子どもの活字離れが深刻!?…小~高校生の約半数が読書時間0分 読書時間が長いほど自己肯定が高い傾向に

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「若者の活字離れ」が進んでいると指摘されていますが、実際はどうなのでしょうか。そこで、全国の小学生~高校生に平日の読書時間を聞いたところ、約半数の子どもがまったく読書をしないと答えました。また、読書時間が長い子どもほど、理解や思考、表現などの活動を得意だと感じている人が多いことが分かったそうです。
【調査結果を見る】読書時間が長い子どもほど、自己肯定が高い株式会社ベネッセコーポレーション(岡山県岡山市)の社内シンクタンクである『ベネッセ教育総合研究所』が、『東京大学社会科学研究所』と共同で、「子どもの生活と学びに関する親子調査」と題して実施した調査です。なお、同調査は2015年から2022年の7~9月に同一の親子約2万組を対象に実施されており、2022年はインターネットにて行われました。

最初に、「あなたはふだん(学校がある日)、本を読むことを1日にどれくらいの時間やっていますか」と聞いたところ、小学1年~高校3年生の全体では、49.0%が平日に「読書をしない=0分」と回答。これを男女別に見ると、男子は53.1%、女子では45.1%の人が「読書をしない」と答えました。また、学校段階別に見ると、「小学1~3年生」は30.2%、「小学4~6年生」は45.5%、「中学生」は53.5%、「高校生」は66.7%の人が「読書をしない」と答え、上の学年に上がるほど0分の割合が多くなりました。ちなみに、男女別の「読書の平均時間(1日当たり)」は、男子が13.7分、女子は16.4分となり、女子の方が読書時間が長いことが分かりました。次に、「読書の平均時間(1日当たり)」を2015年と2022年で比較してみると、全体では18.2分(2015年)から15.2分(2022年)と3.0分減少。これを学校段階別に見ると、「小学1~3年生」は15.8分から15.1分、「小学4~6年生」は21.9分から16.8分、「中学生」は20.0分から16.3分、「高校生」は15.0分から12.4分にそれぞれ減少しました。続いて、1日の読書時間について、「不読層」を「0分」、「中間層」を「5~30分」、「多読層」を「1時間以上」と分類。そのうえで、次の4つの事柄についてそれぞれ「あなたは得意ですか、苦手ですか」という質問を行い、「とても得意+やや得意」と回答した比率を調査しました。調査の結果、「図や表(グラフ)を見て理解すること」(不読層:49.9%、中間層:60.0%、多読層:62.1%)、「論理的に(筋道を立てて)考えること」(不読層:33.4%、中間層:45.9%、多読層:50.1%)、「長い文章を読んで理解すること」(不読層:30.0%、中間層:49.2%、多読層:59.6%)、「自分の考えを文章にまとめること」(不読層:35.1%、中間層:47.4%、多読層:52.7%)となり、読書時間が長い子どもは、理解や思考、表現などの活動について「得意」と自己評価する傾向があることが見て取れました。さらに、次の3項目について「あなた自身にどれくらいあてはまりますか」という質問を行い、「とてもあてはまる+まああてはまる」と回答した比率を調査しました。調査の結果、「社会の出来事やニュースに関心が強い」(不読層:43.9%、中間層:55.1%、多読層:55.3%)、「自分に自信がある」(不読層:48.6%、中間層:54.3%、多読層:51.0%)、「将来の目標がはっきりしている」(不読層:44.6%、中間層:51.5%、多読層:51.7%)となりました。また、「将来なりたい職業(やりたい仕事)はありますか」と聞いたところ、「ある」と回答した割合は、不読層は53.4%、中間層は61.4%、多読層は59.3%となり、読書をしない子どもは、ニュースへの関心や自信、将来の目標などの肯定率が低いことが明らかとなりました。続いて、「1日の平均読書時間(2019年データ)」を家の蔵書数別にみると、「30冊未満」は12.3分、「30~100冊未満」は17.5分、「100冊以上」は23.2分となりました。また、「1日の平均読書時間(2021年データ)」を本や新聞を読むことの大切さを保護者が伝えているかという観点でみると、読書の大切さを伝えている家では18.9分だったのに対し、伝えていない家では11.6分という結果に。最後に、小学校入学前の読み聞かせの日数を「週4日以上」・「週1~3日」・「週1日未満」に分類し、「読書時間の個人変化」を調べたところ、中学2年生時点で「週4日以上」のグループは20.6分、「週1日未満」のグループは11.3分となるなど、「週4日以上」のグループは「週1日未満」のグループと比べて中学生までずっと1.5倍~2倍の読書量だったことが分かりました。また、小学1年生時点の1日の平均読書時間を「0分」・「5~30分」・「1時間以上」に分類し、「読書時間の個人変化」を調べたところ、中学2年生時点で「0分」のグループは9.6分に、「1時間以上」のグループは29.6分となるなど、「1時間以上」のグループは「0分」のグループと比べて中学生になっても2~3倍の読書量がありました。
株式会社ベネッセコーポレーション(岡山県岡山市)の社内シンクタンクである『ベネッセ教育総合研究所』が、『東京大学社会科学研究所』と共同で、「子どもの生活と学びに関する親子調査」と題して実施した調査です。なお、同調査は2015年から2022年の7~9月に同一の親子約2万組を対象に実施されており、2022年はインターネットにて行われました。
最初に、「あなたはふだん(学校がある日)、本を読むことを1日にどれくらいの時間やっていますか」と聞いたところ、小学1年~高校3年生の全体では、49.0%が平日に「読書をしない=0分」と回答。これを男女別に見ると、男子は53.1%、女子では45.1%の人が「読書をしない」と答えました。
また、学校段階別に見ると、「小学1~3年生」は30.2%、「小学4~6年生」は45.5%、「中学生」は53.5%、「高校生」は66.7%の人が「読書をしない」と答え、上の学年に上がるほど0分の割合が多くなりました。
ちなみに、男女別の「読書の平均時間(1日当たり)」は、男子が13.7分、女子は16.4分となり、女子の方が読書時間が長いことが分かりました。
次に、「読書の平均時間(1日当たり)」を2015年と2022年で比較してみると、全体では18.2分(2015年)から15.2分(2022年)と3.0分減少。これを学校段階別に見ると、「小学1~3年生」は15.8分から15.1分、「小学4~6年生」は21.9分から16.8分、「中学生」は20.0分から16.3分、「高校生」は15.0分から12.4分にそれぞれ減少しました。
続いて、1日の読書時間について、「不読層」を「0分」、「中間層」を「5~30分」、「多読層」を「1時間以上」と分類。そのうえで、次の4つの事柄についてそれぞれ「あなたは得意ですか、苦手ですか」という質問を行い、「とても得意+やや得意」と回答した比率を調査しました。
調査の結果、「図や表(グラフ)を見て理解すること」(不読層:49.9%、中間層:60.0%、多読層:62.1%)、「論理的に(筋道を立てて)考えること」(不読層:33.4%、中間層:45.9%、多読層:50.1%)、「長い文章を読んで理解すること」(不読層:30.0%、中間層:49.2%、多読層:59.6%)、「自分の考えを文章にまとめること」(不読層:35.1%、中間層:47.4%、多読層:52.7%)となり、読書時間が長い子どもは、理解や思考、表現などの活動について「得意」と自己評価する傾向があることが見て取れました。
さらに、次の3項目について「あなた自身にどれくらいあてはまりますか」という質問を行い、「とてもあてはまる+まああてはまる」と回答した比率を調査しました。
調査の結果、「社会の出来事やニュースに関心が強い」(不読層:43.9%、中間層:55.1%、多読層:55.3%)、「自分に自信がある」(不読層:48.6%、中間層:54.3%、多読層:51.0%)、「将来の目標がはっきりしている」(不読層:44.6%、中間層:51.5%、多読層:51.7%)となりました。
また、「将来なりたい職業(やりたい仕事)はありますか」と聞いたところ、「ある」と回答した割合は、不読層は53.4%、中間層は61.4%、多読層は59.3%となり、読書をしない子どもは、ニュースへの関心や自信、将来の目標などの肯定率が低いことが明らかとなりました。
続いて、「1日の平均読書時間(2019年データ)」を家の蔵書数別にみると、「30冊未満」は12.3分、「30~100冊未満」は17.5分、「100冊以上」は23.2分となりました。また、「1日の平均読書時間(2021年データ)」を本や新聞を読むことの大切さを保護者が伝えているかという観点でみると、読書の大切さを伝えている家では18.9分だったのに対し、伝えていない家では11.6分という結果に。
最後に、小学校入学前の読み聞かせの日数を「週4日以上」・「週1~3日」・「週1日未満」に分類し、「読書時間の個人変化」を調べたところ、中学2年生時点で「週4日以上」のグループは20.6分、「週1日未満」のグループは11.3分となるなど、「週4日以上」のグループは「週1日未満」のグループと比べて中学生までずっと1.5倍~2倍の読書量だったことが分かりました。
また、小学1年生時点の1日の平均読書時間を「0分」・「5~30分」・「1時間以上」に分類し、「読書時間の個人変化」を調べたところ、中学2年生時点で「0分」のグループは9.6分に、「1時間以上」のグループは29.6分となるなど、「1時間以上」のグループは「0分」のグループと比べて中学生になっても2~3倍の読書量がありました。

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