24歳女性銀行員 ヨット大西洋横断へ

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荒れ狂う海で、巧みにヨットを操るのは原美穂さん、24歳。
【映像】華麗にボートを操る原さん
来年9月にフランスで行われる大西洋単独横断レースへの出場に向けてセーリングの特訓中だ。
原さんはプロセーラーではなく、普段は「みずほ銀行」の神戸支店で働く銀行員だ。
本格的にヨットを始めたのは大学時代。
「慶応クルージングクラブという外洋ヨットのサークルに入部したのがきっかけ。ヨットの魅力は、ヨットという乗り物のロマンだ」(原さん)
就職後は、休日を利用してヨットを続けてきたが、それだけでは、大会挑戦への時間が足りない。そこで会社の「週休4日制度」を活用。
原さんの挑戦を銀行側はどのように捉えているのか?
みずほ銀行広報室高橋直大さんは「多様な働き方を可能にできるようにとこういった制度を設けているため、これまで以上に社員が生き生きと働けるような環境を整備していきたい」と話す。
今回原さんが挑戦するのは、フランスで2年に一度開催される大西洋横断外洋ヨットレース「ミニトランザット」。トイレもない1人乗りのヨットで数週間かけ完走を目指す。
ところが、いま原さんにピンチが。
大会参加には、あわせて3000万円もの費用が掛かり、その多くはユーロで払うため円安が大きな負担となっているのだ。
原さんはホームページで資金提供を呼びかけ、自らの足でスポンサーとなる企業を探している。ある日、東京の会社の社長に会うため、神戸から上京した。
スポンサーに名乗り出た企業「アイヴァン」山本典之社長は「働きながら、資金集めを行い、そして厳しいレースを完走するという目標を立てて臨んでいくストーリーが非常に面白いなというふうに思った」と話した。
なぜ、ここまでして銀行員を続けながらヨットレースに出るのか?
原さんは「(大西洋単独横断は)日本人女性初、日本人最年少の完走となる。会社員になったらやりたいことを諦めてしまったりとか、自分が抱いていた夢をいつのまにか忘れてしまったりとかあると思うが、実際はそうする必要は全くない。会社員でも夢が叶う」と力強く語った。
(『ABEMAヒルズ』より)

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