1時間、ひたすら貨物列車の走行音 22日にFM北海道で特別編放送

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約1時間、ひたすら「貨物列車の走行音」に耳をすます――。北海道のFMラジオ局・FM北海道が22日、各地を走る貨物列車の走行音や駅構内の音などを集めた番組「JR貨物 presents Sound of Train 特別編」を放送する。流れる音源は、番組のパーソナリティーが自ら貨物列車に同乗して録音した。ラジオなのに音楽が流れない「異色の番組」だ。【今井美津子】
【写真特集】懐かしの車両もズラリ 日本の鉄道 「JR貨物 presents Sound of Train」は2022年10~12月の3カ月間、道内のローカルで、月~金曜の深夜に放送されていた5分間の番組。ナレーションは、タイトルコールと走行場所などの短い説明があるだけだ。リスナーは、ただ列車の走行音や乗務員の指さし確認の声、汽笛の音などを楽しむ。番組は、JR貨物からの「貨物列車の音で番組を作れないか」という提案から始まったという。

CMを除けば約3分半。ガタン、ゴトン、キューという機械音、トンネルや鉄橋などを通るたびに変化する走行音やエンジン音、淡々と続く乗務員の声出し確認や無線でのやりとりが、これまでの放送で流された。北見から札幌までタマネギを運ぶ通称「タマネギ列車」の走行音を車外から録音した回は、列車が大きな音とともに近づいてきたかと思うと、次第に小さくなっていき、最後にスズムシのような虫の鳴き声だけが響き渡った。 番組のパーソナリティーを務める高山秀毅さんは当初、「なんの変哲もない番組にならないか。下手をしたら放送事故になるかも」と思ったという。だが、自ら貨物列車に同乗して録音する取材をすると、見方が一変した。「例えば、バシャバシャと川が流れる音を聴いて、列車がサケが遡上(そじょう)する脇を走っているのだろうかなどと想像できる」と話す。そして、番組の構成について、「リスナーが、情景をイメージできるようにあえて説明を少なくした」と言う。貨物列車は客席がないため、5時間も立ちっぱなしだったこともあったが、そのドラマチックな音に魅了されたと振り返る。 番組はSNS(ネット交流サービス)などで話題となり、鉄道ファン以外からも好評だ。今回の特別編の放送は22日午後7~8時。レギュラー放送に未公開部分を加えて再編し、「レッドベア」の愛称で知られるディーゼル機関車DF200の走行音を中心に、貨物列車のさまざまな表情を音で伝えるという。過去の放送はインターネット配信の「ポッドキャスト」でも聴くことができる。
「JR貨物 presents Sound of Train」は2022年10~12月の3カ月間、道内のローカルで、月~金曜の深夜に放送されていた5分間の番組。ナレーションは、タイトルコールと走行場所などの短い説明があるだけだ。リスナーは、ただ列車の走行音や乗務員の指さし確認の声、汽笛の音などを楽しむ。番組は、JR貨物からの「貨物列車の音で番組を作れないか」という提案から始まったという。
CMを除けば約3分半。ガタン、ゴトン、キューという機械音、トンネルや鉄橋などを通るたびに変化する走行音やエンジン音、淡々と続く乗務員の声出し確認や無線でのやりとりが、これまでの放送で流された。北見から札幌までタマネギを運ぶ通称「タマネギ列車」の走行音を車外から録音した回は、列車が大きな音とともに近づいてきたかと思うと、次第に小さくなっていき、最後にスズムシのような虫の鳴き声だけが響き渡った。
番組のパーソナリティーを務める高山秀毅さんは当初、「なんの変哲もない番組にならないか。下手をしたら放送事故になるかも」と思ったという。だが、自ら貨物列車に同乗して録音する取材をすると、見方が一変した。「例えば、バシャバシャと川が流れる音を聴いて、列車がサケが遡上(そじょう)する脇を走っているのだろうかなどと想像できる」と話す。そして、番組の構成について、「リスナーが、情景をイメージできるようにあえて説明を少なくした」と言う。貨物列車は客席がないため、5時間も立ちっぱなしだったこともあったが、そのドラマチックな音に魅了されたと振り返る。
番組はSNS(ネット交流サービス)などで話題となり、鉄道ファン以外からも好評だ。今回の特別編の放送は22日午後7~8時。レギュラー放送に未公開部分を加えて再編し、「レッドベア」の愛称で知られるディーゼル機関車DF200の走行音を中心に、貨物列車のさまざまな表情を音で伝えるという。過去の放送はインターネット配信の「ポッドキャスト」でも聴くことができる。

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