90歳の入所者に暴行、容疑の71歳元職員「あの人寝ないんですよ」と説明

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長野県松本市内の老人ホームで先月起きた男性入所者(当時90歳)への暴行事件で、逮捕された元職員(71)が、居室内で男性をたたく様子がカメラに記録されていたことが7日、施設側への取材で分かった。
松本署の発表によると、元職員は10月26日午前1時35分頃、当時勤務していた有料老人ホームで、男性入所者を複数回たたいた疑い。施設の運営会社「ケアズリンク」(同市)の山口晃社長によると、元職員は今年7月から勤務し、当日は夜勤で介助を担当していたという。
別の職員が10月26日に、男性のこめかみにあざがあることに気づき、山口社長が30日に居室内のカメラの映像を確認。元職員が、居室内のベッドに座っている男性をたたく様子が映っていた。聞き取りに対し元職員は暴行を認め、男性について「あの人寝ないんですよ」と説明したという。
同社は元職員を今月1日に出勤停止とし、3日に懲戒解雇とした。山口社長は「被害に遭われたご本人とご家族に心から謝罪する。職員の研修などを通じて再発防止に努め、捜査にも協力する」と話した。

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