ホスト代金1000万円払えず 1都5県のソープランドで“住み込み”働かされた女性 逮捕者13人に 警視庁

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東京・歌舞伎町のホストクラブ従業員だった男らが、飲食代金を払えない女性客を、ソープランドで働かせ、売春をさせるなどした疑いで逮捕された。女性は、ホストクラブに、およそ1000万円の”ツケ”があり、その支払いのため、全国のソープランドで、半年間に渡って働かされていたという。
秋葉拓也容疑者(27)は、おととし10月ごろ、当時、勤務していた歌舞伎町のホストクラブで、飲食代金を払えなくなった20代の女性客を、風俗店スカウトの宇田川直人容疑者(27)を通じて、台東区のソープランドで働かせ、売春をさせた疑いが持たれている。
逮捕容疑は、秋葉容疑者が売春防止法違反(困惑等による売春)、宇田川容疑者が職業安定法違反(有害業務の紹介)。
当時、被害者の女性は、ツケ払いでホストクラブに通っていて、未払いの飲食代金は、およそ1000万円にのぼっていたという。秋葉容疑者は、それを回収するため、女性に売春をさせようと考え、「スカウトマンに紹介してもらってソープに行かせるから」「早く金を作ってこい」と持ちかけたとのこと。
さらに、秋葉容疑者は、「ソープ断るなら、もっときつい仕事させるぞ」「金回収させる方法なんていくらでもあるんだぞ」などと迫り、宇田川容疑者を通じて、被害女性を、台東区吉原地区のソープランドで働かせたという。
その後、女性は、吉原地区の別の店の他に、愛媛県、福島県、沖縄県、大分県、熊本県の店でも、働かされていた。その期間は、おととし10月から去年3月まで、およそ半年間に及び、女性は、それぞれのソープランドで住み込みで働いていたとされる。
事件が発覚した経緯は明らかにされていないが、警視庁は、福島、愛媛、熊本、大分、沖縄の各県警と合同捜査本部を設置。今月21日、それぞれのソープランドに対する家宅捜索に乗り出した。
また、秋葉容疑者、宇田川容疑者の他に、店の責任者らについても、売春する場所を提供した疑いで逮捕。逮捕者は合わせて13人にのぼった。
被害者の女性は、稼ぎの大半を、秋葉容疑者に渡していたという。警視庁保安課の調べによると、秋葉容疑者は、未払いとなっていた飲食代よりも多い金額を、女性に要求していた可能性があるという。
調べに対して秋葉容疑者は、「未払いの飲食代を回収するため、女性を困惑させてソープランドで働かせて、売春をせざるを得ないように仕向けたことに間違いありません」と供述。容疑者13人のうち8人は容疑を認め、5人は否認しているという。

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