高級車盗を繰り返したとして、大阪府警や茨城県警などは27日、三重県鈴鹿市の無職の男(51)ら男20人を窃盗容疑などで逮捕、送検したと発表した。
車の制御システムを不正に操って解錠する「キャンインベーダー」と呼ばれる手口で、被害は9府県で計64台、約4億2900万円に上るという。
発表では、男ら20人は2021年9月~昨年8月、大阪や岐阜、愛知などでトヨタのレクサスやランドクルーザーを盗むなどした疑い。うち15人は既に起訴されたという。府警などは、茨城県内で車を解体し、海外に部品を転売していたとみている。
キャンインベーダーは、特殊な機器を使って車の動きを制御する車載ネットワーク「CAN(キャン)」に侵入してドアロックを解除し、エンジンを起動させる手口。府警などは一連の事件で機器2台を押収した。