逮捕の中学教諭「明朗快活」子煩悩な姿も 関係者に驚き

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東京都江戸川区の住宅で2月、住人の男性を殺害したとして、区立松江第五中教諭、尾本幸祐容疑者が警視庁捜査1課に逮捕された事件。
区教育委員会が10日に開いた記者会見で、同校の校長は「明朗快活で、誰とも穏やかに会話できる教員。勤務状況は良好だった」とし、「今回の事件については予想もしなかった」と話した。
区教委によると、尾本容疑者は、平成22年に都教委に採用され、計4校の中学校に勤務。昨年4月から現在の勤務先の特別支援学級の主任を務め、若手教員の育成などを担い、「一人一人に配慮した中堅教員の手本だった」。
事件当日の2月24日は半日出勤し、午後は休暇を取っていた。逮捕される前日まで出勤しており、2月以降に変わった様子はなかったという。
尾本容疑者を知る教員は「事件を起こすような人には見えなかった。明るく話しかけてくれ、変わった様子もなかった」と振り返り、中学2年の女子生徒は「元気にあいさつを返してくれ、フレンドリーな先生。びっくりした、本当に怖い」と声を落とした。
複数の近隣住民によると、尾本容疑者は妻と子供3人の5人暮らし。自宅前で子供と遊ぶ姿をよく見かけ、子煩悩な印象だったという。逮捕数日前には「長男が小学校に入学した」などとうれしそうに話しており、女性は「すごく優しい方で、雪が降ると雪かきをしてくれた。殺人事件で逮捕されるなんて信じられない」と驚きをあらわにした。
一方、亡くなった山岸正文さんを知る近隣住民によると、山岸さんは母親の介護をしながら2人で暮らしていたといい、「とても真面目な人。信じられない」と言葉を詰まらせた。

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