SNS上などで国会での岸田総理の「育休中の学び直し・リスキリング」についてのやりとりに批判のコメントが殺到しています。また、東京都では、2022年6月、『育児のために仕事を休む』というイメージを変える意味で、育児という大切な仕事に取り組む『育業(いくぎょう)』という愛称で呼ぶことを掲げて、従来の考え方を変えるよう訴えています。スタジオで詳しく見ていきます。

【写真を見る】“育休は休みじゃない” 総理「育休中も学び直しを後押し」表明にSNS炎上【解説】反論“育休は休みじゃない”産休・育休中にリスキリングホラン千秋キャスター:国会でのやり取りが話題になっています。国会答弁、自民党の大家議員がこのように発言しました。自民党大家敏志議員(1月27日参院本会議での発言)「(産休・育休中の)リスキリングによって一定のスキルを身につけたり、学位を取ったりする方々を支援することができれば子育てをしながらもキャリアの停滞を最小限にしたり逆にキャリアアップが、可能になることも考えられます」提案する形で岸田総理に発言をしました。これに対して岸田総理は岸田文雄総理(1月27日参院本会議での発言)「育児中など様々な状況にあっても、主体的に学び直しに取り組む方々をしっかりと後押ししてまいります」「育児中など」「様々な状況にあっても」というふうに発言したのですが、育児中に学び直しなんて可能なのかという点について、SNS上で様々な声が上がりました。▼やりとりを受けてSNSでは…。「この発想ってまさに育児する気のない育休男性のそれ。育休は育児するためにある」「子どもを放ったらかしてスキルアップのため学び直す。余裕なんてありません」「自民党は育児の実態を知らないらしい」こうした声もありまして、岸田総理このように説明しました1月30日の国会答弁です。岸田総理(1月30日衆院予算委員会での発言)「子育てというものが経済的時間的精神的に、大変だということ目の当たりにしましたし(私も)経験いたしました。<中略>あらゆるステージにおいて本人が希望したならば、そうしたリスキリングに取り組める、環境整備を強化していくことが重要だという趣旨で申し上げた」やはりこの育休を巡って、SNS上では様々な声が上がっているんです。▼「育休」についてSNSでは…。「育休=休みじゃない。育児は24時間営業365日休み無しですから」「子育て中の合間に勉強?ほとんどのママ達は、寝不足になりながら育児を頑張ってるのに」さらに東京都もこの育児休業というものを取りやすくするため、「育休」休みではなく、「育業」という愛称で読んでいきましょうという取り組みを行っています。井上貴博キャスター:やはり子育てと学び直しということがごっちゃになって、少しずれているのかなと個人的には感じています。学び直しは絶対重要です。スキルを上げていくことは重要。でもそれは子育てと分けて考えるべき。田中ウルヴェ京スポーツ心理学者(博士):大前提として言ってもらいたかったのはまず、人それぞれだっていうことをしっかり言って欲しかった。あともう一つは「子育て」ってそもそも男性だろうと女性だろうと、子供を授かることに決めたご家庭で「子育て」をするときはお父さんもお母さんも学べるんですよ。それこそ「子育て」こそリスキリング。「人を育てるってどれぐらい大変なこと」だとか「自分のコントロールできないことってこんなにあるんだ」っていう経験だったり。結果的に仕事に戻ったときにもキャリアにすごく役立つようなことがある。それは女性に限らない。「スキルアップを育休中に」言語道断子育ての課題は?ホラン千秋キャスター:リスキリングって単なる学び直しではなくて、やはり企業で仕事を続けるにあたって必要なスキルですので、自分の人生を豊かにするものに直結するものじゃない場合もあるわけです。行政教育学がご専門の日本大学末富教授にお話を伺いました。日本大学文理学部 末冨芳教授「『育休』はママ・パパの学びの時間ではなく、幸せに子育てをすることが目的の制度。育休でキャリア停滞を防ぐのは企業側の責任で「スキルアップを育休中に」などは言語道断。労働者個人の問題にすり替えてはいけない」井上キャスター:やはり子育て支援っていうとすぐ、ばらまこうってなりますけど、それだけじゃなくて例えば子供が多い世帯ほど、税金について免除しますよ。フランス方式って言われますけどフランスで取られているものをそういう抜本的にやっぱり変えていかないと。田中ウルヴェ京さん:例えば私は50代です。井上さんホランさんは30代。要するに年代によって自分たちが考える課題って違うわけじゃないですか。今の日本の中で、この子育てという問題に対してどのような課題があるのかっていう客観的な根拠を出していただかないと、議論のベースすらできない。そこをわかりやすく言っていただけないだろうかとよく感じる。本来の何の課題をどう解決してるのかっていうのが、まだ見えないんですよ。
SNS上などで国会での岸田総理の「育休中の学び直し・リスキリング」についてのやりとりに批判のコメントが殺到しています。また、東京都では、2022年6月、『育児のために仕事を休む』というイメージを変える意味で、育児という大切な仕事に取り組む『育業(いくぎょう)』という愛称で呼ぶことを掲げて、従来の考え方を変えるよう訴えています。スタジオで詳しく見ていきます。
【写真を見る】“育休は休みじゃない” 総理「育休中も学び直しを後押し」表明にSNS炎上【解説】反論“育休は休みじゃない”産休・育休中にリスキリングホラン千秋キャスター:国会でのやり取りが話題になっています。国会答弁、自民党の大家議員がこのように発言しました。自民党大家敏志議員(1月27日参院本会議での発言)「(産休・育休中の)リスキリングによって一定のスキルを身につけたり、学位を取ったりする方々を支援することができれば子育てをしながらもキャリアの停滞を最小限にしたり逆にキャリアアップが、可能になることも考えられます」提案する形で岸田総理に発言をしました。これに対して岸田総理は岸田文雄総理(1月27日参院本会議での発言)「育児中など様々な状況にあっても、主体的に学び直しに取り組む方々をしっかりと後押ししてまいります」「育児中など」「様々な状況にあっても」というふうに発言したのですが、育児中に学び直しなんて可能なのかという点について、SNS上で様々な声が上がりました。▼やりとりを受けてSNSでは…。「この発想ってまさに育児する気のない育休男性のそれ。育休は育児するためにある」「子どもを放ったらかしてスキルアップのため学び直す。余裕なんてありません」「自民党は育児の実態を知らないらしい」こうした声もありまして、岸田総理このように説明しました1月30日の国会答弁です。岸田総理(1月30日衆院予算委員会での発言)「子育てというものが経済的時間的精神的に、大変だということ目の当たりにしましたし(私も)経験いたしました。<中略>あらゆるステージにおいて本人が希望したならば、そうしたリスキリングに取り組める、環境整備を強化していくことが重要だという趣旨で申し上げた」やはりこの育休を巡って、SNS上では様々な声が上がっているんです。▼「育休」についてSNSでは…。「育休=休みじゃない。育児は24時間営業365日休み無しですから」「子育て中の合間に勉強?ほとんどのママ達は、寝不足になりながら育児を頑張ってるのに」さらに東京都もこの育児休業というものを取りやすくするため、「育休」休みではなく、「育業」という愛称で読んでいきましょうという取り組みを行っています。井上貴博キャスター:やはり子育てと学び直しということがごっちゃになって、少しずれているのかなと個人的には感じています。学び直しは絶対重要です。スキルを上げていくことは重要。でもそれは子育てと分けて考えるべき。田中ウルヴェ京スポーツ心理学者(博士):大前提として言ってもらいたかったのはまず、人それぞれだっていうことをしっかり言って欲しかった。あともう一つは「子育て」ってそもそも男性だろうと女性だろうと、子供を授かることに決めたご家庭で「子育て」をするときはお父さんもお母さんも学べるんですよ。それこそ「子育て」こそリスキリング。「人を育てるってどれぐらい大変なこと」だとか「自分のコントロールできないことってこんなにあるんだ」っていう経験だったり。結果的に仕事に戻ったときにもキャリアにすごく役立つようなことがある。それは女性に限らない。「スキルアップを育休中に」言語道断子育ての課題は?ホラン千秋キャスター:リスキリングって単なる学び直しではなくて、やはり企業で仕事を続けるにあたって必要なスキルですので、自分の人生を豊かにするものに直結するものじゃない場合もあるわけです。行政教育学がご専門の日本大学末富教授にお話を伺いました。日本大学文理学部 末冨芳教授「『育休』はママ・パパの学びの時間ではなく、幸せに子育てをすることが目的の制度。育休でキャリア停滞を防ぐのは企業側の責任で「スキルアップを育休中に」などは言語道断。労働者個人の問題にすり替えてはいけない」井上キャスター:やはり子育て支援っていうとすぐ、ばらまこうってなりますけど、それだけじゃなくて例えば子供が多い世帯ほど、税金について免除しますよ。フランス方式って言われますけどフランスで取られているものをそういう抜本的にやっぱり変えていかないと。田中ウルヴェ京さん:例えば私は50代です。井上さんホランさんは30代。要するに年代によって自分たちが考える課題って違うわけじゃないですか。今の日本の中で、この子育てという問題に対してどのような課題があるのかっていう客観的な根拠を出していただかないと、議論のベースすらできない。そこをわかりやすく言っていただけないだろうかとよく感じる。本来の何の課題をどう解決してるのかっていうのが、まだ見えないんですよ。
ホラン千秋キャスター:国会でのやり取りが話題になっています。国会答弁、自民党の大家議員がこのように発言しました。
自民党大家敏志議員(1月27日参院本会議での発言)「(産休・育休中の)リスキリングによって一定のスキルを身につけたり、学位を取ったりする方々を支援することができれば子育てをしながらもキャリアの停滞を最小限にしたり逆にキャリアアップが、可能になることも考えられます」
提案する形で岸田総理に発言をしました。これに対して岸田総理は
岸田文雄総理(1月27日参院本会議での発言)「育児中など様々な状況にあっても、主体的に学び直しに取り組む方々をしっかりと後押ししてまいります」
「育児中など」「様々な状況にあっても」というふうに発言したのですが、育児中に学び直しなんて可能なのかという点について、SNS上で様々な声が上がりました。
▼やりとりを受けてSNSでは…。「この発想ってまさに育児する気のない育休男性のそれ。育休は育児するためにある」「子どもを放ったらかしてスキルアップのため学び直す。余裕なんてありません」「自民党は育児の実態を知らないらしい」
こうした声もありまして、岸田総理このように説明しました1月30日の国会答弁です。
岸田総理(1月30日衆院予算委員会での発言)「子育てというものが経済的時間的精神的に、大変だということ目の当たりにしましたし(私も)経験いたしました。<中略>あらゆるステージにおいて本人が希望したならば、そうしたリスキリングに取り組める、環境整備を強化していくことが重要だという趣旨で申し上げた」
やはりこの育休を巡って、SNS上では様々な声が上がっているんです。
▼「育休」についてSNSでは…。「育休=休みじゃない。育児は24時間営業365日休み無しですから」「子育て中の合間に勉強?ほとんどのママ達は、寝不足になりながら育児を頑張ってるのに」
さらに東京都もこの育児休業というものを取りやすくするため、「育休」休みではなく、「育業」という愛称で読んでいきましょうという取り組みを行っています。
井上貴博キャスター:やはり子育てと学び直しということがごっちゃになって、少しずれているのかなと個人的には感じています。学び直しは絶対重要です。スキルを上げていくことは重要。でもそれは子育てと分けて考えるべき。
田中ウルヴェ京スポーツ心理学者(博士):大前提として言ってもらいたかったのはまず、人それぞれだっていうことをしっかり言って欲しかった。あともう一つは「子育て」ってそもそも男性だろうと女性だろうと、子供を授かることに決めたご家庭で「子育て」をするときはお父さんもお母さんも学べるんですよ。それこそ「子育て」こそリスキリング。「人を育てるってどれぐらい大変なこと」だとか「自分のコントロールできないことってこんなにあるんだ」っていう経験だったり。結果的に仕事に戻ったときにもキャリアにすごく役立つようなことがある。それは女性に限らない。
ホラン千秋キャスター:リスキリングって単なる学び直しではなくて、やはり企業で仕事を続けるにあたって必要なスキルですので、自分の人生を豊かにするものに直結するものじゃない場合もあるわけです。
行政教育学がご専門の日本大学末富教授にお話を伺いました。
日本大学文理学部 末冨芳教授「『育休』はママ・パパの学びの時間ではなく、幸せに子育てをすることが目的の制度。育休でキャリア停滞を防ぐのは企業側の責任で「スキルアップを育休中に」などは言語道断。労働者個人の問題にすり替えてはいけない」
井上キャスター:やはり子育て支援っていうとすぐ、ばらまこうってなりますけど、それだけじゃなくて例えば子供が多い世帯ほど、税金について免除しますよ。フランス方式って言われますけどフランスで取られているものをそういう抜本的にやっぱり変えていかないと。