「どんな罰でも受け入れます」と被告の男 横浜・鶴見区の女子大学生殺人 検察側は懲役20年を求刑 弁護側は懲役15年を主張し結審 横浜地裁

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去年6月、横浜市鶴見区で女子大学生を包丁で刺して殺害した罪に問われている元交際相手の男の裁判で、検察側は懲役20年を求刑しました。
横浜市の配送業・伊藤龍稀被告(23)は去年6月、鶴見区のマンションで元交際相手の大学1年生・冨永紗菜さん(当時18)の首や胸、腹を包丁で刺し、殺害した罪などに問われています。
きょう午後、横浜地裁で開かれた裁判では、被害者参加制度を利用して、冨永さんの父親と母親がそれぞれ意見を述べました。
この中で父親は「この裁判は被告の言い訳の時間に思えてならない」「被告に対し、心の底から憎しみを覚える」と話し、母親は「紗菜はもう帰ってきません。真実と向き合い、自分の犯した罪を一生をかけてつぐなってください」と涙ながらに述べました。
その後、検察側は「強い殺意に基づき、確実に命を奪おうとしていた」「動機は自己中心的で短絡的」として、懲役20年を求刑しました。
一方、弁護側は伊藤被告が自ら自首していることなどを考慮し、懲役15年が妥当と主張しました。
裁判の最後に裁判長から言いたいことがあるか問われた伊藤被告は「紗菜さんに本当にごめんねという思いしかありません」「毎日胸の中でごめんねと言い続けています」「本当に取り返しのつかないことをしてしまいました」「紗菜さんの命を奪ってしまい申し訳ありませんでした。私はどんな罰でも受け入れます」と述べ、裁判は結審しました。
判決は今月21日に言い渡されます。

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