岸田総理“増税メガネ”のあだ名にショック 「賃上げ」「減税」をアピールするその狙いとは?【news23】

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岸田総理が16年ぶりに野党の支持母体「連合」の大会に出席しました。また、最近「減税」の発言を繰り返しています。この2つから見えてくることとは?【写真を見る】岸田総理“増税メガネ”のあだ名にショック 「賃上げ」「減税」をアピールするその狙いとは?【news23】岸田総理「賃上げ」「減税」狙いは?岸田総理「賃上げの大きなうねりを持続的なものとし、地方や中堅・中小企業にまで広げていかなければなりません」10月5日、岸田総理が出席したのは、立憲民主党と国民民主党の最大の支持母体である「連合」の定期大会。自民党の総理大臣として16年ぶりに出席し「持続的な賃上げや所得の向上」、さらに2030年代半ばまでに、最低賃金を1500円に引き上げると表明しました。

岸田総理はこれまで、金融所得課税の課税強化や“防衛増税”など歴代政権が避けてきた“増税”に積極的に言及してきました。こうしたことから、ついたあだ名が…「増税メガネ」閣僚経験者「増税メガネって言われるのがショックだったんだろうね」その後、総理の言葉に変化が…岸田総理「賃上げ税制のこの“減税”制度の強化。特許などの所得に対する“減税”制度の創設」「減税」発言や、連合の定期大会への出席。そこから見えてくるものとは…TBSスペシャルコメンテーター 星浩さん「(減税の話をしているのは)明らかに衆議院の解散総選挙を意識したことだと思います。国民1人1人の所得減税とか消費税の減税ではないのでほとんど効果がありません。国民も岸田総理の減税発言については見透かしている」岸田総理“増税メガネ”にいら立ちも…小川彩佳キャスター:岸田総理、「増税メガネ」とネット中心に呼ばれているみたいですが、ショックだったそうですね。慶応大学医学部宮田裕章教授:やはり不平不満が溜まっていた、ということだと思います。例えばインボイス制度に関してもですね、これまで決まった制度だという説明がなされたんですが、問題はそういうことだけじゃなくて、そういった制度の変化の中で、やっぱり立場の弱い人たちが苦しい思いをするとそこに寄り添えてないという、そういう部分が大きかったんだと思うんですね。小川キャスター:それであだ名に繋がってしまったという。同じ眼鏡の鹿島さんは…プチ鹿島さん:「メガネかぁ…」と思っちゃったんですよね。というのは、岸田政権がちょうど2年経って、新聞各紙論評を読んだら、やっぱり書かれているのが「何をやりたいかわからない」。言ってみればキャラがまだわからない。だからこそ「メガネ」呼ばわりになってしまうんですよね。小川キャスター:「メガネ」がネタにされるとか、「メガネ」があだ名になるっていうのは、それ以外にキャラ付けするものがないと。プチ鹿島さん:そこに増税が入ってきちゃったので「さあここからどう説明するんですか」というのが注目だと思いますけど。減税措置は解散の大義になりうる?藤森祥平キャスター:この税について総理は増税イメージを払拭したいのか、最近この減税のアピールあるんですけど、自民党の森山総務会長は10月1日に「減税措置は解散の大義になりうる」こうした考えを公に示していますね。小川キャスター:増税のような国民の意見が二分されるようなテーマが争点になるのはわかりますけれども、減税が解散の大義とされるって、ちょっとずるいような気もしますが。プチ鹿島さん:皆さん気づいてると思うんですけども、やはり岸田総理がやりたいのは減税じゃなくて、“減税ムードを利用した解散総選挙”なんだろうなっていう。「減税って言っとけばみんな喜ぶだろうな」と思われてるのが、「えっ?」って思いますよね。だったら例えば“防衛増税”とか異次元の少子化対策の増税問題を先送りするのではなくて、もういま国会でちゃんとやって、「これこれこうなりましたから解散していいですか?」ってやった方が、筋が通ってると思うし。宮田教授:異次元の少子化対策の財源については、まだ根拠はないわけですよね。そこの中で、もちろん増税も視野に入ってくるだろうし、防衛に関してもどうするんだ、という話があって、全体としてのバランスの中で“減税”というムードだけではなく、具体的にどこを減税して、そしてどこを増税していくのか。具体的な政策パッケージにしてやはり国民の信を問うていく必要があるんじゃないか。さらに言えばマイナンバーだったり、インボイス制度によって個別に寄り添うことができるようになってきてるので、「どういう人たちに寄り添っていくのか」ということをやっぱり明確にしていかないと、今度は「嘘メガネ」になっちゃう可能性がありますよね。小川キャスター:減税は今回、賃上げした企業への減税の措置ということですから、家計への減税なわけではないと。プチ鹿島さん:票になりそうな企業とかに目配せをしていて、実際そのインボイスとかマイナンバーカードとか本当に困ってる立場の弱い人たちは、メガネに入ってないんじゃないかな、と思うんですよね。小川キャスター:もちろん長い目で見たらその賃上げというのは家計に返ってくるということにはなりますけども。宮田教授:平均的な人たちに寄り添うだけじゃなくて、マイノリティであったりですね、立場の弱い人たちも含めてどうするか、というこのビジョンが必要なんじゃないかなって私は思います。
岸田総理が16年ぶりに野党の支持母体「連合」の大会に出席しました。また、最近「減税」の発言を繰り返しています。この2つから見えてくることとは?
【写真を見る】岸田総理“増税メガネ”のあだ名にショック 「賃上げ」「減税」をアピールするその狙いとは?【news23】岸田総理「賃上げ」「減税」狙いは?岸田総理「賃上げの大きなうねりを持続的なものとし、地方や中堅・中小企業にまで広げていかなければなりません」10月5日、岸田総理が出席したのは、立憲民主党と国民民主党の最大の支持母体である「連合」の定期大会。自民党の総理大臣として16年ぶりに出席し「持続的な賃上げや所得の向上」、さらに2030年代半ばまでに、最低賃金を1500円に引き上げると表明しました。

岸田総理はこれまで、金融所得課税の課税強化や“防衛増税”など歴代政権が避けてきた“増税”に積極的に言及してきました。こうしたことから、ついたあだ名が…「増税メガネ」閣僚経験者「増税メガネって言われるのがショックだったんだろうね」その後、総理の言葉に変化が…岸田総理「賃上げ税制のこの“減税”制度の強化。特許などの所得に対する“減税”制度の創設」「減税」発言や、連合の定期大会への出席。そこから見えてくるものとは…TBSスペシャルコメンテーター 星浩さん「(減税の話をしているのは)明らかに衆議院の解散総選挙を意識したことだと思います。国民1人1人の所得減税とか消費税の減税ではないのでほとんど効果がありません。国民も岸田総理の減税発言については見透かしている」岸田総理“増税メガネ”にいら立ちも…小川彩佳キャスター:岸田総理、「増税メガネ」とネット中心に呼ばれているみたいですが、ショックだったそうですね。慶応大学医学部宮田裕章教授:やはり不平不満が溜まっていた、ということだと思います。例えばインボイス制度に関してもですね、これまで決まった制度だという説明がなされたんですが、問題はそういうことだけじゃなくて、そういった制度の変化の中で、やっぱり立場の弱い人たちが苦しい思いをするとそこに寄り添えてないという、そういう部分が大きかったんだと思うんですね。小川キャスター:それであだ名に繋がってしまったという。同じ眼鏡の鹿島さんは…プチ鹿島さん:「メガネかぁ…」と思っちゃったんですよね。というのは、岸田政権がちょうど2年経って、新聞各紙論評を読んだら、やっぱり書かれているのが「何をやりたいかわからない」。言ってみればキャラがまだわからない。だからこそ「メガネ」呼ばわりになってしまうんですよね。小川キャスター:「メガネ」がネタにされるとか、「メガネ」があだ名になるっていうのは、それ以外にキャラ付けするものがないと。プチ鹿島さん:そこに増税が入ってきちゃったので「さあここからどう説明するんですか」というのが注目だと思いますけど。減税措置は解散の大義になりうる?藤森祥平キャスター:この税について総理は増税イメージを払拭したいのか、最近この減税のアピールあるんですけど、自民党の森山総務会長は10月1日に「減税措置は解散の大義になりうる」こうした考えを公に示していますね。小川キャスター:増税のような国民の意見が二分されるようなテーマが争点になるのはわかりますけれども、減税が解散の大義とされるって、ちょっとずるいような気もしますが。プチ鹿島さん:皆さん気づいてると思うんですけども、やはり岸田総理がやりたいのは減税じゃなくて、“減税ムードを利用した解散総選挙”なんだろうなっていう。「減税って言っとけばみんな喜ぶだろうな」と思われてるのが、「えっ?」って思いますよね。だったら例えば“防衛増税”とか異次元の少子化対策の増税問題を先送りするのではなくて、もういま国会でちゃんとやって、「これこれこうなりましたから解散していいですか?」ってやった方が、筋が通ってると思うし。宮田教授:異次元の少子化対策の財源については、まだ根拠はないわけですよね。そこの中で、もちろん増税も視野に入ってくるだろうし、防衛に関してもどうするんだ、という話があって、全体としてのバランスの中で“減税”というムードだけではなく、具体的にどこを減税して、そしてどこを増税していくのか。具体的な政策パッケージにしてやはり国民の信を問うていく必要があるんじゃないか。さらに言えばマイナンバーだったり、インボイス制度によって個別に寄り添うことができるようになってきてるので、「どういう人たちに寄り添っていくのか」ということをやっぱり明確にしていかないと、今度は「嘘メガネ」になっちゃう可能性がありますよね。小川キャスター:減税は今回、賃上げした企業への減税の措置ということですから、家計への減税なわけではないと。プチ鹿島さん:票になりそうな企業とかに目配せをしていて、実際そのインボイスとかマイナンバーカードとか本当に困ってる立場の弱い人たちは、メガネに入ってないんじゃないかな、と思うんですよね。小川キャスター:もちろん長い目で見たらその賃上げというのは家計に返ってくるということにはなりますけども。宮田教授:平均的な人たちに寄り添うだけじゃなくて、マイノリティであったりですね、立場の弱い人たちも含めてどうするか、というこのビジョンが必要なんじゃないかなって私は思います。
岸田総理「賃上げの大きなうねりを持続的なものとし、地方や中堅・中小企業にまで広げていかなければなりません」
10月5日、岸田総理が出席したのは、立憲民主党と国民民主党の最大の支持母体である「連合」の定期大会。自民党の総理大臣として16年ぶりに出席し「持続的な賃上げや所得の向上」、さらに2030年代半ばまでに、最低賃金を1500円に引き上げると表明しました。
岸田総理はこれまで、金融所得課税の課税強化や“防衛増税”など歴代政権が避けてきた“増税”に積極的に言及してきました。
こうしたことから、ついたあだ名が…「増税メガネ」
閣僚経験者「増税メガネって言われるのがショックだったんだろうね」
その後、総理の言葉に変化が…
岸田総理「賃上げ税制のこの“減税”制度の強化。特許などの所得に対する“減税”制度の創設」
「減税」発言や、連合の定期大会への出席。そこから見えてくるものとは…
TBSスペシャルコメンテーター 星浩さん「(減税の話をしているのは)明らかに衆議院の解散総選挙を意識したことだと思います。国民1人1人の所得減税とか消費税の減税ではないのでほとんど効果がありません。国民も岸田総理の減税発言については見透かしている」
小川彩佳キャスター:岸田総理、「増税メガネ」とネット中心に呼ばれているみたいですが、ショックだったそうですね。
慶応大学医学部宮田裕章教授:やはり不平不満が溜まっていた、ということだと思います。例えばインボイス制度に関してもですね、これまで決まった制度だという説明がなされたんですが、問題はそういうことだけじゃなくて、そういった制度の変化の中で、やっぱり立場の弱い人たちが苦しい思いをするとそこに寄り添えてないという、そういう部分が大きかったんだと思うんですね。
小川キャスター:それであだ名に繋がってしまったという。同じ眼鏡の鹿島さんは…
プチ鹿島さん:「メガネかぁ…」と思っちゃったんですよね。というのは、岸田政権がちょうど2年経って、新聞各紙論評を読んだら、やっぱり書かれているのが「何をやりたいかわからない」。言ってみればキャラがまだわからない。だからこそ「メガネ」呼ばわりになってしまうんですよね。
小川キャスター:「メガネ」がネタにされるとか、「メガネ」があだ名になるっていうのは、それ以外にキャラ付けするものがないと。
プチ鹿島さん:そこに増税が入ってきちゃったので「さあここからどう説明するんですか」というのが注目だと思いますけど。
藤森祥平キャスター:この税について総理は増税イメージを払拭したいのか、最近この減税のアピールあるんですけど、自民党の森山総務会長は10月1日に「減税措置は解散の大義になりうる」こうした考えを公に示していますね。
小川キャスター:増税のような国民の意見が二分されるようなテーマが争点になるのはわかりますけれども、減税が解散の大義とされるって、ちょっとずるいような気もしますが。
プチ鹿島さん:皆さん気づいてると思うんですけども、やはり岸田総理がやりたいのは減税じゃなくて、“減税ムードを利用した解散総選挙”なんだろうなっていう。「減税って言っとけばみんな喜ぶだろうな」と思われてるのが、「えっ?」って思いますよね。
だったら例えば“防衛増税”とか異次元の少子化対策の増税問題を先送りするのではなくて、もういま国会でちゃんとやって、「これこれこうなりましたから解散していいですか?」ってやった方が、筋が通ってると思うし。
宮田教授:異次元の少子化対策の財源については、まだ根拠はないわけですよね。そこの中で、もちろん増税も視野に入ってくるだろうし、防衛に関してもどうするんだ、という話があって、全体としてのバランスの中で“減税”というムードだけではなく、具体的にどこを減税して、そしてどこを増税していくのか。具体的な政策パッケージにしてやはり国民の信を問うていく必要があるんじゃないか。
さらに言えばマイナンバーだったり、インボイス制度によって個別に寄り添うことができるようになってきてるので、「どういう人たちに寄り添っていくのか」ということをやっぱり明確にしていかないと、今度は「嘘メガネ」になっちゃう可能性がありますよね。
小川キャスター:減税は今回、賃上げした企業への減税の措置ということですから、家計への減税なわけではないと。
プチ鹿島さん:票になりそうな企業とかに目配せをしていて、実際そのインボイスとかマイナンバーカードとか本当に困ってる立場の弱い人たちは、メガネに入ってないんじゃないかな、と思うんですよね。
小川キャスター:もちろん長い目で見たらその賃上げというのは家計に返ってくるということにはなりますけども。

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