アパートに侵入して、女性の胸を触るなど、わいせつな行為をした疑いで、50歳の男が逮捕された。男は、カギが掛かっていない玄関ドアから、度々、侵入していた他、のぞきも繰り返していたという。
会社員の町屋亨容疑者(50)は、今月15日午前9時半すぎ、東京・杉並区の20代の女性のアパートの部屋に侵入し、女性の胸などを触るわいせつな行為をした疑いが持たれている。逮捕容疑は、強制わいせつだ。
調べによると、当時、被害者の女性は寝ていたという。カギを掛け忘れた玄関から、ドアノブを回すような不審な音がしたため、女性が、起き出して、玄関に向かったところ、町屋容疑者と鉢合わせしたとのこと。
女性は、抱きつかれて、押し倒された上で、胸やお尻などを触られたという。女性が抵抗し、部屋の外に逃げ出ると、町屋容疑者も、そのまま逃走。その後、女性は部屋に戻り110番通報したという。
電話口で、女性は、通報担当の警察官に対して、被害の状況を伝えた。「知らない男が入ってきて、『何しているの』と言ったら、抱きついてきて胸を触られた」などと訴えたところ、なんと、再び、ドアノブを回すような音がしたそうだ。しかし、その後は、何も起きなかったという。
警視庁杉並署は、防犯カメラの映像解析などを進め、事件からわずか6日後の今月21日に、町屋容疑者を逮捕した。経緯は不明だが、同じ杉並区内に住む町屋容疑者は、電気、ガス、水道が止められていて、自転車で、銭湯通いをしていたとのこと。
その自転車は、銭湯近くの空き地に止めていたそうだが、そこから、アパート2階の現場の部屋を見渡すことができたという。被害女性が住んでいるのを知ったのが今年9月下旬。それから、町屋容疑者の”驚き”の行動が始まることになる。
町屋容疑者は、事件前に、玄関ドアの郵便受けを開けて、室内をのぞき見ること5~6回。カギがかかっていないドアから、2回ほど、室内にも侵入していたとのこと。いずれも女性は不在だったそうだ。今回は、女性が在宅だったため、わいせつ事件にまで発展したことになる。
なお、被害女性はひとり暮らしで、度々、カギをかけ忘れることがあったという。何とも不用心な話である。逮捕後の調べに対して町屋容疑者は、「施錠していない部屋に無断で入り、部屋にいた女性を押し倒し、服の上から胸やお尻を触ったことに間違いない」と容疑を認めている。
ところで、前述の通り、女性が110番通報をしている際に、玄関ドアが回されるような音がしていた訳だが、これも町屋容疑者の仕業とみられている。町屋容疑者は、捜査員に対して「謝罪しようと思って、もう一度、部屋に戻った」と話しているそうだ。真偽は分かっていない。
ただ、町屋容疑者は、その足で、パチンコ店に向かったという。杉並署は、今後、余罪の有無を追及する方針だ。