8日午前4時5分頃、仙台市太白区長町南の路上で、20歳代の女性から「腹を刺された」と119番があった。
宮城県警仙台南署は殺人未遂事件として捜査したが、その後、女性がうそだったと認め、「仕事のストレスでやってしまいました」と、自分の腹を果物ナイフで刺したと打ち明けた。腹部に深さ約2センチの刺し傷を負って同市内の病院に搬送されたが、命に別条はない。現場にはナイフが落ちていた。軽犯罪法違反(虚偽申告)に当たる可能性もあり、同署は動機を調べている。
現場は閑静な住宅街。県警が約3時間半にわたって緊急配備を敷き、周辺は一時物々しい空気に包まれた。約700メートル離れた市立大野田小では、県警からの連絡を受け、午前7時半頃から教員10人余りで児童たちの登校を見守った。市立長町南小でも同様の対応を取り、市立富沢中は登校時間を1時間遅らせた。大野田小の教頭は「子どもたちが無事だったので一安心だが、このようなことがあると児童や保護者に不安を与えかねない」と話した。