増税や物価高騰などが重なり、多くの負担を強いられている国民生活。そのため、「税金」の使い道に対しては特に厳しい目が向けられている。政治家、公務員…皇族に対しても同様だ。
だが、「質素倹約」を心掛ける天皇陛下のお考えとは裏腹に、中には「?」と思うような支出も。宮内庁が公表している資料に記されていた、意外な金額とは――。
小誌が宮内庁の公表資料「随意契約に関わる情報の公表(物品役務等)」を確認したところ、気になる金額の支出があった。
佳子さまがギリシャを訪問された際の宿泊費だ。
秋篠宮家・次女の佳子さまは日本との国交樹立125周年を記念して、今年5月26日(日本時間)から5日間、ギリシャを公式訪問している。
「滞在されていたアテネとコルフのホテル室料などを合わせると、約1473万円の支出と記されています。もちろん、佳子さまお一人で使われたものではありません。同行する職員らの費用も含まれますし、その人数にもよるとはいえ、なかなかな金額です」(皇室ジャーナリスト、以下「」も)
ご宿泊先は、パルテノン神殿やアテネ市内を一望できる五つ星ホテルで、各国の王族や要人らも滞在する由緒正しき施設の一つ。旅行情報サイトによると、佳子さまが宿泊した時期の一般的な客室で1泊およそ6万円台から。一番高い部屋ともなれば、1泊約70万円を超える。
「アテネだけで約1364万円かかっています。佳子さまがどのクラスのお部屋に滞在されたかはわかっていませんが、一番高いお部屋だった場合、滞在中の総額が350万円を超えます。随行する職員らも同じホテルに宿泊していたとなれば、それだけの費用がかかってもおかしくはありません」
佳子さまの海外ご公務といえば、2023年11月に10日間の日程でペルーを訪問されていたことも記憶に新しい。このときのホテル代などは約454万円だった。ギリシャ訪問では実にその3倍だ。
「ただし、その時の状況により異なります。招待国がどの程度負担しているのか、また滞在先日数、訪問先、随行する職員の数などで変わります。国内のご訪問でも多くの経費が掛かっていますが、海外ともなれば桁が違う。
皇族の公式訪問ですから、格式があり、警備の面でもすぐれたホテルが選ばれるのは当然でしょう。今回の滞在先もそうした事情も加味されて、決定されたと思います。
それにアテネの中心部からのアクセスもよく、若者に人気のおしゃれで活気のあるエリアにも近い。なにより、格調高いゴージャスな設えは、若い女性にも好まれます。忙しいご公務の間にゆっくりとしてほしい、という宮内庁のお気持ちもあったのではないでしょうか」
佳子さまのギリシャ訪問といえば、パルテノン神殿を訪れた際にお召しになっていた鮮やかなブルーのニット姿が思い出される。
「オンライン限定販売ブランドのもので、通常価格2990円(税込み)とお手頃価格のものです。同年代の女性たちでも手を出しやすい価格帯なのに、高見えするアイテムとあって話題になりました。ほかにも姉の小室眞子さんから譲り受けたツーピースなどをお召しになったり、良いものを長く使う点などが好印象でした。
ですが、この滞在費用の金額を見ると、ギャップの大きさを感じてしまいます」
佳子さまのギリシャ訪問をはじめ、皇族の海外訪問の費用は、宮内庁予算内の「宮廷費」から捻出されている。
「儀式や国賓の接遇など、公的な活動全般に使われているおカネです。取得した物品や契約した公共工事など、その金額は宮内庁が公表している資料から知ることができます」
ただし、海外訪問費用のすべてを宮廷費で賄っているわけではない。
「状況にもよりますが、規定の人数の滞在費など一部の費用については招待した国が負担し、それを超えた分を日本側が負担しているものと思われます」
それを象徴するのが、6月22日から8日間の日程で行われた天皇皇后両陛下のイギリスご訪問だった――。
つづく後編記事『じつは秋篠宮ご夫妻のほうが天皇皇后両陛下より高かった…渡英宿泊費用の「意外すぎる差額」《宮内庁の資料で判明》』では、皇族の海外訪問時の宿泊費について、さらに詳報します。
じつは秋篠宮ご夫妻のほうが天皇皇后両陛下より高かった…渡英宿泊費用の「意外すぎる差額」《宮内庁の資料で判明》