高市大臣「質問しないで」発言撤回…委員長が“異例の注意”「誠に遺憾」

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

行政文書を巡る発言で20日、高市早苗大臣が委員長から異例の注意を受けた。「信用できないなら、質問しないでほしい」との自身の発言を撤回する事態に追い込まれた。
■「質問しないでほしい」発言のみ撤回
末松信介予算委員長:「この際、委員長から一言申し上げます。先日の委員会におきまして、杉尾秀哉君の質疑中に高市国務大臣から『答弁が信用できないなら、質問をしないでくれ』といったような発言があったことは、誠に遺憾であり、この場で注意させていただきたいと思います」
経済安保担当 高市大臣:「この私の答弁が、答弁を拒否していると受け止められて、国会のご審議にご迷惑をかけることは、私の本意ではございません」
末松委員長から高市大臣への注意で始まった、20日の参議院予算委員会。発言について、野党からは…。
立憲民主党 小西洋之議員:「この発言について、謝罪、撤回する考えがあるかどうか、明確に答弁をお願いします」
高市大臣:「国会において、これまでも質問をいただきましたら、真摯に答弁して参りましたし。今後も、真摯に答弁を続けて参りたいと存じます」
野党からの謝罪要求には応じなかった高市大臣。しかし、休憩をはさんだ、およそ2時間後…。
高市大臣:「『答弁が信用できないんだったら、もう質問をなさらないでください』という答弁についてのみは、撤回をさせていただきます」
高市大臣は「質問しないでほしい」という発言についてのみ撤回を表明した。
高市大臣が「捏造(ねつぞう)」と主張している行政文書の1枚には、放送行政の官僚3人の名前が記載されている。
総務省 今川拓郎官房長:「捏造という認識を改めて確認したところ、3人のいずれも、そのような認識はないとのことでした」
捏造はしていない、ということなのか…。
松本剛明総務大臣:「捏造をしていないという発言だと受け止められると考えていますが、他方でこの文書については、本件のレクについて記憶にない、あったとも思わないとの発言もあることから、正確性が確認できないと補足させていただいたところです」

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

SNSでもご購読できます。