「在庫がない」「花が咲かない」「“アルコール”がない」 ゴールデンウイークの観光地で“異変”が…

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一気に人出が増えた今年のゴールデンウイーク。人気観光地の京都では、みやげ物が足りない事態となり、みやげ物店からは困惑する声が聞かれました。一方、千葉・市原市の観光名所“菜の花畑”では花が咲かない事態となり、訪れた人からは落胆の声が聞かれました。また、静岡・浜松市でゴールデンウイーク中に開催される「浜松まつり」では飲酒が全面的に禁止になり、参加者などから不満の声が上がっていました。

◇5日、京都の観光名所「嵐山」は、見渡す限り人であふれていました。今年のゴールデンウイークは新型コロナウイルスが落ち着き、一気に人出が増えました。周辺のみやげ店でも、京都ならではのおみやげを求める多くの外国人観光客でにぎわっていました。店主 大井秀民さん「こういう手ぬぐい、これが品薄なんです。今売りたいと思うんやけど。かわいいでしょ、これ」しかし、在庫が残りわずかな商品がありました。大事な稼ぎ時を迎えているおみやげ店で、肝心なおみやげが足りない事態が起きているのです。その背景にあるのは、“新型コロナの影響”です。需要は高まっている一方で、商品の入荷は不安定な状態になっているのです。竹細工のおみやげを販売するお店でも、供給が追いつかず商品が品薄状態になっていました。いしかわ竹乃店 清水真紀さん「竹の箸がよく売れるけど。普段だと3列目がそろっているけど、がら空きになっていたり、色によっては欠品」その上、今年のゴールデンウイークは一気に観光客が増えたため、竹細工をつくる職人が接客に追われて、さらに商品の製造が遅れる悪循環に陥っているということです。竹細工の職人「レジが追いつかないと私たちも応援に行く」 ◇本来あるはずのものがなくなる事態は、千葉・市原市の観光地でも起きていました。“ローカル鉄道”の線路沿いで咲き誇る黄色い花。市原市の観光名所“菜の花畑”です。春が見頃ですが、ゴールデンウイークのこの時期まで見られる年もあるといいます。しかし、今年はあたり一面“緑だらけ”となっていました。東京から来た人「つるっぱげで何にもなくて、すごくさみしい感じですよね」地元の観光協会によると、菜の花が病気になってしまったため、黄色い花が咲かなかったといいます。ゴールデンウイークに期待して見に来た人は――期待して見に来た人「菜の花畑を目的にきて。小湊鉄道と写真スポットって聞いてきたんですけど、残念ですね…」観光協会は来年の春に向け――市原DMO(市原市観光協会) 池田正臣専務「市原は菜の花を観光PRとして活用しているのもありますから、再生しなければということはまず大前提にありますし」 ◇ゴールデンウイーク中の3日から5日まで開催されている静岡・浜松市の「浜松まつり」でも、あるはずのものがなくなり紛糾する事態になりました。露店での酒の販売など、飲酒を全面的に禁止したのです。先月、行われた話し合いでは――まつりの参加者(先月13日)「おかしいでしょ、アルコール禁止はどこに根拠があるの? 花見はなんでよかったのか」浜松まつり組織委員(先月13日)「まわし飲みが発生したり、大声を発し続けて密になる状態が非常に多い」組織委員会は、祭りの開催期間が、新型コロナが感染症法に基づく「5類」移行前であることなどを禁酒の理由に上げましたが、参加者などから不満の声が上がりました。そして、いざ祭りが始まると――参加者「お酒がないと盛り上がりに欠ける部分がある」会場のゴミ箱には(客が持ち込んだとみられる)大量のアルコールの空き缶が捨てられていました。今年のゴールデンウイークは一気に人出が増えました。その反動で一部の観光地やイベントに困惑が広がっています。
一気に人出が増えた今年のゴールデンウイーク。人気観光地の京都では、みやげ物が足りない事態となり、みやげ物店からは困惑する声が聞かれました。一方、千葉・市原市の観光名所“菜の花畑”では花が咲かない事態となり、訪れた人からは落胆の声が聞かれました。また、静岡・浜松市でゴールデンウイーク中に開催される「浜松まつり」では飲酒が全面的に禁止になり、参加者などから不満の声が上がっていました。

5日、京都の観光名所「嵐山」は、見渡す限り人であふれていました。今年のゴールデンウイークは新型コロナウイルスが落ち着き、一気に人出が増えました。周辺のみやげ店でも、京都ならではのおみやげを求める多くの外国人観光客でにぎわっていました。
店主 大井秀民さん「こういう手ぬぐい、これが品薄なんです。今売りたいと思うんやけど。かわいいでしょ、これ」
しかし、在庫が残りわずかな商品がありました。大事な稼ぎ時を迎えているおみやげ店で、肝心なおみやげが足りない事態が起きているのです。その背景にあるのは、“新型コロナの影響”です。需要は高まっている一方で、商品の入荷は不安定な状態になっているのです。
竹細工のおみやげを販売するお店でも、供給が追いつかず商品が品薄状態になっていました。
いしかわ竹乃店 清水真紀さん「竹の箸がよく売れるけど。普段だと3列目がそろっているけど、がら空きになっていたり、色によっては欠品」
その上、今年のゴールデンウイークは一気に観光客が増えたため、竹細工をつくる職人が接客に追われて、さらに商品の製造が遅れる悪循環に陥っているということです。
竹細工の職人「レジが追いつかないと私たちも応援に行く」

本来あるはずのものがなくなる事態は、千葉・市原市の観光地でも起きていました。“ローカル鉄道”の線路沿いで咲き誇る黄色い花。市原市の観光名所“菜の花畑”です。春が見頃ですが、ゴールデンウイークのこの時期まで見られる年もあるといいます。
しかし、今年はあたり一面“緑だらけ”となっていました。
東京から来た人「つるっぱげで何にもなくて、すごくさみしい感じですよね」
地元の観光協会によると、菜の花が病気になってしまったため、黄色い花が咲かなかったといいます。ゴールデンウイークに期待して見に来た人は――
期待して見に来た人「菜の花畑を目的にきて。小湊鉄道と写真スポットって聞いてきたんですけど、残念ですね…」
観光協会は来年の春に向け――
市原DMO(市原市観光協会) 池田正臣専務「市原は菜の花を観光PRとして活用しているのもありますから、再生しなければということはまず大前提にありますし」

ゴールデンウイーク中の3日から5日まで開催されている静岡・浜松市の「浜松まつり」でも、あるはずのものがなくなり紛糾する事態になりました。露店での酒の販売など、飲酒を全面的に禁止したのです。
先月、行われた話し合いでは――
まつりの参加者(先月13日)「おかしいでしょ、アルコール禁止はどこに根拠があるの? 花見はなんでよかったのか」
浜松まつり組織委員(先月13日)「まわし飲みが発生したり、大声を発し続けて密になる状態が非常に多い」
組織委員会は、祭りの開催期間が、新型コロナが感染症法に基づく「5類」移行前であることなどを禁酒の理由に上げましたが、参加者などから不満の声が上がりました。
そして、いざ祭りが始まると――
参加者「お酒がないと盛り上がりに欠ける部分がある」
会場のゴミ箱には(客が持ち込んだとみられる)大量のアルコールの空き缶が捨てられていました。

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