「おい携帯返せ……」
左手で髪をかき上げながら、一糸纏わぬ姿の男性が近づいてくる。ソファに座った女性は、男性にスマホのカメラを向けた。千代田区にあるタワマンの上層階、柔らかい照明の光を受けて、局部を露にした男性の肌が白く光っている。
「お前!」
次の瞬間、男性は声を荒らげ、右足を腰の高さまで上げて薙ぎ払うような鋭いキックを放つ。蹴られた女性は、ひっくり返るように体勢を崩した―。
全裸の男性は、株式会社MCJの代表取締役会長・高島勇二氏(48歳)。乃木坂46のメンバーが「マウス♪マウス♪パソコンマウス♪」と歌うCMでも話題になった「マウスコンピュータージャパン」を起業した経営者だ。
高島氏(MCJのHPより)
高島氏に蹴られた20代のMさんは元恋人で、黒髪ロング、女優の小松菜奈似の女性だ。Mさんが、高島氏にキックされた時の状況を明かす。「’21年の7月15日のことです。高島が酔って家に帰ってきて、『携帯がない』と言い始めたんです。高島はバッグを持たずに出かけることが多く、泥酔するとカギや携帯をよくなくしていました。それなのに、いつも『お前が隠したんだろ』と言いがかりをつけてくる。こうしたことはよくありましたが、この日は言葉だけでなく、暴力までふるってきたのです」この時の高島氏の様子を、Mさんはスマホの動画で記録していた。マツコやホラン千秋のCMでもお馴染み高島氏が「マウスコンピューター」の前身となる事業を始めたのは’93年。実家は埼玉県春日部市で衣類店を営んでいたが、経営難で4000万円近い借金を抱えていた。なんとか負債を返すために、高島氏は店の倉庫裏でパソコンの改造事業を始める。ここから大躍進が始まった。パソコン関連の市場が急拡大するなかで商機をつかみ、借金をわずか3年で返済。「受注生産型パソコン」がヒットして、「MCJ」と商号変更し、’04年には東証マザーズに上場を果たした。 M&Aを繰り返しながら事業を拡大、’20年にはマツコ・デラックスやホラン千秋を起用したCMも話題を呼んだ。成長を続けるMCJの’21年度の売上高は、1912億円に達している。MCJ会長である高島氏は現在、ベンチャー企業の経営支援などにも手を広げ、後続の起業家の育成にも力を入れている。「蹴っていい?」絵に描いたようなサクセスストーリーを歩んできた高島氏だが、プライベートでは上場企業の会長らしからぬ粗暴な一面を見せるようだ。Mさんが録音していた音声を公開しよう。 【音声1】高島氏「蹴っていい?」Mさん「やめて。本当に蹴らないで」高島氏「うおぉ! 舐めんじゃねえぞ、日本男児。日本の男っていうのはロックなんだよ。魂がすり減っても何をしようが、全力で生きてロックだ。ロックンロール」Mさん「痛い、痛い痛い、やめて」高島氏「なんでだよ。このボケ」Mさん「だからやめてって」【音声2】高島氏「殴っていい? 殴りたいよおお」Mさん「お腹に赤ちゃんがいるかもしれないからやめて」高島氏「顔なら関係ないでしょ」「一回くらい殺してみたい」高島氏とMさんが出会ったのは’20年1月。高島氏が六本木に所有するタワマン最上階の一室で開かれたパーティがきっかけだった。「その日はほとんど話してないのですが、帰り際に『連絡先を教えてよ』と言われて交流が始まりました。高島は私が会ったことがないタイプの人間で、過去の破天荒なエピソードが面白くて、何度か食事に行きました。付き合い始めたのは’20年の3月です」(Mさん)Mさんにとって、高島氏との日々は刺激的だった。だが付き合い始めた当初から、高島氏は酒に酔うとMさんに暴言を吐いていたという。音声が残されているものとしては、こんな発言もあった。高島氏「殺したい……お前みたいな奴は本当一回くらい殺してみたい。オラアァ!(大声で叫ぶ)」 酔った状態で威嚇するように傘を振り回したこともあったという。これも動画が残っており、「突き殺すぞ、チェスト」などと呟きながら、剣道の竹刀のように傘を素振りする様子が確認できる。「高島はアルコール依存状態にあったのだと思います。お酒を飲まないと手が震え、イライラすると本人も言っていました。 私が付き合っていた頃はコロナ禍の真っ只中でしたが、高島は深夜まで外で酒を飲んでは、二日酔い状態でリモートワークをしていました。そして夜になるとまた飲みに行き、パーティを開く。新型コロナの感染が不安だった私は『飲みに行かないでほしい』と伝えたこともありましたが、『俺は高島様、人付き合いが命』と言って聞いてくれませんでした」(Mさん)後編では、高島会長本人を直撃! Mさんへの暴言&DV疑惑について、本人の「言い分」をきいた。「週刊現代」2022年11月19・26日号より
高島氏に蹴られた20代のMさんは元恋人で、黒髪ロング、女優の小松菜奈似の女性だ。Mさんが、高島氏にキックされた時の状況を明かす。
「’21年の7月15日のことです。高島が酔って家に帰ってきて、『携帯がない』と言い始めたんです。高島はバッグを持たずに出かけることが多く、泥酔するとカギや携帯をよくなくしていました。それなのに、いつも『お前が隠したんだろ』と言いがかりをつけてくる。こうしたことはよくありましたが、この日は言葉だけでなく、暴力までふるってきたのです」
この時の高島氏の様子を、Mさんはスマホの動画で記録していた。
高島氏が「マウスコンピューター」の前身となる事業を始めたのは’93年。実家は埼玉県春日部市で衣類店を営んでいたが、経営難で4000万円近い借金を抱えていた。なんとか負債を返すために、高島氏は店の倉庫裏でパソコンの改造事業を始める。
ここから大躍進が始まった。パソコン関連の市場が急拡大するなかで商機をつかみ、借金をわずか3年で返済。「受注生産型パソコン」がヒットして、「MCJ」と商号変更し、’04年には東証マザーズに上場を果たした。
M&Aを繰り返しながら事業を拡大、’20年にはマツコ・デラックスやホラン千秋を起用したCMも話題を呼んだ。成長を続けるMCJの’21年度の売上高は、1912億円に達している。MCJ会長である高島氏は現在、ベンチャー企業の経営支援などにも手を広げ、後続の起業家の育成にも力を入れている。「蹴っていい?」絵に描いたようなサクセスストーリーを歩んできた高島氏だが、プライベートでは上場企業の会長らしからぬ粗暴な一面を見せるようだ。Mさんが録音していた音声を公開しよう。 【音声1】高島氏「蹴っていい?」Mさん「やめて。本当に蹴らないで」高島氏「うおぉ! 舐めんじゃねえぞ、日本男児。日本の男っていうのはロックなんだよ。魂がすり減っても何をしようが、全力で生きてロックだ。ロックンロール」Mさん「痛い、痛い痛い、やめて」高島氏「なんでだよ。このボケ」Mさん「だからやめてって」【音声2】高島氏「殴っていい? 殴りたいよおお」Mさん「お腹に赤ちゃんがいるかもしれないからやめて」高島氏「顔なら関係ないでしょ」「一回くらい殺してみたい」高島氏とMさんが出会ったのは’20年1月。高島氏が六本木に所有するタワマン最上階の一室で開かれたパーティがきっかけだった。「その日はほとんど話してないのですが、帰り際に『連絡先を教えてよ』と言われて交流が始まりました。高島は私が会ったことがないタイプの人間で、過去の破天荒なエピソードが面白くて、何度か食事に行きました。付き合い始めたのは’20年の3月です」(Mさん)Mさんにとって、高島氏との日々は刺激的だった。だが付き合い始めた当初から、高島氏は酒に酔うとMさんに暴言を吐いていたという。音声が残されているものとしては、こんな発言もあった。高島氏「殺したい……お前みたいな奴は本当一回くらい殺してみたい。オラアァ!(大声で叫ぶ)」 酔った状態で威嚇するように傘を振り回したこともあったという。これも動画が残っており、「突き殺すぞ、チェスト」などと呟きながら、剣道の竹刀のように傘を素振りする様子が確認できる。「高島はアルコール依存状態にあったのだと思います。お酒を飲まないと手が震え、イライラすると本人も言っていました。 私が付き合っていた頃はコロナ禍の真っ只中でしたが、高島は深夜まで外で酒を飲んでは、二日酔い状態でリモートワークをしていました。そして夜になるとまた飲みに行き、パーティを開く。新型コロナの感染が不安だった私は『飲みに行かないでほしい』と伝えたこともありましたが、『俺は高島様、人付き合いが命』と言って聞いてくれませんでした」(Mさん)後編では、高島会長本人を直撃! Mさんへの暴言&DV疑惑について、本人の「言い分」をきいた。「週刊現代」2022年11月19・26日号より
M&Aを繰り返しながら事業を拡大、’20年にはマツコ・デラックスやホラン千秋を起用したCMも話題を呼んだ。
成長を続けるMCJの’21年度の売上高は、1912億円に達している。MCJ会長である高島氏は現在、ベンチャー企業の経営支援などにも手を広げ、後続の起業家の育成にも力を入れている。
絵に描いたようなサクセスストーリーを歩んできた高島氏だが、プライベートでは上場企業の会長らしからぬ粗暴な一面を見せるようだ。Mさんが録音していた音声を公開しよう。
【音声1】高島氏「蹴っていい?」Mさん「やめて。本当に蹴らないで」高島氏「うおぉ! 舐めんじゃねえぞ、日本男児。日本の男っていうのはロックなんだよ。魂がすり減っても何をしようが、全力で生きてロックだ。ロックンロール」Mさん「痛い、痛い痛い、やめて」高島氏「なんでだよ。このボケ」Mさん「だからやめてって」【音声2】高島氏「殴っていい? 殴りたいよおお」Mさん「お腹に赤ちゃんがいるかもしれないからやめて」高島氏「顔なら関係ないでしょ」「一回くらい殺してみたい」高島氏とMさんが出会ったのは’20年1月。高島氏が六本木に所有するタワマン最上階の一室で開かれたパーティがきっかけだった。「その日はほとんど話してないのですが、帰り際に『連絡先を教えてよ』と言われて交流が始まりました。高島は私が会ったことがないタイプの人間で、過去の破天荒なエピソードが面白くて、何度か食事に行きました。付き合い始めたのは’20年の3月です」(Mさん)Mさんにとって、高島氏との日々は刺激的だった。だが付き合い始めた当初から、高島氏は酒に酔うとMさんに暴言を吐いていたという。音声が残されているものとしては、こんな発言もあった。高島氏「殺したい……お前みたいな奴は本当一回くらい殺してみたい。オラアァ!(大声で叫ぶ)」 酔った状態で威嚇するように傘を振り回したこともあったという。これも動画が残っており、「突き殺すぞ、チェスト」などと呟きながら、剣道の竹刀のように傘を素振りする様子が確認できる。「高島はアルコール依存状態にあったのだと思います。お酒を飲まないと手が震え、イライラすると本人も言っていました。 私が付き合っていた頃はコロナ禍の真っ只中でしたが、高島は深夜まで外で酒を飲んでは、二日酔い状態でリモートワークをしていました。そして夜になるとまた飲みに行き、パーティを開く。新型コロナの感染が不安だった私は『飲みに行かないでほしい』と伝えたこともありましたが、『俺は高島様、人付き合いが命』と言って聞いてくれませんでした」(Mさん)後編では、高島会長本人を直撃! Mさんへの暴言&DV疑惑について、本人の「言い分」をきいた。「週刊現代」2022年11月19・26日号より
【音声1】高島氏「蹴っていい?」Mさん「やめて。本当に蹴らないで」高島氏「うおぉ! 舐めんじゃねえぞ、日本男児。日本の男っていうのはロックなんだよ。魂がすり減っても何をしようが、全力で生きてロックだ。ロックンロール」Mさん「痛い、痛い痛い、やめて」高島氏「なんでだよ。このボケ」Mさん「だからやめてって」【音声2】高島氏「殴っていい? 殴りたいよおお」Mさん「お腹に赤ちゃんがいるかもしれないからやめて」高島氏「顔なら関係ないでしょ」「一回くらい殺してみたい」高島氏とMさんが出会ったのは’20年1月。高島氏が六本木に所有するタワマン最上階の一室で開かれたパーティがきっかけだった。「その日はほとんど話してないのですが、帰り際に『連絡先を教えてよ』と言われて交流が始まりました。高島は私が会ったことがないタイプの人間で、過去の破天荒なエピソードが面白くて、何度か食事に行きました。付き合い始めたのは’20年の3月です」(Mさん)Mさんにとって、高島氏との日々は刺激的だった。だが付き合い始めた当初から、高島氏は酒に酔うとMさんに暴言を吐いていたという。音声が残されているものとしては、こんな発言もあった。高島氏「殺したい……お前みたいな奴は本当一回くらい殺してみたい。オラアァ!(大声で叫ぶ)」 酔った状態で威嚇するように傘を振り回したこともあったという。これも動画が残っており、「突き殺すぞ、チェスト」などと呟きながら、剣道の竹刀のように傘を素振りする様子が確認できる。「高島はアルコール依存状態にあったのだと思います。お酒を飲まないと手が震え、イライラすると本人も言っていました。 私が付き合っていた頃はコロナ禍の真っ只中でしたが、高島は深夜まで外で酒を飲んでは、二日酔い状態でリモートワークをしていました。そして夜になるとまた飲みに行き、パーティを開く。新型コロナの感染が不安だった私は『飲みに行かないでほしい』と伝えたこともありましたが、『俺は高島様、人付き合いが命』と言って聞いてくれませんでした」(Mさん)後編では、高島会長本人を直撃! Mさんへの暴言&DV疑惑について、本人の「言い分」をきいた。「週刊現代」2022年11月19・26日号より
【音声1】
高島氏「蹴っていい?」
Mさん「やめて。本当に蹴らないで」
高島氏「うおぉ! 舐めんじゃねえぞ、日本男児。日本の男っていうのはロックなんだよ。魂がすり減っても何をしようが、全力で生きてロックだ。ロックンロール」
Mさん「痛い、痛い痛い、やめて」
高島氏「なんでだよ。このボケ」
Mさん「だからやめてって」
【音声2】
高島氏「殴っていい? 殴りたいよおお」
Mさん「お腹に赤ちゃんがいるかもしれないからやめて」
高島氏「顔なら関係ないでしょ」
高島氏とMさんが出会ったのは’20年1月。高島氏が六本木に所有するタワマン最上階の一室で開かれたパーティがきっかけだった。
「その日はほとんど話してないのですが、帰り際に『連絡先を教えてよ』と言われて交流が始まりました。高島は私が会ったことがないタイプの人間で、過去の破天荒なエピソードが面白くて、何度か食事に行きました。付き合い始めたのは’20年の3月です」(Mさん)
Mさんにとって、高島氏との日々は刺激的だった。だが付き合い始めた当初から、高島氏は酒に酔うとMさんに暴言を吐いていたという。音声が残されているものとしては、こんな発言もあった。
高島氏「殺したい……お前みたいな奴は本当一回くらい殺してみたい。オラアァ!(大声で叫ぶ)」
酔った状態で威嚇するように傘を振り回したこともあったという。これも動画が残っており、「突き殺すぞ、チェスト」などと呟きながら、剣道の竹刀のように傘を素振りする様子が確認できる。「高島はアルコール依存状態にあったのだと思います。お酒を飲まないと手が震え、イライラすると本人も言っていました。 私が付き合っていた頃はコロナ禍の真っ只中でしたが、高島は深夜まで外で酒を飲んでは、二日酔い状態でリモートワークをしていました。そして夜になるとまた飲みに行き、パーティを開く。新型コロナの感染が不安だった私は『飲みに行かないでほしい』と伝えたこともありましたが、『俺は高島様、人付き合いが命』と言って聞いてくれませんでした」(Mさん)後編では、高島会長本人を直撃! Mさんへの暴言&DV疑惑について、本人の「言い分」をきいた。「週刊現代」2022年11月19・26日号より
酔った状態で威嚇するように傘を振り回したこともあったという。これも動画が残っており、「突き殺すぞ、チェスト」などと呟きながら、剣道の竹刀のように傘を素振りする様子が確認できる。
「高島はアルコール依存状態にあったのだと思います。お酒を飲まないと手が震え、イライラすると本人も言っていました。 私が付き合っていた頃はコロナ禍の真っ只中でしたが、高島は深夜まで外で酒を飲んでは、二日酔い状態でリモートワークをしていました。そして夜になるとまた飲みに行き、パーティを開く。
新型コロナの感染が不安だった私は『飲みに行かないでほしい』と伝えたこともありましたが、『俺は高島様、人付き合いが命』と言って聞いてくれませんでした」(Mさん)
後編では、高島会長本人を直撃! Mさんへの暴言&DV疑惑について、本人の「言い分」をきいた。
「週刊現代」2022年11月19・26日号より