神戸大の敷地内で学生が採集、新種のハチだった…夜行性「コウベアメバチ」

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神戸大の敷地内で新種の夜行性のハチを発見し、「コウベアメバチ」と命名したと、前藤(まえとう)薫名誉教授らが発表した。
論文が国際学術誌に掲載された。
このハチは2015年4月、夜行性の昆虫を調査していた当時の学生が、六甲台第2キャンパス(神戸市灘区)の外灯の周辺で採集した。ガの幼虫などに卵を産み付ける夜行性の寄生バチ「アメバチ」の仲間とみられたが、知られている種とは色や羽の模様が異なっていた。DNA分析で世界中のハチと比較するなどした結果、新種と判明し、発見地にちなんで命名した。
アメバチの仲間はあめ色が多いが、コウベアメバチは黄色と黒色で体長は1・5センチほど。前藤名誉教授らは国内各地でアメバチの調査を行っており、和歌山県紀の川市でもコウベアメバチを確認した。今後詳しい生態を調べるという。
前藤名誉教授は「夜行性なので存在が見過ごされてきたのだろう。身近な所にも生物多様性が残っていることをうかがわせる発見だ」と話している。

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