南アルプスのリニア工事を巡り、静岡県は大井川流域市町の合意が得られたとして、静岡県内のボーリング調査を認めることをJR東海に伝えました。
南アルプスのリニア工事に伴い、JR東海は地質や湧水の状況を調べるために山梨県から静岡県に向かってボーリング調査を行っていて、6日時点で県境316メートルに達しています。
これまで静岡県は県内でのボーリング調査を認めてきませんでしたが、県と大井川流域の市や町などからなる大井川利水関係協議会の合意が得られたとして17日、JR東海に調査を認めると回答しました。
工事による水資源への影響を議論する静岡県の専門部会は5月、JR東海のリスク管理を評価して県境を越えてのボーリングを容認していました。
静岡県は調査に伴い、リスク管理を確実に実行することや不測の事態が起きた場合には速やかに報告することなどをJR東海に求めました。