【山本 昌義】「同じだけ稼いでから言え」共働き・家事を約束した年収600万円の夫が豹変して発した「衝撃の発言」

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日本仲人協会の内部アンケートによると、相談所によって差はあるものの、おおむね8~9割、ほぼ10割近い男性会員が、最近では共働きを求めている、といいます。一方で、女性からはそういった男性たちに対して「共働きはいいが家事育児は共にするのか?」という声も多く上がっているそうです。
既婚者の男性からは「家事をしているつもりだし、実際にやっている」という声も多い反面、既婚女性からは「全然そんなことない、全然やってないし足りていない」という声も多いのが実情。少なくとも、男女で家事育児への認識が大きく違うことが伺えます。
この認識の違いによるトラブルが生じやすい状況としてよく聞くのが、「夫婦間で年収差がある場合」でしょうか。年収差があるのに家事が折半の場合、逆に男性側が不満を漏らすことも多くあり、夫婦生活を円満に続けたいのなら、男女ともども注意が必要かもしれません。
では今回は、年収差のある夫婦の家事育児問題に関する相談事例をお伝えします。
(個人の特定を防ぐため、内容は一部変更しています)
伊藤由香里さん〔仮名、以下同〕は、都内にてフリーランスでIT関係の仕事をしている29歳で年収400万円の独身女性。彼女は26歳のときに、勤め先から仕事をもらう形で独立を果たしたといいます。
独立初期の頃、営業の一環で参加した飲み会で今の彼氏と出会い、仕事もプライベートも順調な日々を送っていました。
一方の彼氏は町田孝之さんという方で、都内の大手企業に営業として勤める年収600万円の31歳男性です。彼女から見た彼は、容姿はそこそこではあるものの気が合い、それでいて話が面白い男性という印象でした。デートの際には、頻繁に奢ってくれる点も好印象だったといいます。
そんな孝之さんとの交際が3年ほどになり、少しずつ結婚話をするようになりました。その中で、彼は結婚しても由香里さんに共働きして欲しいと希望を伝えてきたそうです。
もちろん彼も家事育児をしっかり手伝うと言います。結婚しても働きたかった彼女としては、素直にその条件を聞いて喜びました。
その後、孝之さんは由香里さんに正式にプロポーズし、彼女は満面の笑みで、それを受けたといいます。こうして二人は無事に結婚し、その後は彼の職場にほど近いところで部屋を借り、新婚生活をスタートさせました。
結婚前、孝之さんは一人暮らしだったので、一通りの家事はできると自負していました。そしてそれは由香里さんから見ても、その通りだったといいます。
しかし、彼女は基本的に毎日掃除をするのに対し、彼は週末にまとめて行うスタイルで、それさえ疲れてやらないこともありました。このように、由香里さんと孝之さんで少しずつ家事への意識の違いが露わになっていったのです。
最初は違って当然であることを理解していた彼女も、少しずつ我慢の限界を迎えます。
孝之さんの不足分を黙ってサポートしながら、お願いして家事をそれまで以上にやってもらおうとしていました。彼も最初のうちは言われるたびに家事をしていたのですが、次第に家事をしなくなったのです。
いつしか孝之さんは由香里さんに家事のほぼ全てを押し付けるようになりました。ついには言い訳ばかりになり、強めに注意すると「俺のほうが稼いでいる。同じだけ稼いでから言え」などと言うようになりました。
年収は違っても働いているのは同じですし、むしろ労働時間としては彼女のほうが長いくらいです。
その中で家事まで押し付けられるうえ、このような心無い言葉が出始め、彼女は少しずつ結婚を後悔し始めたといいます。
令和元年度の内閣府の委託調査「家事等と仕事のバランスに関する調査報告書」によると、家事に関して、未婚時は男女に大きな差異は見られないものの、夫婦になると「女性は男性の3倍程度の家事を負担している」という結果になっています。
共にフルタイムの共働き夫婦でも、平日休日を問わず妻側が夫の倍程度の家事を負担しているという結果で、多少の違いはあっても、他の様々な調査でも同様の結果が出ています。
今回の由香里さん・孝之さん夫婦は、年収に違いはあるものの、労働時間を比べれば二人に大きな差はありません(むしろ、由香里さんのほうが長いときも)。家事をしない夫に由香里さんの怒りは溜まっていきます。
どのような結末を迎えるのか。後編『家事はしないが共働きを要求する「モラハラ夫」に29歳女性が逆襲した「衝撃の方法」』に続きます。
家事はしないが共働きを要求する「モラハラ夫」に29歳女性が逆襲した「衝撃の方法」

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