【独自】“パトカー衝突”3台絡む事故に…“警察の見解”疑問も

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9日の早朝、兵庫県加古川市内で記録されたドライブレコーダーの映像です。
■横から“パトカー衝突” 3人軽傷
見通しの良い片側2車線の道路で、前方を走る車が交差点を通り過ぎようとしたその時、交差する道路を右から進入してきたパトカーが横から衝突しました。
その弾みで、左レーンを後ろから来た車に側面をぶつけると、コントロールを失い、そのまま歩道を通り越して、転落してしまいました。
3台の運転手など合わせて3人が軽傷を負ったこの事故。一体、なぜ起きたのでしょうか。
前方を走る車が交差点を通過しようとした時、正面に見える信号は青。そこに右から進入。パトカーがぶつかりました。赤色灯はつけていましたが、緊急走行中ではありませんでした。
警察によると、パトカーは右折レーンを走行していて、確認するべき信号は青でしたが、左側から直進する車への注意が不足したため、衝突してしまったということです。
■“警察の見解”に…専門家は疑問
しかし、この映像を20年以上にわたり、交通警察に勤めていた専門家に見てもらったところ、警察が話す事故原因には疑問を感じざるを得ないといいます。
交通事故鑑定人・熊谷宗徳さん:「動きが完全に直進の状態、全くハンドルを切っていない状態。そして、加速も減速もしていない状態で、普通に直進しているように見えるので。信号を見落としたのかなと感じました」
仮にパトカーが直進しようとしていた場合、「本来従うべき正面に見える信号はこの時、赤を示していたはず」とも指摘します。
また、衝突前にパトカーが右ウインカーをつけているようには見えないほか、衝突後には左ウインカーが点滅しているなど、警察の言い分とは、食い違うようなところがみられるといいます。
熊谷さん:「今まで実況見分調書というのが、一番の証拠と言われていた。ドライブレコーダーが普及してきて、その映像が一番の証拠になってきている状況もある。これを証拠にして、実況見分をしていけば、間違いないのかなと思う」
警察は、事故に遭った人に謝罪をしたということです。

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