〈店員に「おい!」と怒鳴り、被害者のクレカを…“北海道・大学生全裸死亡” 足にタトゥーシールの金髪ヤンキー(20)と逮捕の交際相手(20)が事件の日コンビニで見せた“ヤバすぎる行動”《弁当とタバコのカートンを購入》〉から続く
北海道江別市の公園で男子大学生の長谷知哉さん(20)が顔面などに激しい暴行を受け死亡した事件。傷害致死容疑で逮捕されたのは、長谷さんの交際相手だった八木原亜麻容疑者(あま、20)、川村葉音容疑者(はおと、20)と少年4人の計6人だ。
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事件が起きたのは、25日午後11時頃。そこから約4時間のあいだに犯行が行われたとみられている。
「公園での暴行後、八木原容疑者をのぞく5人が、札幌市内のコンビニのATMで現金十数万円を引き出し、分け合ったと一部の容疑者が供述しています。暗証番号は暴行中に聞きだしたとみられています」(社会部記者)
川村葉音容疑者(左)と八木原亜麻容疑者(SNSより)
さらに小誌では、事件当日午後11時半過ぎ、八木原容疑者と川村容疑者が、長谷さん名義のクレジットカードをコンビニで使用し、タバコや弁当を購入していたという証言を得た。
事件の端緒は、被害者と八木原容疑者の交際トラブルだった。2人の間の“プライベートな問題”でしかなかった出来事に身を乗り出したのが、八木原容疑者の親友である川村容疑者だった。そして、川村容疑者の交際相手である17歳の少年Aも事件に加担し、逮捕された。
「被害者の長谷さんは、顔から出血しており、上半身を中心に多くのあざがあった。意識不明の状態で病院に搬送され、死亡が確認されました。死因は持続的な暴力を加えられたことによる外傷性ショックとされています」(同前)
「週刊文春」は、少年Aの“暴力性”が垣間見える1本の動画を入手した。映っているのは、Aとみられる男性と同い年くらいの少年2人だ。
夜更け。広い公園のような場所で、Aとみられる若者が、相手少年の手を引っ張り地面に押し倒す。すかさずAは、倒した少年の顔面や上半身めがけ、とてつもない勢いで拳を振り下ろす。相手は身を守ることに必死の様子だが、わずか4秒のあいだに7発もの拳を立て続けに食らわせていた――。
動画だけを見ると人を殴ることに一切の躊躇がないように見える。だが、中学校までのAは暴力とは無縁だったという。Aの中学の同級生が話す。
「中学までは全然ヤンキーっていうイメージはなかったです。行事にも積極的に参加していましたし、小学校の時にミニバス(ミニバスケット)をやっていたこともあり、中学の体育祭ではバスケで活躍していました。ただ、イジメではないですけど嫌がる人もいて。Aくんは、清潔感がないというか、お風呂に入っていないのか体臭がきついという理由で少し避けられていました」
高校に進学すると徐々にAの様子が変わっていったという。
「中学までは細身でしたが、高校に入ってから体がガッシリしていて髪も茶髪に染めていました。中学卒業後、地元でも有名な治安の悪い高校に進学したんです。Aくんは、中学の時から流されやすい性格だったから高校に入って周りに影響を受けたのかもしれないですね」(同前)
バスケ少年から粗暴な少年に変貌してしまったAは、どんな人物なのか。小誌記者は、道内にいるAの祖父母のもとを訪れた。
「Aが高校1年の時かな。嫁さん(Aの母)から、『子育ての問題で、お父さん(Aの父)とうまくいかないから別れる』って報告されました。その離婚する前の段階としてシェルターみたいなところに行ったと聞きました」(Aの祖父母)
Aと父は関係が悪く、両親の離婚後は母と暮らしていたとみられるが、現在は、母とも離れて一人で暮らしているという。
「学校に行かなかったり遅刻したり、Aもちょろちょろしてたから。それに父親が怒ってAが反抗したりして、Aと父親はウマがあわなかった。夫婦が別れてからAは、お母さんの方に付いて行ったんだけど、高校を中退して、今は一人で暮らしていた。お母さんはいま関東にいるんです」(同前)
祖父母が最後に会ったのは1年ほど前と、最近では疎遠になっていたという。Aは、どんな子だったのか記者が尋ねると「普通の子ですよ。優しくて……」と祖父母は目を潤ませた。
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文春リークス:https://bunshun.jp/list/leaks
(「週刊文春」編集部/週刊文春 電子版オリジナル)