「下級生の失敗はあんたのせいや」急死の宝塚歌劇団員の代理人「上級生のパワハラ」「長時間労働」で謝罪と補償求める

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2023年9月、宝塚歌劇団の25歳の俳優の女性が急死した問題で、女性の遺族の代理人弁護士が10日東京都内で会見し、女性の死は長時間労働と上級生のパワハラが原因と主張し、宝塚歌劇団や関係者による遺族への謝罪と、適切な被害補償を求めていると明らかにした。
代理人によると、亡くなった宝塚歌劇団の宙組に所属していた女性は、「過度の稽古・公演等の業務量を課せられ、1日わずか3時間程度の睡眠時間しか取れないほどの過重労働(過重業務)を余儀なくされた」と指摘。それに加えて、宙組の上級生劇団員からパワハラの被害を繰り返し受けた結果、心身の健康を損ない、死に至ったと主張した。
上級生のパワハラについては、2021年8月14日に、上級生から「前髪を巻いて上げる」と言われてヘアアイロンを額に押し当てられ、やけどを負ったという。また2023年2月に、ヘアアイロンでやけどを負った事が週刊誌に報じられると、上級生から詰問された上、劇団は「報道は事実無根」との声明を一方的に出したという。さらに、稽古中に頻繁に上級生から呼び出され、「下級生の失敗は、すべてあんたのせいや」「マインドが足りない。マインドがないのか!」「嘘つき野郎!」などの暴言を受けたという。
この問題をめぐっては、宝塚歌劇団側が10月、事実関係や原因を把握するため、外部の弁護士による調査チームを立ち上げた他、宙組の10月の公演を取りやめていた。
女性の遺族の代理人は、女性の死は長時間労働と上級生のパワハラが原因として、宝塚歌劇団や関係者による遺族への謝罪と、適切な被害補償を求めるとしている。

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