福岡県中間市の認可保育園「双葉保育園」で2021年7月、園児の倉掛冬生(とうま)ちゃん(当時5歳)が送迎バスの車内に置き去りにされ熱中症で死亡した事件で、降車確認を怠るなどして冬生ちゃんを死亡させたとして、業務上過失致死罪に問われた前園長、浦上陽子被告(45)らを執行猶予付きの有罪とした福岡地裁判決が23日付で確定したことが、同地裁への取材で判明した。控訴期限までに被告、検察側双方が控訴しなかった。
「通園バス置き去り死」の根本にあるもの 8日の判決は浦上被告が禁錮2年、執行猶予3年(求刑・禁錮2年)、降車の補助担当で同罪に問われた保育士の鳥羽詞子(のりこ)被告(59)が禁錮1年6月、執行猶予3年(求刑・禁錮1年6月)で「当然に果たすべき極めて基本的な注意義務を怠った」と指摘した。 判決が確定したのを受け、冬生ちゃんの母親(39)は「冬生の大切な命が失われたことに対する罪が、執行猶予付きとなってしまう現実を受け止めきれず、とてもつらい気持ちでいっぱいです。ただただ、冬生がかわいそうでなりません」とのコメントを、代理人弁護士を通じて出した。 判決によると、両被告は21年7月29日午前8時35分ごろ、園の駐車場で送迎バスから園児を降車させる際、全員の降車を確認せずドアを施錠。冬生ちゃんを同日午後5時15分ごろまで車内に置き去りにして、熱中症で死亡させた。【平塚雄太、成松秋穂】
8日の判決は浦上被告が禁錮2年、執行猶予3年(求刑・禁錮2年)、降車の補助担当で同罪に問われた保育士の鳥羽詞子(のりこ)被告(59)が禁錮1年6月、執行猶予3年(求刑・禁錮1年6月)で「当然に果たすべき極めて基本的な注意義務を怠った」と指摘した。
判決が確定したのを受け、冬生ちゃんの母親(39)は「冬生の大切な命が失われたことに対する罪が、執行猶予付きとなってしまう現実を受け止めきれず、とてもつらい気持ちでいっぱいです。ただただ、冬生がかわいそうでなりません」とのコメントを、代理人弁護士を通じて出した。
判決によると、両被告は21年7月29日午前8時35分ごろ、園の駐車場で送迎バスから園児を降車させる際、全員の降車を確認せずドアを施錠。冬生ちゃんを同日午後5時15分ごろまで車内に置き去りにして、熱中症で死亡させた。【平塚雄太、成松秋穂】