東京都狛江市の住宅で住人の大塩衣与さん(90)が殺害された強盗殺人事件で、警視庁が押収したレンタカーから見つかったスマートフォンを解析したところ、メッセージ上で「キム・ヨンジュン」を名乗る人物から大塩さん宅の住所が送られていたことが捜査関係者への取材で判明した。車内からはこの住所が書かれた宅配伝票も見つかった。一連の強盗事件では「キム」や「ルフィ」を名乗る人物が指示役として関わっており、警視庁は同じグループが関与した疑いがあるとみて調べる。
ルフィらも? フィリピン入管施設「金さえあれば何でもできた」 捜査関係者によると、レンタカーは事件前日と当日に現場近くを走行していた。事件翌日の20日に東京都足立区で見つかり、車内にあったスマホを解析したところ、秘匿性の高い通信アプリ「テレグラム」上で、指示役とみられる「キム・ヨンジュン」と名乗る人物から現場住所が送信された記録が残っていた。 昨年10月に東京都稲城市で起きた強盗傷害事件でも、逮捕された7人の容疑者の供述やスマホの解析から「キム」や「ルフィ」と名乗る人物が指示役だった疑いが浮上。発信元の国番号はいずれもフィリピンを示す「63」だった。また、山口県岩国市の事件や、東京都中野区の事件でも実行役が「キム」から指示を受けていたとされる。 「ルフィ」と名乗る指示役の可能性がある4人の日本人男性は現在、フィリピンの入管施設に収容されている。4人はそこから日本にいる実行役に強盗の指示を出していた疑いがあり、「キム」という名前も使っていた可能性がある。4人は2019年に拠点が摘発された特殊詐欺事件で逮捕状が出ており、日本の警察当局がフィリピン当局に身柄の移送を求めている。【鈴木拓也、木原真希、岩崎歩】
捜査関係者によると、レンタカーは事件前日と当日に現場近くを走行していた。事件翌日の20日に東京都足立区で見つかり、車内にあったスマホを解析したところ、秘匿性の高い通信アプリ「テレグラム」上で、指示役とみられる「キム・ヨンジュン」と名乗る人物から現場住所が送信された記録が残っていた。
昨年10月に東京都稲城市で起きた強盗傷害事件でも、逮捕された7人の容疑者の供述やスマホの解析から「キム」や「ルフィ」と名乗る人物が指示役だった疑いが浮上。発信元の国番号はいずれもフィリピンを示す「63」だった。また、山口県岩国市の事件や、東京都中野区の事件でも実行役が「キム」から指示を受けていたとされる。
「ルフィ」と名乗る指示役の可能性がある4人の日本人男性は現在、フィリピンの入管施設に収容されている。4人はそこから日本にいる実行役に強盗の指示を出していた疑いがあり、「キム」という名前も使っていた可能性がある。4人は2019年に拠点が摘発された特殊詐欺事件で逮捕状が出ており、日本の警察当局がフィリピン当局に身柄の移送を求めている。【鈴木拓也、木原真希、岩崎歩】