「地下鉄の車内レベル」昼夜鳴り響く“ごう音”に住民困惑 住宅街の川が“滝”に変貌…街のシンボルがなぜ?

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住宅街を流れる滝に、住民から苦情が相次いでいる。取材班が10月27日に向かったのは、群馬・前橋市にある閑静な住宅街を流れる広瀬川。そこからは異様な音が聞こえてきた。ごう音をとどろかせ、流れ落ちる水。まるで住宅街に現れた、滝のような状態になっている。広瀬川は農林水産省の「疏水百選」にも選ばれた。町のシンボル。その川が住民を悩ませる存在となっているのだ。近隣住民:夜になると静かになるでしょ、そうするとうるさいんだよね。俺は年寄りだから、寝られないよ。近隣住民:寝られないとか、生活に支障をきたすレベルなのかなって。

騒音レベルは「地下鉄の車内」…叫ぶ声も届かず実際、どれぐらいの音がするのか。騒音計で計測してみると…78デシベル。これは地下鉄の車内と同じレベルのうるささだという。さらに川を挟んだ、10m離れた場所から、大声で叫ぶ声が聞こえるのかを検証。取材スタッフ:フジテレビのLiveNewsイット!の黒羽です。川の反対側では、この声は届いているのか。反対側:川の轟音にかき消されて、何を言っているか全然わからないですね。結局、5mほどまで近づかないと、はっきりと声は聞き取れなかった。水力発電所の稼働停止が原因なぜ、このような事態になってしまったのか。10年前に撮影された川の写真を見ると、水位は浅く、穏やかに流れていることがわかる。しかし、突然滝のように一変してしまったのだ。その原因は水力発電所にあった。群馬県によると、2年前、定期点検中に起こった人為的ミスで発電機室に水が入り、制御装置などが故障。水力発電所は稼働停止となった。その結果、発電に使っていた水門が閉鎖。すると、余分な水を流すための余水路に大量の水が流れるようになってしまったのだ。昼夜問わず鳴り響く水の音。夜に近くの住宅におじゃますると…。(ごうぅぅぅぅ…という水の音)近隣住民:そうですそうです。ご~って。(家を)買った当初は静かだったんですよ。2年前ぐらいから急にうるさくなったから。群馬県は騒音の軽減対策を検討発電所を管理する群馬県は、2023年2月に水流をカバーで覆い、騒音の軽減を図るなどの対策を検討している。そして「作業ミスで発電所が運転できなくなり、通常とは異なる流水によって、住民の皆さまには騒音などによるご迷惑をおかけしており、大変申し訳なく思っています」とコメントしている。(「イット!」10月27日放送より)
住宅街を流れる滝に、住民から苦情が相次いでいる。取材班が10月27日に向かったのは、群馬・前橋市にある閑静な住宅街を流れる広瀬川。そこからは異様な音が聞こえてきた。
ごう音をとどろかせ、流れ落ちる水。まるで住宅街に現れた、滝のような状態になっている。
近隣住民:夜になると静かになるでしょ、そうするとうるさいんだよね。俺は年寄りだから、寝られないよ。
近隣住民:寝られないとか、生活に支障をきたすレベルなのかなって。
実際、どれぐらいの音がするのか。騒音計で計測してみると…78デシベル。これは地下鉄の車内と同じレベルのうるささだという。
さらに川を挟んだ、10m離れた場所から、大声で叫ぶ声が聞こえるのかを検証。
取材スタッフ:フジテレビのLiveNewsイット!の黒羽です。
川の反対側では、この声は届いているのか。
反対側:川の轟音にかき消されて、何を言っているか全然わからないですね。
結局、5mほどまで近づかないと、はっきりと声は聞き取れなかった。
なぜ、このような事態になってしまったのか。
10年前に撮影された川の写真を見ると、水位は浅く、穏やかに流れていることがわかる。しかし、突然滝のように一変してしまったのだ。
その原因は水力発電所にあった。群馬県によると、2年前、定期点検中に起こった人為的ミスで発電機室に水が入り、制御装置などが故障。水力発電所は稼働停止となった。
その結果、発電に使っていた水門が閉鎖。すると、余分な水を流すための余水路に大量の水が流れるようになってしまったのだ。
昼夜問わず鳴り響く水の音。夜に近くの住宅におじゃますると…。
(ごうぅぅぅぅ…という水の音)
近隣住民:そうですそうです。ご~って。(家を)買った当初は静かだったんですよ。2年前ぐらいから急にうるさくなったから。
発電所を管理する群馬県は、2023年2月に水流をカバーで覆い、騒音の軽減を図るなどの対策を検討している。そして「作業ミスで発電所が運転できなくなり、通常とは異なる流水によって、住民の皆さまには騒音などによるご迷惑をおかけしており、大変申し訳なく思っています」とコメントしている。
(「イット!」10月27日放送より)

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