「学者は一番上に来てはいけない人種」容疑者自宅から15年前のメモ帳3冊押収、宮台真司さん殺人未遂事件で死亡した41歳男を書類送検

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東京都立大学教授の宮台真司さんに対する殺人未遂事件で、警視庁は去年12月に死亡した41歳の男を容疑者死亡のまま書類送検しました。
容疑者死亡のまま殺人未遂の疑いで書類送検されたのは、神奈川県相模原市の無職・倉光実容疑者(41)です。
倉光容疑者は去年11月29日に、東京・八王子市の都立大・南大沢キャンパスで、社会学者で都立大教授の宮台真司さん(64)の首などを刃物で複数回刺して重傷を負わせ、殺害しようとした疑いが持たれています。
倉光容疑者は12月12日に公開手配されましたが、その5日後に神奈川県相模原市の自宅で遺体で発見されました。自殺とみられています。
事件後、公開手配された男が路上のゴミ箱に捨てたペットボトルに付着したDNA型と、倉光容疑者が自宅で使用していたバリカンの刃から検出されたものが一致したことなどから、容疑者と特定されたということです。
警視庁によりますと、自宅の物置から倉光容疑者の文庫本サイズのメモ帳3冊が押収され、「学者、一番上にきてはいけない人種」「大学教授なら偉そうに説教することを目的にしてはいけない」「知識人やマスコミが威張り散らし人を踏みつけにしていることが戦後の社会」などと書かれていたということです。
メモ帳は、倉光容疑者の母親がおよそ15年前に自宅のゴミ箱から回収して保管していたもので、宮台さんの名前や事件と直接関連する記載はなかったということです。
倉光容疑者は死亡する前にパソコンなどを処分していて、警視庁は犯行の動機などの特定に至らないまま捜査を終結しました。

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