「林理事長はトカゲの尻尾を切って自己保身を図った」日大アメフト部違法薬物事件 沢田副学長が林理事長を提訴 ″パワハラ″の内容は?【Nスタ解説】

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きょう3人目の逮捕者が出た日大アメフト部の違法薬物事件。【写真を見る】「林理事長はトカゲの尻尾を切って自己保身を図った」日大アメフト部違法薬物事件 沢田副学長が林理事長を提訴 “パワハラ”の内容は?【Nスタ解説】その事件の対応をめぐって、辞任勧告を受けた沢田副学長が林理事長をパワハラで訴える事態に発展しています。日大・林理事長をパワハラで提訴 沢田副学長損害賠償1000万円を求め日比麻音子キャスター:日大をめぐって大きな動きがありました。まず日大アメフト部・違法薬物事件で3人目の逮捕となりました。3年生の男子部員(21)です。さらに、酒井学長・沢田副学長が薬物問題の対応をめぐって理事会から「辞任勧告」を受けていましたが、これを受け入れる方向になりました。

ただし、沢田副学長が林理事長に損害賠償1000万円を求めて提訴するということがわかりました。【沢田副学長側の訴状によると…】「林理事長が沢田副学長に対しパワハラを行った挙句、各種工作活動を行うなどした結果、日大の理事会において辞任勧告を行わせたという不法行為事案である」では、どういったパワハラがあったと訴えているのでしょうか。この会見があったのは8月8日でしたが、その後、8月22日~9月7日にかけて林理事長は沢田副学長に「主要な会議をほぼ全て出席禁止にする命令」を出したということです。一連の問題の全ての責任が沢田副学長にあるかのような印象操作をされたことによって、自身の社会的評価が低下させられたと指摘。これが「パワハラの定義に該当する」と訴状では主張しているわけです。「要するに真実はどうでもいいということなんですね?」非公式の会談でのやりとりは<9月4日 非公式の会談にて>さらに9月4日、非公式の会談で次のようなやり取りがあったことはJNNの取材でわかっていました。「助成金について警察に聴取されると、交付されない恐れがある」ので、林理事長は沢田副学長に辞任を求めていた。この会話において、沢田副学長が「要するに真実はどうでもいいということなんですね?世間が納得さえすればいいということでしょうか?」と聞いたことに対して、林理事長は「真実というのは私もよくわからない…補助金も欲しいし」と本音を漏らしていたとNスタでもお伝しえました。<訴状によると>この会話について林理事長は「(日大執行部は)世間に『尾っぽ』を振っていこうと決めた。補助金も欲しいし、真実など関係なく、世間を納得させるために」と発言していた。「(林理事長は)トカゲの尻尾を切って自己保身を図った。辞任を迫るのは『過大な要求』である。これがパワハラの定義に該当する」と主張しています。もう1つ、9月25日の学部長会議において沢田副学長を出席させられない理由として、「(他の学部長の前で話をすると)プライバシーに関して、非常に失礼なことが生じると思うので」といった発言が林理事長からあったということです。この発言が出席者に対して印象操作であるといった内容が訴状に書かれています。組織のトップに求められる”決断”の仕方は?ホラン千秋キャスター:「パワハラ」と訴状に書かれているわけですが、大きな問題があったときに組織のトップはどのように決断すべきなのでしょうか?現パナソニック・アース製薬社外取締役ハロルド・ジョージ・メイさん:人事権を発令する場合は1人では決めないはずなんですよね。理事会とかにかけて沢田さんをこうしたいんですって言って、みんながそうですねというような適切なプロセスがあったかどうかですよね。もう1つは沢田さんがある意味、辞任を受け入れた上で「パワハラがあったんです」って言っているので、受け入れない方が良かったんじゃないのかなと思いますよ。それだったら、最後まで戦う方がまだ理解できますけど。特に日大は90億円という助成金がすごいじゃないですか。それを欲しいのはわかりますよ。学生にとっても学力が下がらないようにしないといけない。日比キャスター:この提訴について、林理事長側は「訴状が届いていないので回答を差し控える」としています。
きょう3人目の逮捕者が出た日大アメフト部の違法薬物事件。
【写真を見る】「林理事長はトカゲの尻尾を切って自己保身を図った」日大アメフト部違法薬物事件 沢田副学長が林理事長を提訴 “パワハラ”の内容は?【Nスタ解説】その事件の対応をめぐって、辞任勧告を受けた沢田副学長が林理事長をパワハラで訴える事態に発展しています。日大・林理事長をパワハラで提訴 沢田副学長損害賠償1000万円を求め日比麻音子キャスター:日大をめぐって大きな動きがありました。まず日大アメフト部・違法薬物事件で3人目の逮捕となりました。3年生の男子部員(21)です。さらに、酒井学長・沢田副学長が薬物問題の対応をめぐって理事会から「辞任勧告」を受けていましたが、これを受け入れる方向になりました。

ただし、沢田副学長が林理事長に損害賠償1000万円を求めて提訴するということがわかりました。【沢田副学長側の訴状によると…】「林理事長が沢田副学長に対しパワハラを行った挙句、各種工作活動を行うなどした結果、日大の理事会において辞任勧告を行わせたという不法行為事案である」では、どういったパワハラがあったと訴えているのでしょうか。この会見があったのは8月8日でしたが、その後、8月22日~9月7日にかけて林理事長は沢田副学長に「主要な会議をほぼ全て出席禁止にする命令」を出したということです。一連の問題の全ての責任が沢田副学長にあるかのような印象操作をされたことによって、自身の社会的評価が低下させられたと指摘。これが「パワハラの定義に該当する」と訴状では主張しているわけです。「要するに真実はどうでもいいということなんですね?」非公式の会談でのやりとりは<9月4日 非公式の会談にて>さらに9月4日、非公式の会談で次のようなやり取りがあったことはJNNの取材でわかっていました。「助成金について警察に聴取されると、交付されない恐れがある」ので、林理事長は沢田副学長に辞任を求めていた。この会話において、沢田副学長が「要するに真実はどうでもいいということなんですね?世間が納得さえすればいいということでしょうか?」と聞いたことに対して、林理事長は「真実というのは私もよくわからない…補助金も欲しいし」と本音を漏らしていたとNスタでもお伝しえました。<訴状によると>この会話について林理事長は「(日大執行部は)世間に『尾っぽ』を振っていこうと決めた。補助金も欲しいし、真実など関係なく、世間を納得させるために」と発言していた。「(林理事長は)トカゲの尻尾を切って自己保身を図った。辞任を迫るのは『過大な要求』である。これがパワハラの定義に該当する」と主張しています。もう1つ、9月25日の学部長会議において沢田副学長を出席させられない理由として、「(他の学部長の前で話をすると)プライバシーに関して、非常に失礼なことが生じると思うので」といった発言が林理事長からあったということです。この発言が出席者に対して印象操作であるといった内容が訴状に書かれています。組織のトップに求められる”決断”の仕方は?ホラン千秋キャスター:「パワハラ」と訴状に書かれているわけですが、大きな問題があったときに組織のトップはどのように決断すべきなのでしょうか?現パナソニック・アース製薬社外取締役ハロルド・ジョージ・メイさん:人事権を発令する場合は1人では決めないはずなんですよね。理事会とかにかけて沢田さんをこうしたいんですって言って、みんながそうですねというような適切なプロセスがあったかどうかですよね。もう1つは沢田さんがある意味、辞任を受け入れた上で「パワハラがあったんです」って言っているので、受け入れない方が良かったんじゃないのかなと思いますよ。それだったら、最後まで戦う方がまだ理解できますけど。特に日大は90億円という助成金がすごいじゃないですか。それを欲しいのはわかりますよ。学生にとっても学力が下がらないようにしないといけない。日比キャスター:この提訴について、林理事長側は「訴状が届いていないので回答を差し控える」としています。
その事件の対応をめぐって、辞任勧告を受けた沢田副学長が林理事長をパワハラで訴える事態に発展しています。
日比麻音子キャスター:日大をめぐって大きな動きがありました。まず日大アメフト部・違法薬物事件で3人目の逮捕となりました。3年生の男子部員(21)です。
さらに、酒井学長・沢田副学長が薬物問題の対応をめぐって理事会から「辞任勧告」を受けていましたが、これを受け入れる方向になりました。
ただし、沢田副学長が林理事長に損害賠償1000万円を求めて提訴するということがわかりました。
【沢田副学長側の訴状によると…】「林理事長が沢田副学長に対しパワハラを行った挙句、各種工作活動を行うなどした結果、日大の理事会において辞任勧告を行わせたという不法行為事案である」
では、どういったパワハラがあったと訴えているのでしょうか。この会見があったのは8月8日でしたが、その後、8月22日~9月7日にかけて林理事長は沢田副学長に「主要な会議をほぼ全て出席禁止にする命令」を出したということです。
一連の問題の全ての責任が沢田副学長にあるかのような印象操作をされたことによって、自身の社会的評価が低下させられたと指摘。これが「パワハラの定義に該当する」と訴状では主張しているわけです。
<9月4日 非公式の会談にて>さらに9月4日、非公式の会談で次のようなやり取りがあったことはJNNの取材でわかっていました。
「助成金について警察に聴取されると、交付されない恐れがある」ので、林理事長は沢田副学長に辞任を求めていた。この会話において、沢田副学長が「要するに真実はどうでもいいということなんですね?世間が納得さえすればいいということでしょうか?」と聞いたことに対して、林理事長は「真実というのは私もよくわからない…補助金も欲しいし」と本音を漏らしていたとNスタでもお伝しえました。
<訴状によると>この会話について林理事長は「(日大執行部は)世間に『尾っぽ』を振っていこうと決めた。補助金も欲しいし、真実など関係なく、世間を納得させるために」と発言していた。
「(林理事長は)トカゲの尻尾を切って自己保身を図った。辞任を迫るのは『過大な要求』である。これがパワハラの定義に該当する」と主張しています。
もう1つ、9月25日の学部長会議において沢田副学長を出席させられない理由として、「(他の学部長の前で話をすると)プライバシーに関して、非常に失礼なことが生じると思うので」といった発言が林理事長からあったということです。
この発言が出席者に対して印象操作であるといった内容が訴状に書かれています。
ホラン千秋キャスター:「パワハラ」と訴状に書かれているわけですが、大きな問題があったときに組織のトップはどのように決断すべきなのでしょうか?
現パナソニック・アース製薬社外取締役ハロルド・ジョージ・メイさん:人事権を発令する場合は1人では決めないはずなんですよね。理事会とかにかけて沢田さんをこうしたいんですって言って、みんながそうですねというような適切なプロセスがあったかどうかですよね。
もう1つは沢田さんがある意味、辞任を受け入れた上で「パワハラがあったんです」って言っているので、受け入れない方が良かったんじゃないのかなと思いますよ。それだったら、最後まで戦う方がまだ理解できますけど。
特に日大は90億円という助成金がすごいじゃないですか。それを欲しいのはわかりますよ。学生にとっても学力が下がらないようにしないといけない。

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