先月下旬、群馬県高崎市で交通事故に遭ったかのように装い現金を要求するいわゆる「当たり屋」行為を行い、20代の男性2人から合わせて現金2000円をだまし取ったとして69歳の男が逮捕されました。
詐欺の疑いで逮捕されたのは、高崎市井野町の無職・竹内道雄容疑者(69)です。警察によりますと、竹内容疑者は10月27日の午前9時半ごろ高崎市内の市道で、駐車場から出てきた23歳の男性が運転する軽乗用車に接近し、交通事故に遭ったかのように装って「湿布代をもらうから1000円くれ」などと言い、現金1000円をだまし取った疑いです。
その4日後には市内にあるコンビニの駐車場で、26歳の男性が運転する乗用車にわざと衝突し、「湿布代2000円くれよ」などと言い現金1000円をだまし取った疑いも持たれています。
警察は、市内で同様の手口の詐欺事件が発生していたため、防犯カメラの映像などから捜査を進め、竹内容疑者の逮捕に至りました。警察の調べに対し、竹内容疑者は「お金を取ったことは間違いないが、交通事故をわざと起こしたわけではない」と容疑を否認しています。
警察は、過去にも同様の容疑で竹内容疑者を複数回逮捕していて余罪についても調べを進めています。