夫のスーツのポケットから何と「女性の下着」が…39歳女性が思い出す「信じられない光景」

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「結婚を後悔したことがありますか?」
そんな問いを率直にぶつけているアンケート調査を、メディアではしばしば見かけることがある。「後悔したことがある」と回答した人の割合は、調査によってもまちまちだが、既婚女性500人にアンケートをとったある調査では、なんと過半数(53.8%)の女性が「はい」と答えている。
本稿で紹介する女性も、結婚したことを深く後悔しているひとりだ。夫と義母に振り回され傷ついた彼女の結婚生活とはーー。
「私も後悔しています。結婚願望なんてあまりなかったのだから、しなければよかった。不誠実な夫と、しょうもない義母のせいで、9年間、苦労の連続でしたから」
苦渋に満ちた表情でそう言うのは、チフミさん(39歳・仮名=以下同)だ。3歳年上の夫との間に8歳の娘がいる。出産を機に退職し、今はパートで働いている。
「もともと結婚願望はなく、独身で仕事をしながら生きていくのも悪くないと思っていたんですが、30歳を前に仲のいい友人がバタバタと結婚していった。地方に住む親からは『まだ結婚しないのか』と連日電話が来る。なんとなく周りからも『結婚できない女』と見られているような気がして焦ったんですよね」
Photo by iStock
そんなときネットで知り合ったのがケイタさんだった。音楽の趣味が似ていることからダイレクトメッセージを交わすようになり、勤め先が近かったため会ってみた。感じがよかったのでデートを重ね、1年後には結婚した。もちろん彼女は結婚には消極的だったのだが、彼が「懇願」したのだという。「結婚するならあなたしかいないと熱っぽく口説かれて。のちに彼のお父さんが余命宣告されていたので、その父を安心させたくて結婚したかったと知りました。ショックでしたね。裏切られたような気分だった」やはり結婚などしなければよかったと思った。だが、「何かを始めたらきちんとまっとうしなければいけない」と教育されて育ったチフミさんは根がまじめだった。結婚したのだから、協力しあっていい家庭を築かなければいけないとがんばった。それなのに、夫との生活は、どこか彼女の気持ちにしっくりこなかった。「結婚して半年ほどで義父が他界、ひとり暮らしになった母が不憫だと夫が同居を持ちかけてきました。想定外だったし、私はどうしても義母を好きになれなかったので離婚も考えた。だけど当時、妊娠がわかったばかりで離婚する気力はなかった。夫の自宅が通勤に便利だったのと、『オレは何があってもチフミの味方だよ』という夫の言葉を信じて同居に踏み切りました」今思えば、夫は自分と自分の家族のことしか考えていなかった。チフミさんはそこに引きずり込まれたようなものだ。それでも、当時の彼女は「いろいろあっても、夫が私を愛しているという言葉だけは本当だろうと思っていた」そうだ。受け入れがたい、義母の嫌味義母との同居は気づまりではあったが、家事に時間をとられることはなくなった。それはありがたかったが、慣れるにしたがって増えていく義母のネチネチした嫌味だけは受け入れがたかった。「夫はひとりっ子なんです。義母にとって、義父がいなくなったら唯一、頼りになる存在。この義母が相当、いいお家の出らしくて。確かに教養はあるんです。源氏物語を古文のまま読める、能や書などの文化に造詣が深い、かつては茶道の先生をしていた、などなど。私が育ったのは田舎の兼業農家。文化とは疎遠な暮らしでした。でも『私が文化的な生活をできなくなったのは夫が無粋な研究者だったから』と言ってはばからない。どうやら夫婦仲はよくなかったようです。だから義父である夫が亡くなって解放されたみたい。夫の悪口を言えなくなったから、私に標的が移ったのかもしれません」Photo by iStock 平日は義母が夕飯を作ってくれたのだが、本人が言うほどおいしくはなかった。なのに夫は「やっぱりお母さんの味がいちばんだよ」とうれしそう。管理栄養士の資格をもち、料理学校にも通ったチフミさんの料理より、インスタント出汁を使った母の料理のほうが夫の口には合っていたようだ。「いい家の出だと言いながら料理はやたらとインスタントを使う、文化に造詣が深いのは認めるけど社会問題には関心がない、どこまでいっても根っこは男尊女卑と、かなりアンバランスなんですよ、義母は。それを指摘されると烈火のごとく怒り出す。しばらく一緒に生活していて、結局、彼女は視野が狭いんだとわかりました。自分と息子が幸せならそれでいい、というだけ」つわりに苦しむチフミさんに、義母は夕食としてカレーや餃子など匂いの強いものばかり出してくる。匂いのきついものは無理だと伝えているにもかかわらずだ。あげく、「妊娠は病気じゃないでしょ。つわりなんて気のせいよ」と言い放つ。お腹の子が女の子だとわかった瞬間、義母は「ああ、そうなの」と言ったきり、チフミさんの出産には関心を失ったようだった。実際、出産後には病院にも来なかった。病院に来なかったのは夫も同じ。チフミさんはひとりで病院に行き、30時間に及ぶ陣痛に耐えた。そのとき夫がなぜ来なかったかというと、出張と偽って不倫旅行をしていたからだ。夫のスーツのポケットから出てきたのは…「もうだめだとタクシーを呼んだんです。義母は自室にこもったままでした。呼びかけても返事もしない。夫にも連絡がつかない。病院に行ってからも夫に何度も連絡したけど携帯の電源が入ってないみたいで。それで結局、ひとりで産んだんです」1日たってからようやく夫が駆けつけてきた。「出張先で飲みに連れ回された。厳しい仕事も山積みだったから連絡できなくてごめん」と。予定より早い出産だったから想定外だったのだろうとチフミさんは想像した。「まだ春なのに暑い日でした。夫は『ちょっとトイレに行ってくる』とジャケットを脱いでぽんとベッドに置き、部屋を出て行ったんです。畳もうとして手にとり、何の気もなくポケットに手を入れると布が入っている。え? と思って出してみたらTバック(下着)でした。うわ、と思わず手を離したら床に落ちた。そこに夫が戻ってきたんです。『ポケットにTバックが入っていたんだけど』と言ったら、夫が『何言ってんの?』と。でも床のTバックを見て凍りついていました。『仕事をしていると、そういうものがポケットに入ってきちゃうのね』と皮肉を言うと、『いや、これは……』としどろもどろ」以前から怪しいと思ったことはあった。だが彼女はつわりに耐えながら仕事をこなしていたので、夫の行動を詮索する時間も気力もなかったのだ。 夫がおろおろしているところに義母がやってきた。「出張お疲れさま、なんて息子に言っているわけですよ。今、出張じゃなかったことがほぼ判明しているのに。『息子さんは、出張に行ったらスーツのポケットに女性用の下着を入れられたみたいですよ』と言うと、義母は平然と『まあ、出張先で飲みに行けばそういうこともあるわよね』と。『ねえよ』と心の中でツッコミを入れました」夫は救われたように、「そうだよ、きっと。飲み過ぎて覚えてないけど」と言うなり、仕事に行ってくると病室を飛び出して行った。その日は日曜日だったのだが。「浮気されるのは妻が至らないからよと義母に説教されました。どうして出産した翌日にそんなことを言われなければいけないのかわからなかった。そのとき実母がやってきたので、私、思わず泣き出してしまいました」義母はあわてて帰っていった。チフミさんは母にすべてを話した。母は淡々と、「うちに帰ってこないでね。うちも今、大変なのよ」と同居しているチフミさんの兄夫婦との折り合いが悪いことをせつせつと訴えた。「誰もが自分のことしか考えていない。それだけはよくわかりました」* * *熱っぽく口説いてきた夫には不倫という形で裏切られ、義母にはネチネチと愚痴を言われ、挙句の果てには実母も自分を心配してくれない。誰もが利己的な人間関係の中で、結婚を深く後悔したチフミさんだった。後編記事〈「夫の浮気相手」は「義母公認」の20歳!ヤバい家族を相手に39歳主婦が進める極秘計画〉では、娘の病気、夫の不倫相手との遭遇など、チフミさんの波乱万丈の結婚生活のその後をお伝えする。
そんなときネットで知り合ったのがケイタさんだった。音楽の趣味が似ていることからダイレクトメッセージを交わすようになり、勤め先が近かったため会ってみた。感じがよかったのでデートを重ね、1年後には結婚した。もちろん彼女は結婚には消極的だったのだが、彼が「懇願」したのだという。
「結婚するならあなたしかいないと熱っぽく口説かれて。のちに彼のお父さんが余命宣告されていたので、その父を安心させたくて結婚したかったと知りました。ショックでしたね。裏切られたような気分だった」
やはり結婚などしなければよかったと思った。だが、「何かを始めたらきちんとまっとうしなければいけない」と教育されて育ったチフミさんは根がまじめだった。結婚したのだから、協力しあっていい家庭を築かなければいけないとがんばった。それなのに、夫との生活は、どこか彼女の気持ちにしっくりこなかった。
「結婚して半年ほどで義父が他界、ひとり暮らしになった母が不憫だと夫が同居を持ちかけてきました。想定外だったし、私はどうしても義母を好きになれなかったので離婚も考えた。だけど当時、妊娠がわかったばかりで離婚する気力はなかった。夫の自宅が通勤に便利だったのと、『オレは何があってもチフミの味方だよ』という夫の言葉を信じて同居に踏み切りました」
今思えば、夫は自分と自分の家族のことしか考えていなかった。チフミさんはそこに引きずり込まれたようなものだ。それでも、当時の彼女は「いろいろあっても、夫が私を愛しているという言葉だけは本当だろうと思っていた」そうだ。
義母との同居は気づまりではあったが、家事に時間をとられることはなくなった。それはありがたかったが、慣れるにしたがって増えていく義母のネチネチした嫌味だけは受け入れがたかった。
「夫はひとりっ子なんです。義母にとって、義父がいなくなったら唯一、頼りになる存在。この義母が相当、いいお家の出らしくて。確かに教養はあるんです。源氏物語を古文のまま読める、能や書などの文化に造詣が深い、かつては茶道の先生をしていた、などなど。私が育ったのは田舎の兼業農家。文化とは疎遠な暮らしでした。
でも『私が文化的な生活をできなくなったのは夫が無粋な研究者だったから』と言ってはばからない。どうやら夫婦仲はよくなかったようです。だから義父である夫が亡くなって解放されたみたい。夫の悪口を言えなくなったから、私に標的が移ったのかもしれません」
Photo by iStock
平日は義母が夕飯を作ってくれたのだが、本人が言うほどおいしくはなかった。なのに夫は「やっぱりお母さんの味がいちばんだよ」とうれしそう。管理栄養士の資格をもち、料理学校にも通ったチフミさんの料理より、インスタント出汁を使った母の料理のほうが夫の口には合っていたようだ。「いい家の出だと言いながら料理はやたらとインスタントを使う、文化に造詣が深いのは認めるけど社会問題には関心がない、どこまでいっても根っこは男尊女卑と、かなりアンバランスなんですよ、義母は。それを指摘されると烈火のごとく怒り出す。しばらく一緒に生活していて、結局、彼女は視野が狭いんだとわかりました。自分と息子が幸せならそれでいい、というだけ」つわりに苦しむチフミさんに、義母は夕食としてカレーや餃子など匂いの強いものばかり出してくる。匂いのきついものは無理だと伝えているにもかかわらずだ。あげく、「妊娠は病気じゃないでしょ。つわりなんて気のせいよ」と言い放つ。お腹の子が女の子だとわかった瞬間、義母は「ああ、そうなの」と言ったきり、チフミさんの出産には関心を失ったようだった。実際、出産後には病院にも来なかった。病院に来なかったのは夫も同じ。チフミさんはひとりで病院に行き、30時間に及ぶ陣痛に耐えた。そのとき夫がなぜ来なかったかというと、出張と偽って不倫旅行をしていたからだ。夫のスーツのポケットから出てきたのは…「もうだめだとタクシーを呼んだんです。義母は自室にこもったままでした。呼びかけても返事もしない。夫にも連絡がつかない。病院に行ってからも夫に何度も連絡したけど携帯の電源が入ってないみたいで。それで結局、ひとりで産んだんです」1日たってからようやく夫が駆けつけてきた。「出張先で飲みに連れ回された。厳しい仕事も山積みだったから連絡できなくてごめん」と。予定より早い出産だったから想定外だったのだろうとチフミさんは想像した。「まだ春なのに暑い日でした。夫は『ちょっとトイレに行ってくる』とジャケットを脱いでぽんとベッドに置き、部屋を出て行ったんです。畳もうとして手にとり、何の気もなくポケットに手を入れると布が入っている。え? と思って出してみたらTバック(下着)でした。うわ、と思わず手を離したら床に落ちた。そこに夫が戻ってきたんです。『ポケットにTバックが入っていたんだけど』と言ったら、夫が『何言ってんの?』と。でも床のTバックを見て凍りついていました。『仕事をしていると、そういうものがポケットに入ってきちゃうのね』と皮肉を言うと、『いや、これは……』としどろもどろ」以前から怪しいと思ったことはあった。だが彼女はつわりに耐えながら仕事をこなしていたので、夫の行動を詮索する時間も気力もなかったのだ。 夫がおろおろしているところに義母がやってきた。「出張お疲れさま、なんて息子に言っているわけですよ。今、出張じゃなかったことがほぼ判明しているのに。『息子さんは、出張に行ったらスーツのポケットに女性用の下着を入れられたみたいですよ』と言うと、義母は平然と『まあ、出張先で飲みに行けばそういうこともあるわよね』と。『ねえよ』と心の中でツッコミを入れました」夫は救われたように、「そうだよ、きっと。飲み過ぎて覚えてないけど」と言うなり、仕事に行ってくると病室を飛び出して行った。その日は日曜日だったのだが。「浮気されるのは妻が至らないからよと義母に説教されました。どうして出産した翌日にそんなことを言われなければいけないのかわからなかった。そのとき実母がやってきたので、私、思わず泣き出してしまいました」義母はあわてて帰っていった。チフミさんは母にすべてを話した。母は淡々と、「うちに帰ってこないでね。うちも今、大変なのよ」と同居しているチフミさんの兄夫婦との折り合いが悪いことをせつせつと訴えた。「誰もが自分のことしか考えていない。それだけはよくわかりました」* * *熱っぽく口説いてきた夫には不倫という形で裏切られ、義母にはネチネチと愚痴を言われ、挙句の果てには実母も自分を心配してくれない。誰もが利己的な人間関係の中で、結婚を深く後悔したチフミさんだった。後編記事〈「夫の浮気相手」は「義母公認」の20歳!ヤバい家族を相手に39歳主婦が進める極秘計画〉では、娘の病気、夫の不倫相手との遭遇など、チフミさんの波乱万丈の結婚生活のその後をお伝えする。
平日は義母が夕飯を作ってくれたのだが、本人が言うほどおいしくはなかった。なのに夫は「やっぱりお母さんの味がいちばんだよ」とうれしそう。管理栄養士の資格をもち、料理学校にも通ったチフミさんの料理より、インスタント出汁を使った母の料理のほうが夫の口には合っていたようだ。
「いい家の出だと言いながら料理はやたらとインスタントを使う、文化に造詣が深いのは認めるけど社会問題には関心がない、どこまでいっても根っこは男尊女卑と、かなりアンバランスなんですよ、義母は。それを指摘されると烈火のごとく怒り出す。しばらく一緒に生活していて、結局、彼女は視野が狭いんだとわかりました。自分と息子が幸せならそれでいい、というだけ」
つわりに苦しむチフミさんに、義母は夕食としてカレーや餃子など匂いの強いものばかり出してくる。匂いのきついものは無理だと伝えているにもかかわらずだ。あげく、「妊娠は病気じゃないでしょ。つわりなんて気のせいよ」と言い放つ。
お腹の子が女の子だとわかった瞬間、義母は「ああ、そうなの」と言ったきり、チフミさんの出産には関心を失ったようだった。実際、出産後には病院にも来なかった。病院に来なかったのは夫も同じ。チフミさんはひとりで病院に行き、30時間に及ぶ陣痛に耐えた。
そのとき夫がなぜ来なかったかというと、出張と偽って不倫旅行をしていたからだ。
「もうだめだとタクシーを呼んだんです。義母は自室にこもったままでした。呼びかけても返事もしない。夫にも連絡がつかない。病院に行ってからも夫に何度も連絡したけど携帯の電源が入ってないみたいで。それで結局、ひとりで産んだんです」
1日たってからようやく夫が駆けつけてきた。「出張先で飲みに連れ回された。厳しい仕事も山積みだったから連絡できなくてごめん」と。予定より早い出産だったから想定外だったのだろうとチフミさんは想像した。
「まだ春なのに暑い日でした。夫は『ちょっとトイレに行ってくる』とジャケットを脱いでぽんとベッドに置き、部屋を出て行ったんです。畳もうとして手にとり、何の気もなくポケットに手を入れると布が入っている。え? と思って出してみたらTバック(下着)でした。うわ、と思わず手を離したら床に落ちた。
そこに夫が戻ってきたんです。『ポケットにTバックが入っていたんだけど』と言ったら、夫が『何言ってんの?』と。でも床のTバックを見て凍りついていました。『仕事をしていると、そういうものがポケットに入ってきちゃうのね』と皮肉を言うと、『いや、これは……』としどろもどろ」
以前から怪しいと思ったことはあった。だが彼女はつわりに耐えながら仕事をこなしていたので、夫の行動を詮索する時間も気力もなかったのだ。
夫がおろおろしているところに義母がやってきた。「出張お疲れさま、なんて息子に言っているわけですよ。今、出張じゃなかったことがほぼ判明しているのに。『息子さんは、出張に行ったらスーツのポケットに女性用の下着を入れられたみたいですよ』と言うと、義母は平然と『まあ、出張先で飲みに行けばそういうこともあるわよね』と。『ねえよ』と心の中でツッコミを入れました」夫は救われたように、「そうだよ、きっと。飲み過ぎて覚えてないけど」と言うなり、仕事に行ってくると病室を飛び出して行った。その日は日曜日だったのだが。「浮気されるのは妻が至らないからよと義母に説教されました。どうして出産した翌日にそんなことを言われなければいけないのかわからなかった。そのとき実母がやってきたので、私、思わず泣き出してしまいました」義母はあわてて帰っていった。チフミさんは母にすべてを話した。母は淡々と、「うちに帰ってこないでね。うちも今、大変なのよ」と同居しているチフミさんの兄夫婦との折り合いが悪いことをせつせつと訴えた。「誰もが自分のことしか考えていない。それだけはよくわかりました」* * *熱っぽく口説いてきた夫には不倫という形で裏切られ、義母にはネチネチと愚痴を言われ、挙句の果てには実母も自分を心配してくれない。誰もが利己的な人間関係の中で、結婚を深く後悔したチフミさんだった。後編記事〈「夫の浮気相手」は「義母公認」の20歳!ヤバい家族を相手に39歳主婦が進める極秘計画〉では、娘の病気、夫の不倫相手との遭遇など、チフミさんの波乱万丈の結婚生活のその後をお伝えする。
夫がおろおろしているところに義母がやってきた。
「出張お疲れさま、なんて息子に言っているわけですよ。今、出張じゃなかったことがほぼ判明しているのに。『息子さんは、出張に行ったらスーツのポケットに女性用の下着を入れられたみたいですよ』と言うと、義母は平然と『まあ、出張先で飲みに行けばそういうこともあるわよね』と。『ねえよ』と心の中でツッコミを入れました」
夫は救われたように、「そうだよ、きっと。飲み過ぎて覚えてないけど」と言うなり、仕事に行ってくると病室を飛び出して行った。その日は日曜日だったのだが。
「浮気されるのは妻が至らないからよと義母に説教されました。どうして出産した翌日にそんなことを言われなければいけないのかわからなかった。そのとき実母がやってきたので、私、思わず泣き出してしまいました」
義母はあわてて帰っていった。チフミさんは母にすべてを話した。母は淡々と、「うちに帰ってこないでね。うちも今、大変なのよ」と同居しているチフミさんの兄夫婦との折り合いが悪いことをせつせつと訴えた。
「誰もが自分のことしか考えていない。それだけはよくわかりました」
* * *
熱っぽく口説いてきた夫には不倫という形で裏切られ、義母にはネチネチと愚痴を言われ、挙句の果てには実母も自分を心配してくれない。誰もが利己的な人間関係の中で、結婚を深く後悔したチフミさんだった。
後編記事〈「夫の浮気相手」は「義母公認」の20歳!ヤバい家族を相手に39歳主婦が進める極秘計画〉では、娘の病気、夫の不倫相手との遭遇など、チフミさんの波乱万丈の結婚生活のその後をお伝えする。

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