静岡県牧之原市の認定こども園『川崎幼稚園』で起きた、通園バスに置き去りにされた3歳女児がその後に死亡した事故について、9月7日に同園の理事長兼園長、そして副園長らが記者会見を開いた。その一部のやりとりが物議を呼んでいる。
【写真】「疲れた」は《聞き間違い、誤情報を拡散した》謝罪したツイート主「2時間以上にわたる会見の中で、園長は女児の名前を言い間違えるような場面もあり、さらには“顔と名前が一致しない”という旨の発言もあってか、全体的に当事者意識の薄さが指摘されるような報道もありました。

時に“逆ギレ”するかのような園長の態度に、会見の様子をテレビ中継や、ネットのライブ配信で見ていた視聴者からも怒りの声が上がっています」(情報番組ディレクター) そしてもう一つ、ネット上でさらなる炎上を招いたのが、副園長のとある「発言」だった。それは会見が始まって2時間が過ぎたころのこと。 女児の人柄についての質問がなされたとき、「お家で歌っていたのは何の歌か」などと聞かれた時のことだった。すると副園長は隣に座っていた職員のほうを向いて、耳打ちするような小さい声で何やら話し始めたのだが……。「この際に、副園長らが“疲れた”“疲れちゃった~”などという発言をしたとして、視聴者がツイッターに投稿する動きがあったのです。すると瞬く間に拡散されたことで、他ユーザーも同調して“もう疲れた~ってよく言える”“罪の意識ゼロ”などと、園長らはさらなる批判を招くことになったのです」 と、なぜかこちらも小声で経緯を明かす前出のディレクター。このマイクに拾われたとされる「疲れた発言」が事実ならば、被害者家族の感情を逆撫でする発言だ。ところがーー、「このツイート主は後に当該ツイートを削除した上で、《前後を含め確認した所、聞き間違いでした。誤情報を拡散してしまったこと、お詫び申し上げます》とお詫びの文面を投稿したのです。どうやら、他のユーザーから“デマ”であることを指摘されてのことだったみたいですね」(同・ディレクター)あらためて会見内容を注視すると では、「疲れた」と聞き間違えという発言はどんなものだったのだろうか。あらためて会見を見直してみると、「昨日、(ご両親に)お話を聞いた時に携帯で撮ったという動画を見せていただきました。『おつかいありさん』です」 記者の「女児が歌っていたのは何の歌か」という質問に、童謡の『おつかいありさん』と答えた副園長。問題とされる発言はこの直前に交わされていたのだが、さらに音声を上げて耳を澄ませてみると、副園長「何の歌?」職員「『おつかいありさん』(です)」副園長「『おつかいありさん』(ね)」 副園長は隣の担任に何の歌かを聞き出し、『おつかいありさん』と教えてもらった曲名を確認するように、繰り返しているようにも聞き取れるやりとりだった。そして、マイクを手に取って曲名を答えた、という流れのようにも見えた。「副園長たちがマスクをしていたためか、通常の音声では話し声がハッキリ聞き取れなかったことで早とちりしたとも考えられます。それまでも園長の態度、そして副園長も別の質問の際には言い間違えて、誤魔化し笑いを浮かべるような場面があったのも事実。 これらが重なって、さらに彼らに対する怒りが念頭にあるが故に見ていて、『おつかいありさん』を“疲れた”“疲れちゃった”などと変換して聞き取ってしまったのではないでしょうか。ネットでデマを拡散させないためにも、感情のままに即発信するのではなく、あらためて見直し、聞き直して確認すべきだったのかなと思います」(同・ディレクター) もちろん、女児が死亡した事実に変わりなく、園長、そして副園長も含めた川崎幼稚園が犯した重大なミスが消えるはずもない。それでも、“第三者”としてあらためて情報の扱いには細心の注意を払うべきなのかもしれない。
「2時間以上にわたる会見の中で、園長は女児の名前を言い間違えるような場面もあり、さらには“顔と名前が一致しない”という旨の発言もあってか、全体的に当事者意識の薄さが指摘されるような報道もありました。
時に“逆ギレ”するかのような園長の態度に、会見の様子をテレビ中継や、ネットのライブ配信で見ていた視聴者からも怒りの声が上がっています」(情報番組ディレクター)
そしてもう一つ、ネット上でさらなる炎上を招いたのが、副園長のとある「発言」だった。それは会見が始まって2時間が過ぎたころのこと。
女児の人柄についての質問がなされたとき、「お家で歌っていたのは何の歌か」などと聞かれた時のことだった。すると副園長は隣に座っていた職員のほうを向いて、耳打ちするような小さい声で何やら話し始めたのだが……。
「この際に、副園長らが“疲れた”“疲れちゃった~”などという発言をしたとして、視聴者がツイッターに投稿する動きがあったのです。すると瞬く間に拡散されたことで、他ユーザーも同調して“もう疲れた~ってよく言える”“罪の意識ゼロ”などと、園長らはさらなる批判を招くことになったのです」
と、なぜかこちらも小声で経緯を明かす前出のディレクター。このマイクに拾われたとされる「疲れた発言」が事実ならば、被害者家族の感情を逆撫でする発言だ。ところがーー、
「このツイート主は後に当該ツイートを削除した上で、《前後を含め確認した所、聞き間違いでした。誤情報を拡散してしまったこと、お詫び申し上げます》とお詫びの文面を投稿したのです。どうやら、他のユーザーから“デマ”であることを指摘されてのことだったみたいですね」(同・ディレクター)
では、「疲れた」と聞き間違えという発言はどんなものだったのだろうか。あらためて会見を見直してみると、
「昨日、(ご両親に)お話を聞いた時に携帯で撮ったという動画を見せていただきました。『おつかいありさん』です」
記者の「女児が歌っていたのは何の歌か」という質問に、童謡の『おつかいありさん』と答えた副園長。問題とされる発言はこの直前に交わされていたのだが、さらに音声を上げて耳を澄ませてみると、
副園長「何の歌?」職員「『おつかいありさん』(です)」副園長「『おつかいありさん』(ね)」
副園長は隣の担任に何の歌かを聞き出し、『おつかいありさん』と教えてもらった曲名を確認するように、繰り返しているようにも聞き取れるやりとりだった。そして、マイクを手に取って曲名を答えた、という流れのようにも見えた。
「副園長たちがマスクをしていたためか、通常の音声では話し声がハッキリ聞き取れなかったことで早とちりしたとも考えられます。それまでも園長の態度、そして副園長も別の質問の際には言い間違えて、誤魔化し笑いを浮かべるような場面があったのも事実。
これらが重なって、さらに彼らに対する怒りが念頭にあるが故に見ていて、『おつかいありさん』を“疲れた”“疲れちゃった”などと変換して聞き取ってしまったのではないでしょうか。ネットでデマを拡散させないためにも、感情のままに即発信するのではなく、あらためて見直し、聞き直して確認すべきだったのかなと思います」(同・ディレクター)
もちろん、女児が死亡した事実に変わりなく、園長、そして副園長も含めた川崎幼稚園が犯した重大なミスが消えるはずもない。それでも、“第三者”としてあらためて情報の扱いには細心の注意を払うべきなのかもしれない。