大阪市内で24日、配達業務中の車からリュックが盗まれた。盗まれたリュックは、ドライバーが家族からプレゼントされたものだったという。ドライバーはこのとき、短時間で戻れるため車のカギを閉めていなかった。
カメラが捉えていたのは、ドライバーが配達業務中のわずかな隙に慣れた手つきで、“秒”で車からリュックを盗む車上荒らしの瞬間だ。
7月24日、大阪市内で宅配業務をしていたドライバーが、荷物を届けに近くのマンションへ向かった。歩道では、自転車に乗った男が、ドライバーが車から離れる様子をじっと見ていた。
男はそのまま歩道での走行を続けると、突如Uターンし、車道に移り、車の方へと近付いてきた。
男は、自転車を降りてすぐに、ドライバーが向かった宅配先のマンションを見つめていた。ドライバーがすぐに車に戻ってくるのではと確認しているのだろうか。約20秒に渡ってマンションを凝視していた。
そして、助手席側へ回りカメラから男が見えなくなると、再び姿を現した男の手には、先ほどまではなかった「黒いリュック」があった。なんと、車の中から盗み出していたのだ。
その後、男はリュックを勢いよく自転車のカゴに乗せ、逃走した。
ドライバーは、いつもは車を施錠しているが、今回は短時間の配達で施錠していなかった。盗まれたリュックには、クレジットカードや現金など約12万円分が入っていたという。
ドライバーは「盗まれたリュックというのが、僕の母親と僕の姉が2人でプレゼントしてくれたモノだったので、やっぱり思い出が詰まっているモノなので、これ（リュック）だけはどうしても返してほしいなと思います」と訴える。
ドライバーは、警察に被害届を提出したという。（「イット！」 8月19日放送より）