15日、関東では冷たい雨が降り、気温も急降下。一気に季節が進みました。季節の変わり目、北海道の海では異変が。網走の漁港にサンマが大群で押し寄せ、釣り客が殺到しているようです。なかには2時間で200匹釣れたという人も。
北海道陸別町。太陽光がダイヤモンドダストに反射し、光の柱が出現する“サンピラー現象”です。
過去、マイナス30℃を観測した街。まだ“序の口”です。
北日本を中心に今シーズン一番の冷え込みとなった15日朝。上空の寒気などの影響で、北日本では内陸を中心に氷点下となりました。
朝焼けに照らされた奈良公園。奈良市は最低気温6.5℃を観測。鹿が吐く息も白く染まっています。
温泉地はにぎわいを取り戻しつつあります。群馬の名湯・草津温泉。この寒さで湯煙も高く上っています。
気合いの浴衣姿。それもそのはず“久々の”旅行です。
神奈川からの観光客:「寒いです、正直。4年ぶりになります。コロナのせいで。思い出作りのために。きょうのために頑張ってきたんです。仕事」
東京では5ミリ以上の雨が降るのは、およそ1カ月ぶりのことです。日中も気温が上がらず、師走並みの寒さとなりました。
散り始めたいちょうが黄色いじゅうたんのように敷き詰められています。
16日にかけ、関東甲信の標高の高い地域では、雪が降ると予想されています。
一方、北の海には異変が訪れていました。水面に光を当てると、跳びはねる大量の魚の群れ。ここは北海道北部、雄武漁港。別の場所にもライトをかざすと…。これ、サンマの群れだというんです。
別の漁港ではサンマのうわさを聞き付け、集まる釣り人たち。地元の漁業組合によると、ここまでサンマが出てくることは非常に珍しいことだといいます。
それにしても釣り上げてから、たったの15秒ほどでまさに入れ食い状態。
なかには2時間でおよそ200匹を釣り上げるツワモノも。
釣りたての活きのいいサンマを刺身にして楽しむ人もいました。
午後4時です。だんだんと暗くなってきた網走港です。人が集まっています。皆さん一定間隔で釣り糸を海にたらしています。
狙いは、やはり…。
釣り人:「狙い?サンマ」「サンマで来ている」「サンマ」「(Q.サンマ入っている。これはどうした?)これ今釣れた」
なかには光でサンマが集まるように、発電機を持参する人も…。
釣り人:「(明かりで)魚が集まってくる。これはセラミックヒーター。これは温めるやつ」「(Q.缶コーヒー)飲み物とか」「(Q.身体が冷えるから?)そうです」「(Q.かなりの長期戦を予想?)長期戦じゃない、今晩が勝負」「(Q.どれぐらい釣ろうと思っている?)100)」
釣具屋ブルーマリンch.西川健太さん:「しびれましたね。もう最高。平日でも(釣り人は)100人単位でお祭り状態。最近では漁師もとれない状況のなか、大量に釣れるのは近年まれにみる状況」
そうです、うれしい声が上がる一方、素朴な疑問が…。
そもそもサンマは不漁だったのでは、ということ。ここ10年、サンマの漁獲量は下がる一方でした。
しかも、釣れている場所は堤防。 最近では、大漁のサケの遡上。さらに脂ののったブリなど、北海道各地で漁獲量が増えていましたが、なぜここまでサンマは増えたのでしょうか。 網走水産試験場・田中伸幸研究主幹:「オホーツク海から(サンマが)入ってきて、それが今、水温の低下とともに沿岸に暖かい水があるので、沿岸に寄ってきているのではないか」
しかも、釣れている場所は堤防。
最近では、大漁のサケの遡上。さらに脂ののったブリなど、北海道各地で漁獲量が増えていましたが、なぜここまでサンマは増えたのでしょうか。