「わかりやすい弱者には優しいのに…」高学歴なのに苦しむ“難民”たちの辛い現実

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2023年10月、犯罪加害者家族を支援する特定非営利活動法人World Open Heartの代表・阿部恭子氏が『高学歴難民』(講談社)を出版した。これまで『家族間殺人』『息子が人を殺しました』(ともに幻冬舎)、『加害者家族を支援する』(岩波ブックレット)など、一貫して犯罪加害者とその周辺を題材に執筆してきた阿部氏が今回選んだテーマは現代社会をより鋭利に浮かび上がらせるものだった。
◆高学歴難民は“隠れた弱者”

支援者として貧困にあえぐ人を救うリーダー格の人たちは、わかりやすい弱者に対しては優しく手を差し伸べる一方で、立派な学歴や肩書を持つ人に対しては冷淡だったといいます。ちなみにリーダー格の人たちは学歴もなかったようです。あくまでその運動の内部の人がということかもしれませんが、可哀想な人にはずっと可哀想でいてほしくて、自分たちよりも恵まれていると思われる人に対しては救いの手は差し伸べないのかもしれません。

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