水槽のダイバーさんも逃げて! 水族館で震度4、客がとっさにスマホ画面で伝達 感謝ツイートに込めた思い

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「当館ダイバーも無事避難することができました。ダイバーはこのとっさの行動にとても感謝していました」。石川県七尾市にある「のとじま水族館」のそんなツイートが注目を集めています。5日に地震が発生した際、水槽を掃除中だったダイバーにお客さんがスマホ画面で地震を知らせてくれたことへの感謝を伝える内容です。知らせを受け取ったダイバーに話を聞きました。七尾市でも震度4 5日午後2時42分に発生した石川県能登地方を震源とする地震。

のとじま水族館がある七尾市でも震度4を記録しました。 アザラシやペンギンなどを担当する海獣チームの飼育員・日比野吉起さん(27)は地震発生時、水槽内の清掃をしていました。 「水中なので緊急地震速報の音も聞こえませんでしたし、揺れも感じませんでした」 そんな中、館内にいたお客さんの1人が、水槽に向かってスマホの画面を提示しているのに気づきます。 そこに写っていたのは、緊急地震速報の画面。 震度まで確認できなかったので「そんなに大きな地震じゃないかも」と思いましたが、まもなくして「窓ガラスから離れてください」といった文字が表示されました。 「これは大きな地震だ」と気づき、急いで水槽から出ることにしました。感謝の気持ちをツイッターで スマホを見せてくれたお客さんに対して、両手を合わせるしぐさで「ありがとう」と伝え、出口を指さして「避難してください」と伝えた日比野さん。 水中から上がった後は、ウェットスーツ姿のままお客さんの誘導にあたりました。 スマホを見せてくれたお客さんに感謝を伝えたくて、誘導しながら探しましたが見つからず。 水族館の担当者によると地震発生時には1000人ほどのお客さんがいて、駐車場や広場などに一時避難。 被害などはなく、安全を確認してから営業を再開しました。 その日の営業終了後、日比野さんが「ちゃんとお礼が言えなかったんですよ」と話すのを聞いた別の職員がツイッターに投稿することを提案。 翌日6日に、こんなつぶやきが投稿されました。 ◇ 昨日の地震発生の際、当館ダイバーが『のと海遊回廊』で潜水掃除を行っていましたが、すぐにお客様がガラス越しにスマホの緊急地震速報の画面を見せてくれたとのことでした。 そのおかげで、当館ダイバーも無事避難することができました。ダイバーはこのとっさの行動にとても感謝していました。 #感謝「本当にありがとうございました」 このツイートに対して、「お客さんの機転に拍手」「実際なかなかできないことだよね」といったコメントが寄せられ、いいねは21万を超えています。 のとじま水族館ではダイバーが水中で作業する際、何かあった際にすぐ救助できるようにもう一人の職員が水槽の外で待機しています。 この日も水槽の外に職員がいましたが、その職員が知らせるよりも先にお客さんがスマホの画面で教えてくれたそうです。 日比野さんは、スマホを見せてくれたお客さんへの思いをこう話します。 「地震が起きて自分が助かることが第一になる中で、伝わるかどうかわからないにもかかわらず、スマホの画面を見せていただいたことに感謝を伝えたいです。本当にありがとうございました」
「当館ダイバーも無事避難することができました。ダイバーはこのとっさの行動にとても感謝していました」。石川県七尾市にある「のとじま水族館」のそんなツイートが注目を集めています。5日に地震が発生した際、水槽を掃除中だったダイバーにお客さんがスマホ画面で地震を知らせてくれたことへの感謝を伝える内容です。知らせを受け取ったダイバーに話を聞きました。
七尾市でも震度4 5日午後2時42分に発生した石川県能登地方を震源とする地震。
のとじま水族館がある七尾市でも震度4を記録しました。
アザラシやペンギンなどを担当する海獣チームの飼育員・日比野吉起さん(27)は地震発生時、水槽内の清掃をしていました。
「水中なので緊急地震速報の音も聞こえませんでしたし、揺れも感じませんでした」
そんな中、館内にいたお客さんの1人が、水槽に向かってスマホの画面を提示しているのに気づきます。
そこに写っていたのは、緊急地震速報の画面。
震度まで確認できなかったので「そんなに大きな地震じゃないかも」と思いましたが、まもなくして「窓ガラスから離れてください」といった文字が表示されました。
「これは大きな地震だ」と気づき、急いで水槽から出ることにしました。
感謝の気持ちをツイッターで スマホを見せてくれたお客さんに対して、両手を合わせるしぐさで「ありがとう」と伝え、出口を指さして「避難してください」と伝えた日比野さん。
水中から上がった後は、ウェットスーツ姿のままお客さんの誘導にあたりました。
スマホを見せてくれたお客さんに感謝を伝えたくて、誘導しながら探しましたが見つからず。
水族館の担当者によると地震発生時には1000人ほどのお客さんがいて、駐車場や広場などに一時避難。
被害などはなく、安全を確認してから営業を再開しました。
その日の営業終了後、日比野さんが「ちゃんとお礼が言えなかったんですよ」と話すのを聞いた別の職員がツイッターに投稿することを提案。
翌日6日に、こんなつぶやきが投稿されました。

昨日の地震発生の際、当館ダイバーが『のと海遊回廊』で潜水掃除を行っていましたが、すぐにお客様がガラス越しにスマホの緊急地震速報の画面を見せてくれたとのことでした。
そのおかげで、当館ダイバーも無事避難することができました。ダイバーはこのとっさの行動にとても感謝していました。 #感謝
「本当にありがとうございました」 このツイートに対して、「お客さんの機転に拍手」「実際なかなかできないことだよね」といったコメントが寄せられ、いいねは21万を超えています。
のとじま水族館ではダイバーが水中で作業する際、何かあった際にすぐ救助できるようにもう一人の職員が水槽の外で待機しています。
この日も水槽の外に職員がいましたが、その職員が知らせるよりも先にお客さんがスマホの画面で教えてくれたそうです。
日比野さんは、スマホを見せてくれたお客さんへの思いをこう話します。

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