2022年9月、厚生労働省は令和3年の人口動態統計の概況についてを発表、その結果によると、日本国内の婚姻件数は50万1138件であることがわかった。婚姻率は0.41%、前年の0.43%を下回っている。価値観の多様性、経済的理由なども影響しているのかもしれない。
結婚に消極的になっている若者が増えている一方で、10代のころから結婚に対して強い想いを持っている人もいる。
都内在住の、アヤネさん(仮名、29歳)もそのひとり。小柄でロングヘアの大人しい印象の女性だ。6年前に結婚した夫はエリート官僚で、都内の一等地に暮らす主婦だ。
夫婦二人の生活は夫の稼ぎでまかなえるため専業主婦として暮らし、気が向いたらアルバイトをする生活を送っている。
「私は中学時代から、絶対に東大のエリート男性と結婚すると決めていました。エリートと結婚したら、私が働かなくてもいいし、お金に困らない生活が待っていると思ったからです。
Photo by iStock
でも、東大に合格することは難しかったので、東大と繋がりのありそうな私立女子大を絞りそのひとつに進学しました」私立女子大に進学後は、比較的大人しいタイプの学生が集まる東大のスポーツ系インカレサークルに参加。ここで現在の夫と出会うことになる。身長170センチ後半、細身で襟付きシャツを着こなす短髪で清潔感のある見た目だそうだ。アヤネさんは彼を選んだ決め手をこう話す。「夫の家族は全員東大卒のエリートです。お父さんは大手企業で働いており、お母さんは専業主婦。お姉さんは医師。実家は都内の有名な高級住宅街。まさに、中学時代から描いていたエリート像にぴったりでした。彼のスペックこれを知ってた時『この人と絶対に結婚する!』って思いました。でもひとつ、厄介なことに、当時夫には同じ東大の彼女がいたんです」マイナビが調査した学生の結婚後に望む仕事に関するアンケートによると、現在は「夫婦共働き」を希望する割合が男女ともに前年比を上回り過去最多となっている。しかし、同社がこの調査を開始した2016年卒当時は「主に相手の収入のみで生活するのが望ましい」と答える女子学生の割合もまだまだ多く、男性が全体の1.3%に対して女性は24.3%となっている。2013年、第二次安倍政権の真っ只中で政府は、女性の力を「最大の潜在力」として成長戦略の中核に位置づけ、その活躍を期待した。そんな背景にあっても、当時の有名大学などに通う高学歴女子学生のなかには、専業主婦を望む声もまだまだ多かった。なんとしてでも交際したかったアヤネさんは、まずはお酒の力を借りて夫を誘い、体の関係を持った。さらに彼女の前でもお構いなく手をつないだり、睨んで威嚇をしたりするなど攻撃的な方法で略奪した。Photo by iStock その行動がサークル内でも問題になり、アヤネさんは居づらい状況になってしまったが、夫と交際することが出来たので特に気にならなかったという。交際後はサークルに顔を出すことはしなかった。アヤネさんとしては、大学卒業後、すぐに結婚したかった。花嫁修業で料理教室へ通うなど努力したものの、なかなかプロポーズの言葉がなかったという。しかも驚くことに、結婚する気でいたので就活もしなかったそうだ。結婚しちゃえば「こっちのもの」夫は大学卒業後、官僚の道に進み、忙しい日々を過ごすようになる。一方、アヤネさんはニート状態に。デートの回数も減り、暇になってしまったので、近所の喫茶店でアルバイトを始めた。その間、恋愛関連の書籍を読み漁り、”結婚したくなる女性”を目指すようになった。「時間はたっぷりあったので、二人の思い出をアルバムにしてまとめたり、毎日のように手書きの手紙を写真で送っていました。そこには必ず、『早く家族になって支えたいな』と添えました。夫はありがとうとは言ってくれるんですが、忙しさもあって反応が薄くて……。なので思い切って実家へ行きたいことを伝え、強引にスケジュールを組みました」ここまでの話を聞くと、当時の夫はアヤネさんにそこまで興味がないようにも聞こえる。それでも必死に追いかけ、食らいつくことができたのは何故だろうか。「結婚したら誰もがうらやむ幸せな生活が待っているからです。実際、結婚直後は友人から妬まれ疎遠になりました。夫が私に興味がなかったとしてもいいんです。結婚さえしちゃえばこっちのものですから」Photo by iStock アヤネさんの家庭も地方に土地を複数所有する地主だったこともあり、義両親からはすぐに気に入られた。義実家への挨拶から結婚までは早かったという。アヤネさんの計画通りに物事は進み、卒業後1年で結婚することができた。まさに、子どものころから描いていた「幸せ」を手に入れた瞬間だった。新居はアヤネさんが選んだ、霞が関近くの高級デザイナーズマンションに決め、希望する専業主婦となった。しかし叶えてしまった幸せは長く続かず、夫への物足りなさや、夫から愛されていない自覚がアヤネさんを青ざめさせ、追い詰めていく。激務でほぼ深夜近くに帰宅する夫をいいことに、アヤネさんは身近な男性と浮気を繰り返すようになる。その詳細は<【後編記事】「東大卒エリート」と略奪婚した、29歳の専業主婦が、その後パブニングバーで「男漁りの生活」に闇落ちするまでの一部始終>でお伝えする。
でも、東大に合格することは難しかったので、東大と繋がりのありそうな私立女子大を絞りそのひとつに進学しました」
私立女子大に進学後は、比較的大人しいタイプの学生が集まる東大のスポーツ系インカレサークルに参加。ここで現在の夫と出会うことになる。身長170センチ後半、細身で襟付きシャツを着こなす短髪で清潔感のある見た目だそうだ。
アヤネさんは彼を選んだ決め手をこう話す。
「夫の家族は全員東大卒のエリートです。お父さんは大手企業で働いており、お母さんは専業主婦。お姉さんは医師。実家は都内の有名な高級住宅街。まさに、中学時代から描いていたエリート像にぴったりでした。
彼のスペックこれを知ってた時『この人と絶対に結婚する!』って思いました。でもひとつ、厄介なことに、当時夫には同じ東大の彼女がいたんです」
マイナビが調査した学生の結婚後に望む仕事に関するアンケートによると、現在は「夫婦共働き」を希望する割合が男女ともに前年比を上回り過去最多となっている。
しかし、同社がこの調査を開始した2016年卒当時は「主に相手の収入のみで生活するのが望ましい」と答える女子学生の割合もまだまだ多く、男性が全体の1.3%に対して女性は24.3%となっている。
2013年、第二次安倍政権の真っ只中で政府は、女性の力を「最大の潜在力」として成長戦略の中核に位置づけ、その活躍を期待した。そんな背景にあっても、当時の有名大学などに通う高学歴女子学生のなかには、専業主婦を望む声もまだまだ多かった。
なんとしてでも交際したかったアヤネさんは、まずはお酒の力を借りて夫を誘い、体の関係を持った。さらに彼女の前でもお構いなく手をつないだり、睨んで威嚇をしたりするなど攻撃的な方法で略奪した。
Photo by iStock
その行動がサークル内でも問題になり、アヤネさんは居づらい状況になってしまったが、夫と交際することが出来たので特に気にならなかったという。交際後はサークルに顔を出すことはしなかった。アヤネさんとしては、大学卒業後、すぐに結婚したかった。花嫁修業で料理教室へ通うなど努力したものの、なかなかプロポーズの言葉がなかったという。しかも驚くことに、結婚する気でいたので就活もしなかったそうだ。結婚しちゃえば「こっちのもの」夫は大学卒業後、官僚の道に進み、忙しい日々を過ごすようになる。一方、アヤネさんはニート状態に。デートの回数も減り、暇になってしまったので、近所の喫茶店でアルバイトを始めた。その間、恋愛関連の書籍を読み漁り、”結婚したくなる女性”を目指すようになった。「時間はたっぷりあったので、二人の思い出をアルバムにしてまとめたり、毎日のように手書きの手紙を写真で送っていました。そこには必ず、『早く家族になって支えたいな』と添えました。夫はありがとうとは言ってくれるんですが、忙しさもあって反応が薄くて……。なので思い切って実家へ行きたいことを伝え、強引にスケジュールを組みました」ここまでの話を聞くと、当時の夫はアヤネさんにそこまで興味がないようにも聞こえる。それでも必死に追いかけ、食らいつくことができたのは何故だろうか。「結婚したら誰もがうらやむ幸せな生活が待っているからです。実際、結婚直後は友人から妬まれ疎遠になりました。夫が私に興味がなかったとしてもいいんです。結婚さえしちゃえばこっちのものですから」Photo by iStock アヤネさんの家庭も地方に土地を複数所有する地主だったこともあり、義両親からはすぐに気に入られた。義実家への挨拶から結婚までは早かったという。アヤネさんの計画通りに物事は進み、卒業後1年で結婚することができた。まさに、子どものころから描いていた「幸せ」を手に入れた瞬間だった。新居はアヤネさんが選んだ、霞が関近くの高級デザイナーズマンションに決め、希望する専業主婦となった。しかし叶えてしまった幸せは長く続かず、夫への物足りなさや、夫から愛されていない自覚がアヤネさんを青ざめさせ、追い詰めていく。激務でほぼ深夜近くに帰宅する夫をいいことに、アヤネさんは身近な男性と浮気を繰り返すようになる。その詳細は<【後編記事】「東大卒エリート」と略奪婚した、29歳の専業主婦が、その後パブニングバーで「男漁りの生活」に闇落ちするまでの一部始終>でお伝えする。
その行動がサークル内でも問題になり、アヤネさんは居づらい状況になってしまったが、夫と交際することが出来たので特に気にならなかったという。交際後はサークルに顔を出すことはしなかった。
アヤネさんとしては、大学卒業後、すぐに結婚したかった。花嫁修業で料理教室へ通うなど努力したものの、なかなかプロポーズの言葉がなかったという。しかも驚くことに、結婚する気でいたので就活もしなかったそうだ。
夫は大学卒業後、官僚の道に進み、忙しい日々を過ごすようになる。一方、アヤネさんはニート状態に。デートの回数も減り、暇になってしまったので、近所の喫茶店でアルバイトを始めた。その間、恋愛関連の書籍を読み漁り、”結婚したくなる女性”を目指すようになった。
「時間はたっぷりあったので、二人の思い出をアルバムにしてまとめたり、毎日のように手書きの手紙を写真で送っていました。そこには必ず、『早く家族になって支えたいな』と添えました。
夫はありがとうとは言ってくれるんですが、忙しさもあって反応が薄くて……。なので思い切って実家へ行きたいことを伝え、強引にスケジュールを組みました」
ここまでの話を聞くと、当時の夫はアヤネさんにそこまで興味がないようにも聞こえる。それでも必死に追いかけ、食らいつくことができたのは何故だろうか。
「結婚したら誰もがうらやむ幸せな生活が待っているからです。実際、結婚直後は友人から妬まれ疎遠になりました。夫が私に興味がなかったとしてもいいんです。結婚さえしちゃえばこっちのものですから」
Photo by iStock
アヤネさんの家庭も地方に土地を複数所有する地主だったこともあり、義両親からはすぐに気に入られた。義実家への挨拶から結婚までは早かったという。アヤネさんの計画通りに物事は進み、卒業後1年で結婚することができた。まさに、子どものころから描いていた「幸せ」を手に入れた瞬間だった。新居はアヤネさんが選んだ、霞が関近くの高級デザイナーズマンションに決め、希望する専業主婦となった。しかし叶えてしまった幸せは長く続かず、夫への物足りなさや、夫から愛されていない自覚がアヤネさんを青ざめさせ、追い詰めていく。激務でほぼ深夜近くに帰宅する夫をいいことに、アヤネさんは身近な男性と浮気を繰り返すようになる。その詳細は<【後編記事】「東大卒エリート」と略奪婚した、29歳の専業主婦が、その後パブニングバーで「男漁りの生活」に闇落ちするまでの一部始終>でお伝えする。
アヤネさんの家庭も地方に土地を複数所有する地主だったこともあり、義両親からはすぐに気に入られた。義実家への挨拶から結婚までは早かったという。
アヤネさんの計画通りに物事は進み、卒業後1年で結婚することができた。まさに、子どものころから描いていた「幸せ」を手に入れた瞬間だった。
新居はアヤネさんが選んだ、霞が関近くの高級デザイナーズマンションに決め、希望する専業主婦となった。しかし叶えてしまった幸せは長く続かず、夫への物足りなさや、夫から愛されていない自覚がアヤネさんを青ざめさせ、追い詰めていく。
激務でほぼ深夜近くに帰宅する夫をいいことに、アヤネさんは身近な男性と浮気を繰り返すようになる。その詳細は<【後編記事】「東大卒エリート」と略奪婚した、29歳の専業主婦が、その後パブニングバーで「男漁りの生活」に闇落ちするまでの一部始終>でお伝えする。