冬を前に今、東京都心でアライグマの目撃が相次いでいる。
先週、下北沢駅近くの住宅街で撮影された映像。
さらに調布市では、マンションの扉に挟まって動けなくなっているのが発見された。
一見かわいいアライグマは、こう見えて実は、性格は凶暴。
人などに危害を加える特定外来生物にも指定されていて、多くの自治体では、見かけても近づかないよう、呼びかけている。
一方、関東近郊では…。
アライグマの被害に遭った住民「これです、柿」、「(これがアライグマに食べられた跡?)そうです。だいたい半分は食べられた」
柿以外にも落花生など、被害がなくならないことから、わなを仕掛けるなどの対策がとられている。
アイディーサービス・小河淳寛さん「この2年ぐらいは、(捕獲数の)10月平均が明らかに増えています」
以前は、イノシシによる被害が一番多かった埼玉県。ところが2020年からは、アライグマによる被害が最も多くなっている。
2021年に捕獲された頭数は、およそ9,000頭。
今回取材した駆除業者だけでも、この日、6頭捕獲した。
いったい、なぜアライグマが急増しているのだろうか。
埼玉県 みどり自然課・森田梢主査「アライグマは、1頭のメスが、年間平均で3~4頭出産するなど、高い繁殖力を持ちます。また、さまざまな餌を食べる雑食性であることから、広い環境で生息できます」
取材した駆除業者は、関東近郊で増えたアライグマが、行動範囲を広げて都心に移動してきているのではないかとみている。