水増し総額は100億円近くか 楽天モバイル元部長ら不動産など購入

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楽天モバイルの携帯電話基地局整備事業の業務委託費を巡り、同社の元物流管理部長、佐藤友紀容疑者(46)らが同社に水増し請求を繰り返したとされる詐欺事件で、水増し総額は100億円近くに上ることが捜査関係者への取材で判明した。そのうち約50億円は佐藤容疑者のもとに還流されたとみられる。警視庁捜査2課は、佐藤容疑者が委託先を巻き込んで不正取引を主導したとみて調べている。
楽天モバイル元部長ら3人を詐欺容疑で逮捕 捜査関係者によると、佐藤容疑者らによる楽天モバイルへの業務委託費の請求額は2019~21年で総額300億円に上ったが、100億円近くは実態のない部材輸送費や倉庫保管料など架空のものだった。

詐取金の一部は委託先の物流会社「日本ロジステック」元役員の三橋一成容疑者(53)、下請けの運送会社「TRAIL」社長の浜中治容疑者(49)に流れたとみられるが、約50億円はトンネル会社などを経由させて佐藤容疑者側が得ていたという。 不動産登記などによると、佐藤容疑者は21年8月以降、自身や妻が代表を務める会社名義で東京都や沖縄県、愛知県などのマンションを少なくとも計9軒購入。ほとんどが新築で最上階という好条件の物件だった。さらに、東京都品川区のパレスチナ大使公邸隣の約210平方メートルの宅地も購入していた。 三橋、浜中両容疑者もそれぞれ高級車の購入などに使っていたという。【林田奈々、遠藤龍】
捜査関係者によると、佐藤容疑者らによる楽天モバイルへの業務委託費の請求額は2019~21年で総額300億円に上ったが、100億円近くは実態のない部材輸送費や倉庫保管料など架空のものだった。
詐取金の一部は委託先の物流会社「日本ロジステック」元役員の三橋一成容疑者(53)、下請けの運送会社「TRAIL」社長の浜中治容疑者(49)に流れたとみられるが、約50億円はトンネル会社などを経由させて佐藤容疑者側が得ていたという。
不動産登記などによると、佐藤容疑者は21年8月以降、自身や妻が代表を務める会社名義で東京都や沖縄県、愛知県などのマンションを少なくとも計9軒購入。ほとんどが新築で最上階という好条件の物件だった。さらに、東京都品川区のパレスチナ大使公邸隣の約210平方メートルの宅地も購入していた。
三橋、浜中両容疑者もそれぞれ高級車の購入などに使っていたという。【林田奈々、遠藤龍】

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