家の鍵を「スマートロック」に変えた結果。便利だったけどやめた理由とは

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最近増えている便利なスマート家電。でも、使い方によっては悲しい事態に…。「65点の暮らし方」について発信している整理収納アドバイザーのハギヤマジュンコさんは、「スマートロック」で家から締め出される経験をしたそう。詳しく語ってくれました。
スマートフォンやタブレット、それに家電。どんどん便利なグッズが増えていて、ボタンを押さず音声に反応して動いてくれるものや、1つ機械を置くことで一括管理できるもの、わざわざ人が動かなくてもいい便利なものがあふれています。エアコンの温度、お部屋の照明、カーテンのあけ閉めでさえも声で指示をすれば動かすことも。こうやって暮らしが便利になっていくけれど、便利と不便は紙一重だなと感じた、わが家で実際に起きた事件を紹介します。
【写真】アナログキーを玄関につるす収納●スマート家電が大好きな夫わが家の夫は「スマート○○」とった類のものがすごく好きです。アレクサを取り入れるのも早かったですし、家電を新しく買い換えるときには、スマート家電に対応しているものを選びます。私は基本ノータッチ。私が使える設定をしてもらい使い方を説明してもらって、言われた機能のみを使っている感じ。管理や設定は基本的に夫の役割だったんです。●玄関ドアをスマートキーにした夫わが家は築10年の戸建て住宅。玄関のドアは、アナログな鍵のあけ閉めで施錠をします。ですが、数年前に現れたスマートキーと言うものにも夫はすぐに飛びつき、スマート化。電池を入れた本体装置をドアの内側の鍵につけておくことで、スマホのアプリを操作して鍵をあけ閉めできるようになるのですが、設定しておくと、スマホを持って近づくだけで鍵をあけ閉めできるようになる(オートロック機能)という商品なのです。両手に荷物を持っているとき、鍵をバッグから出さずに鍵があいてくれるのは、とても便利でした。●スマートキーの落とし穴だけど思わぬ落とし穴も…。それはオートロックというシステム。ホテルで「廊下に締め出された!」なんて聞くことがありますが、それが自分の家でも起こったのです。たとえばちょっとそこまでゴミを捨てに行くだけ! なんてときに、スマホをわざわざ持って出ますか?そういった習慣がなかった私は、スマホを持たずに出てしまい…。バタンとドアが閉まると同時にガチャリと鍵が。家で過ごすことの多い私は締め出されること数回。大変な思いをしました。そして、さらなる悲劇が…。●スマートロックを撤去する大事件が発生!スマートロックを動かす、鍵をあける動力は「電池」です。もちろん突然電池ぎれになるわけではなく、「もうすぐ電池がなくなるよ」とアプリに通知が来るのですが、忙しさにかまけて、夫がそれを見落としていたのです。そんなある日、出かけて帰ってくると、スマートロックのアプリが動きません。何度アプリを操作してもあかない鍵。調べるとアプリに「電池ぎれ」の無情な通知が…。アナログキーを室内に入れてしまっていたので、なにをどうやっても家の中に入ることができなくなりました。何度家の周りをぐるぐる回っても、すべての窓に鍵はかかっているし、窓をどんなに揺らしても、今時の家の窓の鍵は簡単にあきません。最終手段は窓ガラスを割って中に入ることでした。●便利と不便は表裏一体便利な道具や便利なアプリは、うまく使いこなすと、生活はとても豊かにとても便利になります。ですが、メンテナンスをきちんとしていなければ、時として使いこなす側のはずの「人」が機械に乗っ取られることに…。便利と不便は表裏一体。もちろんきちんとメンテナンスができる方にはとても便利なものですが、それすらできないわが家には、大きな大きな痛い出費になりました。便利に頼りすぎず、アナログなマンパワーな保険をかけておくことも大切だと身をもって感じた事件でした。
わが家の夫は「スマート○○」とった類のものがすごく好きです。アレクサを取り入れるのも早かったですし、家電を新しく買い換えるときには、スマート家電に対応しているものを選びます。私は基本ノータッチ。私が使える設定をしてもらい使い方を説明してもらって、言われた機能のみを使っている感じ。管理や設定は基本的に夫の役割だったんです。

わが家は築10年の戸建て住宅。玄関のドアは、アナログな鍵のあけ閉めで施錠をします。ですが、数年前に現れたスマートキーと言うものにも夫はすぐに飛びつき、スマート化。
電池を入れた本体装置をドアの内側の鍵につけておくことで、スマホのアプリを操作して鍵をあけ閉めできるようになるのですが、設定しておくと、スマホを持って近づくだけで鍵をあけ閉めできるようになる(オートロック機能)という商品なのです。両手に荷物を持っているとき、鍵をバッグから出さずに鍵があいてくれるのは、とても便利でした。

だけど思わぬ落とし穴も…。それはオートロックというシステム。ホテルで「廊下に締め出された!」なんて聞くことがありますが、それが自分の家でも起こったのです。
たとえばちょっとそこまでゴミを捨てに行くだけ! なんてときに、スマホをわざわざ持って出ますか?そういった習慣がなかった私は、スマホを持たずに出てしまい…。バタンとドアが閉まると同時にガチャリと鍵が。家で過ごすことの多い私は締め出されること数回。大変な思いをしました。そして、さらなる悲劇が…。
スマートロックを動かす、鍵をあける動力は「電池」です。もちろん突然電池ぎれになるわけではなく、「もうすぐ電池がなくなるよ」とアプリに通知が来るのですが、忙しさにかまけて、夫がそれを見落としていたのです。
そんなある日、出かけて帰ってくると、スマートロックのアプリが動きません。何度アプリを操作してもあかない鍵。調べるとアプリに「電池ぎれ」の無情な通知が…。アナログキーを室内に入れてしまっていたので、なにをどうやっても家の中に入ることができなくなりました。
何度家の周りをぐるぐる回っても、すべての窓に鍵はかかっているし、窓をどんなに揺らしても、今時の家の窓の鍵は簡単にあきません。最終手段は窓ガラスを割って中に入ることでした。

便利な道具や便利なアプリは、うまく使いこなすと、生活はとても豊かにとても便利になります。ですが、メンテナンスをきちんとしていなければ、時として使いこなす側のはずの「人」が機械に乗っ取られることに…。
便利と不便は表裏一体。もちろんきちんとメンテナンスができる方にはとても便利なものですが、それすらできないわが家には、大きな大きな痛い出費になりました。便利に頼りすぎず、アナログなマンパワーな保険をかけておくことも大切だと身をもって感じた事件でした。

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