フォロワー280万人を超える有名インフルエンサーの滝沢ガレソ氏が、事件と無関係の男性を容疑者として発信。
芸能人の不倫があったかのような投稿に続き、今回の件にも批判が集まっています。
問題のきっかけとなったのは8月30日、東京・広尾のマンションで女性の遺体が見つかった事件。
部屋の温度を巡って口論になった末、顔などを殴った疑いで、女性と同棲していた増田遼太郎容疑者(26)が逮捕・送検されました。
滝沢ガレソ氏は、増田容疑者がゲーム配信者のヒモリンさんと同一人物だと自身のSNSに投稿したのです。しかし、ヒモリンさんは疑惑を否定。
その後、滝沢ガレソ氏は投稿を削除しましたが、すでに閲覧数が1000万回を超える事態となっていました。
突然、容疑者扱いされたヒモリンさんは「イット!」の取材に応じ、当時の心境について次のように振り返りました。
ゲーム配信者・ヒモリンさん:びっくりと悲しい気持ちになりました。外に出るのもちょっと怖くなって、殺害予告というか、そういう感じのもあったりした。眠れないですね最近全然。
有名インフルエンサーが事実と異なる内容を投稿したことで、誹謗中傷が相次ぐ事態になりました。
インフルエンサーの投稿を街の人は信じてしまうのでしょうか。
20代:インフルエンサーだからといって正しいことを発信してるとは限らないが、好きな人だったら信じちゃったりもします。
10代:影響力ある人が、正確じゃない情報を本当かのように流してたら信じたくなるところはある。
その後、滝沢ガレソ氏は自身のSNSに「本人(ヒモリンさん)によるネタでした」と投稿。しかし、ヒモリンさんは「ネタを仕込んだ事実は全くない」と否定しています。
ゲーム配信者・ヒモリンさん:仮に社会で働いている社会人で、趣味で配信活動してますとかだった場合、仕事クビになったりする可能性も十分あり得ると思う。僕じゃなかったら本当に人生を壊されたって感覚になると思います。
今回の問題について、インターネット問題に詳しい・小沢一仁弁護士は「殴って人を死なせてしまったという、そういう人なんだって言われたら、その人の社会的な評価っていうのは当然低下すると思う。名誉毀損(きそん)は成立する」と話します。
また、誹謗中傷を行った人についても小沢弁護士は「便乗して中傷する人たちは『滝沢ガレソさんが言ってたから信じちゃいました』と言うんでしょうけど、そうじゃない情報もちょっと調べれば出てくる。それにもかかわらず、決めつけて、たたくのは、おそらく責任が発生してしまうのではないかと思います」と話しました。
再び臆測投稿をした滝沢ガレソ氏に対し、ヒモリンさんは「SNSの持つ膨大な力を理解してほしい」と訴えています。