鉄道開業150年を記念し、千葉県南部を走るJR久留里線で20日、車内でプロレスの試合をする列車が運行され、乗客約50人が迫力のある熱戦を堪能した。
利用者が少なく赤字が続く同線で、JR東日本千葉支社が魅力発信のために企画し、大日本プロレスと新潟プロレスのレスラー計17人が参加した。貸し切りの2両編成の車内で、車内アナウンスを使った実況の下、レスラーたちは、木更津駅から久留里駅を往復する約90分間、相手を持ち上げて投げる技「パワーボム返し」や、10人近くのレスラーが連なる「首4の字固め」など列車ならではの技を披露しながら縦横無尽に戦った。30年来のプロレスファンという新潟市の会社員男性(45)は「リング上と比べ、列車のシートに座って目の前で見るプロレスの迫力は段違い」と楽しんでいた。