女性タレントに睡眠薬を飲ませて暴行容疑で逮捕「41歳プロデューサー」は「小栗旬社長の芸能事務所」で有名歌手を担当していた元役員だった

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被害にあった女性は知らないうちに食事に睡眠薬を盛られ、フラフラの状態でホテルに連れ込まれたという。逮捕された男は4年前まで誰もが知る大手芸能事務所の関連会社で役員を務め、有名歌手のマネジメントも担当していた。だが、素行不良でクビに。その後、“温情”で大手レコード会社に転籍させてもらったにもかかわらず、恩人たちを裏切る卑劣な犯行に及んだのである。 ***
【写真4枚】逮捕された「41歳プロデューサー」がマネジメント担当していた有名女性歌手
7月5日、20代の女性タレントに性的暴行した疑いで逮捕されたと発表されたのは、大手レコード会社「ソニー・ミュージックレーベルズ」の契約社員でプロデューサーの鼻田拓こと細川拓容疑者(41)。
「被害女性は写真集を出すなど、モデルやタレントとしてそこそこ芸能活動をしていましたが、今後の活動について思い悩んでいた。すると、知り合いから『実力のあるプロデューサーがいるから会わせるよ』と細川容疑者を紹介されたのです」(捜査関係者)
3人は3月下旬に会食。そこで女性は細川容疑者と連絡先を交換し、数日後の4月4日に2人きりで会うことになった。
「場所は渋谷区内の韓国料理店。食事がスタートしたのは午後6時と早い時間だったのですが、女性は食事している最中から徐々に気を失ってしまった」(同)
気付いたらホテルにいて暴行されていたという。女性がホテルを出たのは午後8時半頃というから、最初から暴行目的だったとみられる。
「女性はフラフラのままタクシーで一度自宅に帰ったのですが、同居している家族が様子のおかしさに気づいて119番。すぐに救急車で病院に担ぎ込まれた」(同)
やがて女性は快復するうちに断片的な記憶を思い起こした。そして、薬を盛られたに違いないと疑念を強め、当日中に家族と一緒に渋谷署を訪れて被害相談。その後、尿検査をすると飲んだ記憶のない睡眠薬が検出され、捜査が開始されたのである。
プロデューサーという立場を利用した卑劣極まりない犯行であるが、驚くべきはこの男の過去だ。芸能事務所関係者が明かす。
「細川は、小栗旬が社長を務める『トライストーン・エンタテイメント』の関連会社『トライストーン・ホールディングス』(現・エムワイ・カンパニー)で役員までしていた男ですよ。小栗旬の初代マネージャーを務めた男性の娘婿という縁で10年くらい前に入社しました」
同社の登記簿謄本を調べてみると、確かに細川容疑者の名があった。2017年に取締役に就任し、2020年に退任している。
トライストーンは映画プロデューサーだった山本又一郎氏が93年に創業した会社だ。今や小栗旬、綾野剛、田中圭、木村文乃、坂口健太郎、赤楚衛二などの人気俳優を擁する大手芸能事務所に数えられるが、同社が急成長したのは2007年頃に小栗旬がブレイクしてからのことである。
「小栗がその後、山本氏から跡取りとして会社の舵取りを任されるようになったことからもわかるようにトライストーンは小栗あっての会社。すでに亡くなってしまいましたが、小栗を育てた初代マネージャーの男性は功労者で娘も社員だった。細川はそうした威光を受けて、入社後、重要な仕事を任されるようになったのです」(前出・芸能事務所関係者)
同社の所属歌手で稼ぎ頭のmiwaのマネジメントも担当。最終的には子会社の役員を任されるにまでなった。だが4年前ほど前、山本氏の逆鱗に触れて会社から追放されてしまったという。
「女性問題があったと聞いています。それが原因で功労者の娘とも別れてしまったんだとか。もともと大して汗をかかない癖に、功労者や小栗の威光だけを頼りに不相応に威張り散らすなど、社内での評判は最悪だった」(同)
だが山本氏も情があってか、無碍に切り捨てられなかったのだろう。昵懇の仲と言われるソニー・ミュージックの村松俊亮社長に預けることにしたというのだ。
「その後は同社の契約社員として、トライストーン所属タレントの映画やドラマに使う楽曲関係のタイアップを担当していたと聞いています」(別の芸能関係者)
事件を聞いて、トライストーン関係者は一様に呆れ返っている。
「どれだけ恩人を裏切ってきたのか、塀の中で反省して欲しいとみんな話しています。この業界にいながらタレントに手をつける、ましてや薬物を盛って襲うなど言語道断です」(前出・芸能事務所関係者)
細川容疑者は逮捕後、「女性とホテルに行ったことは間違いないが、わいせつな行為はしていない」と供述しているという。
デイリー新潮編集部

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