、住むことになったんです。どうしてこんなところに住めるのか、本人は“俺も頑張るから、こういうところに住める。家賃は200万円で、オフィス長友が支払っているんだ”と話していました」
その年の秋には別の都内の低層マンションの一室で暮らすことになる。間取りは1LDKで、家賃は25万円と聡さんは聞いた。
「室内にはオフィス長友の荷物が転がっていました。当時僕は仕事を辞め、彼から月に3、4万円のお小遣いをもらって生活していました。遊びには行けないし、ましてや洋服なんてとても買えません」
聡さんは直近の今年3月までこの低層マンションで生活することになるが、その中で、長友家との交流も少なからずあった。昨年2月頃ごろの出来事だ。
「当時、長友家の幼い次男が体に点々と発疹ができる病気にかかってしまったんです。小さい子どもにその病気が感染するとのことで、ほかの兄弟と引き離すために、慶翔に2週間ほど預けられ、その面倒を僕が見ることになりました。チューブの薬を塗ったり、ごはんを作ってお風呂に入れたり。野菜をあまり食べない子でおにぎりやチャーハン、卵焼きを作ってあげました」
預かったはずの慶翔氏はほとんど面倒を見ることがなく、
「次男が“寒い寒い”と泣くと“うるさい!”と一喝するし、出会い系アプリをいじっていたこともあった。自宅に男を呼んで全裸でマッサージを受けていたこともありました。そのくせ、愛梨さんには自分が世話をしているかのように話していて……。後日、僕への御礼ということで、封筒に入った3万円を長友さんの自宅マンションの車寄せで愛梨さんから受け取りました」
昨年の春には慶翔氏だけがまた別のタワマンに引っ越し、同棲は事実上解消するも、関係は続いていた。
「後に長友家も同じタワマンに引っ越していて、家賃は70万円とも100万円ともいわれていました。そして昨夏以降、決定的に関係が悪化しました。慶翔から“ごめん、好きな人ができた”と打ち明けられたのです。正直、多少の浮気はしょうがないかな、と思うところもありました。でも、彼は僕に対しその好きな人と“別れる”と言いつつ、連絡を取り合っていたんです。それで殴り合いのけんかになりました」
さらに、看過できないのは、公の報告書への記載について、である。
一つは政治資金収支報告書。慶翔氏が代表を務める政治団体のそれを確認すると、会計責任者として聡さんの名が記されている。だが、その名は慶翔氏が名乗らせていた偽名。この世に存在しない人物を報告書に記載していることになる。
もう一つは本人の事務所だ。実はHPに記されている住所はダミーで、実質的な事務所は聡さんが暮らしていた低層マンションの一室にあるのだ。
付言すると、慶翔氏は確認できるだけで前述した三つの高級賃貸マンションをいまも契約している。その家賃の総額は月に100万円を優に超える。その原資は一体どこにあるのか。 慶翔氏は書面で聡さんに偽名を名乗らせ秘書として働かせたことを〈事実ではありません〉と否定してきた。だが、その偽名が公的な文書である政治資金収支報告書に載っていることは先に指摘した通りである。
小池知事は政治家としての資質に疑問を禁じ得ない慶翔氏の所業をご存知なのかもしれないが、かような都議を抱えていれば、彼女と都民ファーストの会がますます危地に立たされるのは間違いあるまい。
前編では、不倫相手の男性に対するモラハラやDVなど、慶翔氏の“衝撃の素顔”について報じている。
「週刊新潮」2023年4月27日号 掲載