【渋谷・迷惑路上飲み】座り込み、破壊行為も…中でも“外国人”が多いワケ「日本文化と誤認したのでは」【Nスタ解説】

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渋谷駅周辺で路上飲酒のマナーが悪化しているのを受け、渋谷区は「迷惑路上飲酒ゼロ宣言」を発表。なぜ悪化したのか?取り締まることはできないのか?詳しく見ていきます。【写真を見る】【渋谷・迷惑路上飲み】座り込み、破壊行為も…中でも“外国人”が多いワケ「日本文化と誤認したのでは」【Nスタ解説】深刻化する“迷惑路上飲み”渋谷区が「ゼロ宣言」日比麻音子キャスター:日本には路上飲酒を禁止する法律はありませんが、「迷惑路上飲酒ゼロ」を目指して、渋谷区はこのような宣言を出しました。【渋谷区・迷惑路上飲酒ゼロ宣言】(9月1日~)午後8時~翌朝5時にかけて、“迷惑路上飲酒”が深刻化する渋谷センター街を中心にパトロール。路上飲酒の自粛要請をし、迷惑行為ゼロを目指していきます。

渋谷区によると、路上飲酒に関する苦情で多いのは▼ゴミのポイ捨て▼通行の妨げ▼叫び声などの騒音だそうです。区の路上飲酒注意件数(6月~8月)は約2500人。内訳は日本人886人、外国人1612人。なぜ外国人が多いのか、区の担当者によると、「外国人旅行者が路上飲みを日本の文化だと誤って認識したのではないか」とのことでした。続いて、渋谷センター商店街振興組合の鈴木大輔さんにも路上飲酒に伴う迷惑行為について聞いたところ、▼店前に座り込み朝9時頃まで路上飲み▼お店のテントを壊す▼注意をしてもその場を動かない外国人、などがあるそうです。こうした現状を受け、鈴木さんは「商店街振興組合が清掃やゴミの処理を行っていて、年間450万円を負担している。もういい加減にしてほしい」と、困惑していました。若新雄純・慶応大学特任准教授:ひとりの時は注意できていることも、集団になると、「これぐらいいいや」「あっちもゴミをポイ捨てしてるからいいや」と思ってしまう。つまり、モラルは個人で根付いてるものと、集団で根付いてるものがある。インバウンドが復活してきて、集団のモラルを見つめ直す段階がきた気がするんですよ。ただ、渋谷は集団があってこそナンボだし、みんなが集う場所じゃないですか。ですので、「集まらないでください」「盛り上がらないでください」というのも変な話ですよね。例えばですが、僕が好きなあるロックバンドのファンは、ライブ後に会場近くで騒いだりして「あそこのファンはマナーが悪い」と言われていたので、ネット上で結束し、「騒いだ後に全員でゴミ掃除してから帰ろうぜ」「あのバンドのファンは綺麗好きだみたいなこと言わせよう」と盛り上がっていた。集団としてどう振る舞うのかを考え直す、アフターコロナの1つのテーマな気がしますね。どう取り締まる? “路上飲み”日比キャスター:海外に目を向けると、米ニューヨーク州、カリフォルニア州、ロシア、シンガポールなどでは公共の場での飲酒が禁止されています。ですが、日本では路上飲酒を禁止する法律はないです。渋谷区では特に多くの人が集まり、ゴミの処理なども迷惑行為として問題とされてきました。2019年から条例で「ハロウィーン、年末年始は公共の場での路上飲酒は禁止」ということになっていますが、渋谷区の担当者は、「今回のパトロールで改善がなければ、路上飲酒禁止の期間を通年に広げる場合もあるかもしれない。それでも続くなら罰金なども検討せざるを得ません」としていました。では、路上飲酒を禁止する法律はできるのか?専門の弁護士に聞いてみたところ…上原総合法律事務所・上原幹男弁護士「日本では販売・小売りなどの観点から、法律による公共の場での飲酒を禁止するのは難しいのではないか。現時点では条例で罰則をつけるのが限界なのでは」若新雄純・慶応大学特任准教授:渋谷区の担当者の方のメッセージはすごく丁寧で、「できることなら出したくないんですよ」って言い方ですよね。ルールって、社会を良くするというよりは、これ以上悪くならないようにって最後の歯止めをするものですから、基本的には自分たちの意識や動きで社会を良くしていって、それでもどうしようもない部分だけルールを制定する社会であってほしい。何でもかんでも細かいとこまで決まると、子どもたちが公園でボール遊びができないような、鍵のかかった公園があちこちにできるってなっちゃうわけですが、それは避けたいですよね。
渋谷駅周辺で路上飲酒のマナーが悪化しているのを受け、渋谷区は「迷惑路上飲酒ゼロ宣言」を発表。なぜ悪化したのか?取り締まることはできないのか?詳しく見ていきます。
【写真を見る】【渋谷・迷惑路上飲み】座り込み、破壊行為も…中でも“外国人”が多いワケ「日本文化と誤認したのでは」【Nスタ解説】深刻化する“迷惑路上飲み”渋谷区が「ゼロ宣言」日比麻音子キャスター:日本には路上飲酒を禁止する法律はありませんが、「迷惑路上飲酒ゼロ」を目指して、渋谷区はこのような宣言を出しました。【渋谷区・迷惑路上飲酒ゼロ宣言】(9月1日~)午後8時~翌朝5時にかけて、“迷惑路上飲酒”が深刻化する渋谷センター街を中心にパトロール。路上飲酒の自粛要請をし、迷惑行為ゼロを目指していきます。

渋谷区によると、路上飲酒に関する苦情で多いのは▼ゴミのポイ捨て▼通行の妨げ▼叫び声などの騒音だそうです。区の路上飲酒注意件数(6月~8月)は約2500人。内訳は日本人886人、外国人1612人。なぜ外国人が多いのか、区の担当者によると、「外国人旅行者が路上飲みを日本の文化だと誤って認識したのではないか」とのことでした。続いて、渋谷センター商店街振興組合の鈴木大輔さんにも路上飲酒に伴う迷惑行為について聞いたところ、▼店前に座り込み朝9時頃まで路上飲み▼お店のテントを壊す▼注意をしてもその場を動かない外国人、などがあるそうです。こうした現状を受け、鈴木さんは「商店街振興組合が清掃やゴミの処理を行っていて、年間450万円を負担している。もういい加減にしてほしい」と、困惑していました。若新雄純・慶応大学特任准教授:ひとりの時は注意できていることも、集団になると、「これぐらいいいや」「あっちもゴミをポイ捨てしてるからいいや」と思ってしまう。つまり、モラルは個人で根付いてるものと、集団で根付いてるものがある。インバウンドが復活してきて、集団のモラルを見つめ直す段階がきた気がするんですよ。ただ、渋谷は集団があってこそナンボだし、みんなが集う場所じゃないですか。ですので、「集まらないでください」「盛り上がらないでください」というのも変な話ですよね。例えばですが、僕が好きなあるロックバンドのファンは、ライブ後に会場近くで騒いだりして「あそこのファンはマナーが悪い」と言われていたので、ネット上で結束し、「騒いだ後に全員でゴミ掃除してから帰ろうぜ」「あのバンドのファンは綺麗好きだみたいなこと言わせよう」と盛り上がっていた。集団としてどう振る舞うのかを考え直す、アフターコロナの1つのテーマな気がしますね。どう取り締まる? “路上飲み”日比キャスター:海外に目を向けると、米ニューヨーク州、カリフォルニア州、ロシア、シンガポールなどでは公共の場での飲酒が禁止されています。ですが、日本では路上飲酒を禁止する法律はないです。渋谷区では特に多くの人が集まり、ゴミの処理なども迷惑行為として問題とされてきました。2019年から条例で「ハロウィーン、年末年始は公共の場での路上飲酒は禁止」ということになっていますが、渋谷区の担当者は、「今回のパトロールで改善がなければ、路上飲酒禁止の期間を通年に広げる場合もあるかもしれない。それでも続くなら罰金なども検討せざるを得ません」としていました。では、路上飲酒を禁止する法律はできるのか?専門の弁護士に聞いてみたところ…上原総合法律事務所・上原幹男弁護士「日本では販売・小売りなどの観点から、法律による公共の場での飲酒を禁止するのは難しいのではないか。現時点では条例で罰則をつけるのが限界なのでは」若新雄純・慶応大学特任准教授:渋谷区の担当者の方のメッセージはすごく丁寧で、「できることなら出したくないんですよ」って言い方ですよね。ルールって、社会を良くするというよりは、これ以上悪くならないようにって最後の歯止めをするものですから、基本的には自分たちの意識や動きで社会を良くしていって、それでもどうしようもない部分だけルールを制定する社会であってほしい。何でもかんでも細かいとこまで決まると、子どもたちが公園でボール遊びができないような、鍵のかかった公園があちこちにできるってなっちゃうわけですが、それは避けたいですよね。
日比麻音子キャスター:日本には路上飲酒を禁止する法律はありませんが、「迷惑路上飲酒ゼロ」を目指して、渋谷区はこのような宣言を出しました。
【渋谷区・迷惑路上飲酒ゼロ宣言】(9月1日~)午後8時~翌朝5時にかけて、“迷惑路上飲酒”が深刻化する渋谷センター街を中心にパトロール。路上飲酒の自粛要請をし、迷惑行為ゼロを目指していきます。
渋谷区によると、路上飲酒に関する苦情で多いのは▼ゴミのポイ捨て▼通行の妨げ▼叫び声などの騒音だそうです。区の路上飲酒注意件数(6月~8月)は約2500人。内訳は日本人886人、外国人1612人。なぜ外国人が多いのか、区の担当者によると、「外国人旅行者が路上飲みを日本の文化だと誤って認識したのではないか」とのことでした。
続いて、渋谷センター商店街振興組合の鈴木大輔さんにも路上飲酒に伴う迷惑行為について聞いたところ、▼店前に座り込み朝9時頃まで路上飲み▼お店のテントを壊す▼注意をしてもその場を動かない外国人、などがあるそうです。
こうした現状を受け、鈴木さんは「商店街振興組合が清掃やゴミの処理を行っていて、年間450万円を負担している。もういい加減にしてほしい」と、困惑していました。
若新雄純・慶応大学特任准教授:ひとりの時は注意できていることも、集団になると、「これぐらいいいや」「あっちもゴミをポイ捨てしてるからいいや」と思ってしまう。
つまり、モラルは個人で根付いてるものと、集団で根付いてるものがある。インバウンドが復活してきて、集団のモラルを見つめ直す段階がきた気がするんですよ。
ただ、渋谷は集団があってこそナンボだし、みんなが集う場所じゃないですか。ですので、「集まらないでください」「盛り上がらないでください」というのも変な話ですよね。
例えばですが、僕が好きなあるロックバンドのファンは、ライブ後に会場近くで騒いだりして「あそこのファンはマナーが悪い」と言われていたので、ネット上で結束し、「騒いだ後に全員でゴミ掃除してから帰ろうぜ」「あのバンドのファンは綺麗好きだみたいなこと言わせよう」と盛り上がっていた。集団としてどう振る舞うのかを考え直す、アフターコロナの1つのテーマな気がしますね。
日比キャスター:海外に目を向けると、米ニューヨーク州、カリフォルニア州、ロシア、シンガポールなどでは公共の場での飲酒が禁止されています。ですが、日本では路上飲酒を禁止する法律はないです。
渋谷区では特に多くの人が集まり、ゴミの処理なども迷惑行為として問題とされてきました。2019年から条例で「ハロウィーン、年末年始は公共の場での路上飲酒は禁止」ということになっていますが、渋谷区の担当者は、「今回のパトロールで改善がなければ、路上飲酒禁止の期間を通年に広げる場合もあるかもしれない。それでも続くなら罰金なども検討せざるを得ません」としていました。
では、路上飲酒を禁止する法律はできるのか?専門の弁護士に聞いてみたところ…
上原総合法律事務所・上原幹男弁護士「日本では販売・小売りなどの観点から、法律による公共の場での飲酒を禁止するのは難しいのではないか。現時点では条例で罰則をつけるのが限界なのでは」
若新雄純・慶応大学特任准教授:渋谷区の担当者の方のメッセージはすごく丁寧で、「できることなら出したくないんですよ」って言い方ですよね。

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