羽田の管制には誤進入防ぐための支援機能も 管制は海保機を確認せず

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羽田空港の滑走路で日本航空と海上保安庁の航空機が衝突した事故で、管制塔のモニターには、着陸機が近づく滑走路に別の航空機が進入した際、注意を促す機能があったことが国土交通省への取材で分かりました。
国交省によりますと、この機能で海保機が滑走路に進入したことを正確に検知できていれば、モニターでは滑走路は黄色に点滅し、日本航空機と海保機は赤色で表示されるということです。
国交省はこの機能について、「常に見ているものではなく補助的なもの」としていて、事故当時についても、「故障していた状態ではないので正常に作動していたのではないか」との認識を示しています。
そのうえで、国交省は夜の時間帯に管制塔から目視で航空機が確認できるかについては、「航空機に点灯する灯火で確認できているのではないか」としています。
一方、関係者によりますと、事故当時の管制官は「他の航空機の調整などがあり、海保機に滑走路手前までの走行指示を出した後の動きは意識していなかった」と話しているということで、目視やモニターでは海保機を確認できていなかった可能性があります。

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