駐車違反を繰り返して、車の使用禁止命令が出されているにもかかわらず、運転をしたなどの疑いで逮捕された初山貴子容疑者（77）。
その違法駐車の現場を取材すると、初山容疑者の乗る“緑のジャガー”に、駐車料金を踏み倒されているなど、まだ解決していない問題が次々と明らかになった。
東京・練馬区の駐車場で目撃されていたのは、緑色の高級外車“ジャガー”。
そのフロント部分には、「不正駐車」と書かれた警告文が置かれているが、初山容疑者は警告に従わず、違法駐車を繰り返していたという。
被害に遭った管理会社「最低でも5～6回注意して、張り紙したりとか。契約していない状態で止められていたので…」
何度注意されても、契約をしていない月決め駐車場に違法駐車を続けた初山容疑者。
「イット!」が周辺を取材すると、違法駐車の被害を訴える声が続々と聞かれた。
無断駐車を目撃した男性「そこのコインパーキングに4カ月ぐらいずっと止めてたんで、（利用料は）50万円は余裕で超えたと思います」
コインパーキングの支払機に表示された料金は、50万円。
警視庁によると、こうしたコインパーキングの料金の一部が未納だという。
「イット!」の取材では、初山容疑者のジャガーに違法駐車をされたという駐車場を半径200メートル内で5カ所確認。
そのどれもが私有地の駐車場で、中には三角コーンが粉々に砕かれていた場所も。
無断駐車された初山容疑者のジャガーが、料金を支払わずに逃げることを防ぐため、車の前に三角コーンを置いたところ、壊されてしまったという。
被害に遭った男性「傷だらけだったよジャガー。うちの駐車場に入れてて、ジャガーの車屋さん呼んで修理したりした」
2022年に撮られたジャガーの写真を見ると、車体のフロント部分の左右には、どこかでこすったような黄色と青の塗料がついていることが確認できる。
なぜ初山容疑者は、駐車場の管理者などからの再三の警告にもかかわらず、こうした私有地への駐車を繰り返していたのか。
被害に遭った男性「私有地にやるから、お巡りさんが民事不介入だから逮捕できない。路上駐車したらすぐお巡りさん来るから、だから頭いいんですよ」
違法駐車を13回繰り返したとして、都の公安委員会は2023年、初山容疑者の緑のジャガーについて使用禁止の命令を出した。
しかし、その後も運転を続けていた疑いが持たれている初山容疑者。
警視庁の調べに、容疑を認めているという。