26日は今季一番の寒さ 「いい風呂の日」ヒートショックに注意

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強い冬型の気圧配置が続き、26日も気温が下がるところがあると見込まれている。東京都心も最高気温が8度と予想され、今季一番の寒さとなりそうだ。26日は「いい風呂(11月26日)の日」。冷え切った体に温かいお風呂が恋しくなるが、気をつけたいのがヒートショックで、各地に「警戒」予報も出ている。
そもそもヒートショックって何? 溺れる事故も 気象庁によると、25日は仙台、山形、福島、岡山の4市で初雪を観測した。東京都心の最高気温も13・5度と、24日より10度以上低く、12月上旬並みの寒さとなった。

日本気象協会はホームページで、10月から3月まで、住宅内の温度差が大きくなるかどうかを基準に「ヒートショック予報」を発表している。「警戒」「注意」「油断禁物」の3段階で、26日は東京都や大阪府、愛知県、宮城県などで、最も気をつけなければならない「警戒」の予報が出ている。 ヒートショックは、急激な温度差によって血圧が乱高下し、失神や脳卒中、心筋梗塞(こうそく)などが起こる健康被害で、最悪の場合、死亡するケースもある。特に高齢者は注意が必要で、入浴時に寒い脱衣所で服を脱いで熱い湯船につかったり、家で暖房の利いた部屋と冷えた部屋を行き来したりすると起こりやすい。 厚生労働省の人口動態統計(2021年)によると、自宅や居住施設の浴槽で溺死した65歳以上の高齢者は4750人。交通事故による高齢者の死者数の倍以上だった。浴槽での溺死は、ヒートショックが原因だった可能性もある。 給湯機器大手・リンナイのインターネットによるヒートショックに関する意識調査(回答者・2350人)では、自宅で冷えが気になる場所について尋ねたところ、脱衣所・洗面室(51%)▽トイレ(42%)▽浴室(34%)――の順に多かった。 ヒートショックの認知度については、約7割が「よく知っている」「ある程度知っている」と答えたものの、地域別でみると、群馬県や山梨県、東京都が高い一方、鹿児島県、大阪府、奈良県では低かった。 調査を監修した医師の早坂信哉・東京都市大教授は「最近の光熱費アップで節約意識が高まっているかもしれないが、健康のためにも入浴時は室温に気をつけてほしい」と呼びかけている。 入浴時、どのようにヒートショックに気をつけたらいいのか。 消費者庁によると、湯船のふたを外して湯を張るなどして浴室内の温度を上げる▽食後すぐや飲酒後は入浴を控える▽入浴前に水分補給する▽異変があった時に早期発見できるよう入浴前に家族に声をかける▽かけ湯で徐々に体を慣らして42度以上の湯船につからない――などを提案している。【大澤瑞季】
気象庁によると、25日は仙台、山形、福島、岡山の4市で初雪を観測した。東京都心の最高気温も13・5度と、24日より10度以上低く、12月上旬並みの寒さとなった。
日本気象協会はホームページで、10月から3月まで、住宅内の温度差が大きくなるかどうかを基準に「ヒートショック予報」を発表している。「警戒」「注意」「油断禁物」の3段階で、26日は東京都や大阪府、愛知県、宮城県などで、最も気をつけなければならない「警戒」の予報が出ている。
ヒートショックは、急激な温度差によって血圧が乱高下し、失神や脳卒中、心筋梗塞(こうそく)などが起こる健康被害で、最悪の場合、死亡するケースもある。特に高齢者は注意が必要で、入浴時に寒い脱衣所で服を脱いで熱い湯船につかったり、家で暖房の利いた部屋と冷えた部屋を行き来したりすると起こりやすい。
厚生労働省の人口動態統計(2021年)によると、自宅や居住施設の浴槽で溺死した65歳以上の高齢者は4750人。交通事故による高齢者の死者数の倍以上だった。浴槽での溺死は、ヒートショックが原因だった可能性もある。
給湯機器大手・リンナイのインターネットによるヒートショックに関する意識調査(回答者・2350人)では、自宅で冷えが気になる場所について尋ねたところ、脱衣所・洗面室(51%)▽トイレ(42%)▽浴室(34%)――の順に多かった。
ヒートショックの認知度については、約7割が「よく知っている」「ある程度知っている」と答えたものの、地域別でみると、群馬県や山梨県、東京都が高い一方、鹿児島県、大阪府、奈良県では低かった。
調査を監修した医師の早坂信哉・東京都市大教授は「最近の光熱費アップで節約意識が高まっているかもしれないが、健康のためにも入浴時は室温に気をつけてほしい」と呼びかけている。
入浴時、どのようにヒートショックに気をつけたらいいのか。
消費者庁によると、湯船のふたを外して湯を張るなどして浴室内の温度を上げる▽食後すぐや飲酒後は入浴を控える▽入浴前に水分補給する▽異変があった時に早期発見できるよう入浴前に家族に声をかける▽かけ湯で徐々に体を慣らして42度以上の湯船につからない――などを提案している。【大澤瑞季】

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