秋田県は28日、大雨対応に当たっていた職員が8月、上司からのパワーハラスメントを訴えて自殺したと発表した。
この職員を含む複数の部下を繰り返し叱責し無視したとして、同日付で地域振興局の建設部長だった男性上司(57)を減給10分の1(3カ月)の懲戒処分とした。
県人事課によると、職員は8月15日、職場の敷地内で自殺した。同月上旬からの大雨対応で残業時間は計約120時間に上っており、遺書には「屈辱的な言葉を吐きかけられ、無視されるようになった」などと記されていた。
内部調査の結果、上司は他の部下複数人に対しても4月以降、同様に叱責や無視をしていた。調査に対し「強く指導したことはあるが、パワハラをしたつもりはない」と説明したという。
伊藤政仁人事課長の話 ハラスメント対策の一層の徹底を図るとともに、災害時の応援体制の整備などに取り組む。