23時過ぎても寝ない3歳児。夫婦でチャレンジした「早寝ミッション」の結末とは

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X(旧Twitter)で子育ての思わずクスっとしてしまう出来事を日々ポストし、話題を集めている「ひみつのうつ子ちゃん」(@utuko_chan)。「いいね」1万超えも多数! 人気の秘密は、「あるあるの共感力」です。そんな話題のポストでは書ききれなかったエピソードをうつ子ちゃん自身が執筆。
最近のうつ子家の悩みは、3歳の息子さんの寝つきが遅いこと。23時過ぎても大フィーバーで遊んでいることも……。どうにか早寝をしてほしい、そんなうつ子ちゃん夫婦が挑んだミッションとその結果にXで5000もの「いいね」とコメントが付きました。結果はどうなったのでしょうか?
みなさんのお子さんは、毎日何時頃に就寝していますか? うちの3歳息子は、ここ数ヵ月の間で、すっかり夜型人間になってしまい、毎日22時以降の就寝がずっと続いている状況でございます。23時過ぎても元気に一人芝居で戦っているときもあります。うぅ…もっと早く寝てほしい……(涙)。あなたが寝ないと、残した仕事も家事も何も終わらない……。そして、寝不足が蓄積していくのです……。
そういえば、息子と同じぐらいの年齢のお子さんって、何時ぐらいに寝ているのだろう?と思ったら、それが気になってますます眠れなくなりそうなので、調べてみることにしました。公益社団法人日本小児科保健協会の調査(※1)では「22時以降に就寝する子ども」の割合は、既に1歳6ヵ月で55%と半数を超え。え、意外といるんですね。年齢を重ねるごとに、次第に寝る時間は早くなっていくようですが、4歳、5~6歳でも22時以降睡眠は約40%もいるそうです。「子どもの生活時間の夜型化の実態が明らかになっている」とのことでした。
私のまわりのママ友や学生時代の友人たちのお子たちはなぜかみんな20時就寝、早い子は19時半(! そんなに早く寝ても中途覚醒はしないそうです、びっくり!)には就寝すると聞いていたので、「こんなに遅いのは我が家だけでは!?」と心配していました。半数以上は22時以降就寝と聞いて少しばかりホッとしましたが、これは精神的負荷が減っただけで、寝ないことによる家事や仕事の停滞、親の睡眠不足は解消しないのですが……(笑)。ということで本日は、そんな夜なかなか寝ない息子に対して決行したとある作戦についてのエピソードをご紹介したいと思います。
※1:https://plaza.umin.ac.jp/~jschild/com/011112.html
現在は、22時以降に寝ることが多くなっている息子ですが、2歳過ぎくらいまでは「21時までに就寝」を割と守ってくれていました。それがどうして夜遅くまでフィーバーしちゃうのか……。
寝ないのか問題を考えてみると、3歳頃から信じられないほど体力が有り余っていて、日中保育園や公園などで飛んだり跳ねたりしているにもかかわらず、エネルギーが使い切れていないのか睡眠時間が後ろ倒しになってしまうのです。恐るべし「体力オバケ」……、お昼寝をしない日でも エネルギーフル充電で、“22時以降にならないと絶対に寝ないマン”へと変身してしまいました。
でも、エネルギーが有り余っているといっても、寝る時間が遅くなれば、必然的に起きる時間は遅くなります。そうなると、「次の日の保育園が間に合わない」という問題も……。さすがに、ここまで夜更かしが定着するのは問題かもと、夫とどうするべきか話し合うことにしました。「翌日の保育園問題」はもちろん、「もっとはやく寝かさないと体に悪いよね」「この習慣が続くとまずいと思う」ということで、どうすれば早めの就寝を習慣づけられるのかと夜な夜な作戦会議が続きました。
まずは、「保育園帰りに公園で体力消耗作戦」「決まった時間に絵本読みを徹底作戦」「タイマーで寝る時間をお知らせ作戦」などなど。どれも一定の効果はあるものの就寝時間にダラダラということが続きました。そして、悩みながら色んなことを試してきた私たちが最終行きついたのが「毎日同じに消灯する作戦」でした。そう、強制シャットダウンです。
最初から、あまりに早すぎる時間は失敗に終わってしまうので、まずは1時間寝る時間を前倒しにし、毎日21時には何が何でも電気を消すというシンプルなもの。でも、部屋が暗くなることで、体力オバケの3歳息子も「この時間になったら電気が消えるんだな、寝る時間なんだな」と学習するはずと思ったのです。
この作戦、「1回で成功するはずはない、しばらくは根気のいる作戦だよね」と夫婦で腹をくくって臨みました。私たち夫婦にとって、心をひとつにしなくてはならないまさに「ミッション・インポッシブル」です。
21時に電気を消してもグズグズしていることが多く、結局寝るのが22時を過ぎる日が続きました。暗闇に怒ったり泣いたり、さらには歩き回ったり……。怪我をしないように見守ることでいつもより神経も使い、結局イライラも募りだし、夫とも「やっぱり電気を消すだけじゃ意味がないのでは?」「もうやめない?」と諦め混じりの会話が増えてきました。
でも、私は「いや、ここで終わったら今まで頑張った意味がない!」と消灯作戦を続けることを決めたのです。せっかくここまで頑張ったのに……、またゼロから作戦を考えるなんて心がそれこそ折れてしまうから……。心の中で、ミッション・インポッシブルの「タララ~タララ~♪」のテーマ曲を流しながら、「私たちもこのミッションを成功させるのよ!」と暗闇で遊び続ける息子に無関心を装いながら、淡々と「暗くなったら寝る」「寝たら静かにする」を体現し続けたのです。
そして、ついに1週間を越えた頃、息子は21時になったら電気が消えることを学習したのです! おお、神よ! トム・クルーズ様よ! 第一ミッションクリアです! 初めは21時に電気を消すと、怒ったり泣いたりしていたのですが、次第に21時消灯をすんなり受け入れるようになったのです。
これで次は眠りにつくという最大のミッションをクリアしてくれるはず! と思っていたのですが……、世の中そんなに甘くはありませんでした。トム様のように華麗にミッションクリアはできず、暗闇の中でもただただ元気に遊びまわる3歳が出来上がったのでございました。
「神様は乗り越えられない試練を与えない」と聞いておりましたが、どうやら乗り越えられない試練もあるようです。数週間、夫婦で21時就寝を頑張りましたが、結局暗闇の中遊ぶのは危険、明るい部屋で遊んでくれた方がまだいいのでは、という結論とともに、チーン! このミッションは終了いたしました。現在も息子は21時を過ぎても、明るい部屋で元気に遊んでおります。
このエピソードをXでポストしたところ、約5千もの“いいね”とたくさんのコメントをいただきました。我が家と同じように、「体力オバケ」のお子さんを持つママさんパパさんからのコメントもあり、クスッとなったり勇気づけられたりと、作戦失敗に凹んでいた私もちょっぴり元気になりました。
◆『寝る前に遊ぶのです。特に頭を使う遊び。そうすると、脳が疲れて寝ます。(親が)』
ふむふむ…体ではなく頭を使う遊びをすれば良いのか…って、親が寝るんかーーーーーい! でも、親は寝たいですよね。すぐにでも、いつでも(笑)。
◆『日中ひたすら公園遊びしたら夜ばたっと寝るというから毎日公園や児童館連れて行ったら、毎日連れて行かないと大泣きする体力だけはある3歳児も出来上がりますよね』
ふむふむふむ…やっぱり毎日しっかり公園行かないとダメかぁ…って体力だけはある3歳児が出来上がるんかーーーーーーい!!! この子どもの「体力オバケ」っていつまで続くのでしょうか。教えてください!
◆『子供が夜寝ないを解決する方法は簡単ですよ!昼にたくさん体を使って遊ばせる外遊びをしましょう!キャーキャー言って帰る頃にはうつらうつらと眠くなって5分-1時間くらい寝ます!すると夜には全然寝ない。フレッシュな状態で全然寝ないです』
きゃー、やっぱり結局寝ないんかーーーーーーーーい!!!
すみません。関西人の血が騒ぎ、どうしてもツッコミを入れずにはいられませんでした。先日、大阪難波を歩いていると吉本新喜劇の座長こと吉田裕さんにバッタリ遭遇し、「がんばってください!」と声をかけたら「ありがとうございますぅ!」と爽やかに返してくださって、うつ子テンション爆上がりなもので、本日はツッコミの嵐となってしまいました(笑)。
それにしても、子どものエナジー恐るべしですね。たくさん遊んでも、何をしてもエナジー満タンな時期は「体力オバケ」で寝ないんだ、ということをみなさんのコメントとともに実感しました。逆にこの子どものテンションを消耗させようと頑張れば頑張るほど、親のHP(ヒューマンポイント)が減っていくってことなんですね。
今回の21時消灯作戦では、無理に早く寝かそうとするほどに、寝ない息子に私や夫がイライラしてしまうという負のループも生んでいました。早寝が出来るのは理想だけど、無理するなら、ストレスを溜めない方が私にとっても息子にとっても良いよねということに気が付きました。そんなわけで、最近はムリに早く寝かそうとはしていません。それでもやっぱり早く寝てほしいという気持ちはあるので、今後も何かしらの作戦を実行はしていこうと思っています。どうにか小学生に上がるまでには早寝の習慣をつけたいです……!
「これこそはとっておきの秘策」「うちはこれでうまくいきました」という体験がありましたら、ぜひとも教えてくださいませ。遅寝の子を持つママさんパパさん、ともに頑張りましょう~!ワッショイ!
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