台風7号が16日に関東に最接近するとみられるのを前に、お盆休みの観光客で混雑する場所があった。
千葉・浦安市の東京ディズニーランドには、台風接近を前に“駆け込みディズニー”をする人が相次いでいた。
富山県からの観光客：本当は明日行く予定だったが、あした天気が悪くて一日ずらして今日にしました。「どうしようか、ディズニーランド行けるかな？｣｢でも行きたい｣と思い、日をずらして絶対に楽しんでやろうと思った。
ディズニーシーの人気アトラクションには、長い行列ができていた。
撮影者：待ち時間は…85分です！
台風が荒天をもたらする前に、この夏の一番の思い出を作ろうとパーク内はどこも人でごった返していた。
東京ディズニーランドからほど近いZOZOマリンスタジアムなどでは、17日から2日間 日本最大級の音楽フェスティバル｢サマーソニック｣が開催される予定。
16日は前夜祭だが、JR京葉線に運休や遅れが発生する恐れもあり、会場に到着できない人が出るなど大きな混乱が懸念されている。
新潟からサマソニ参加予定の女性：今もう不安な気持ちばかり。何カ月も前から楽しみでした。（今のところ）何も変更させ行きたいと思っていて、変更したらもっとお金が掛かる…。
一方、千葉・鴨川市にある｢鴨川シーワールド｣は明日16日、来場者の安全を考慮して臨時休館にすることが決まった。
台風は夏の風物詩にも影響していた。
夏の夜空を花火と共に彩る神奈川・箱根町の「箱根強羅温泉大文字焼」。毎年約3万人の観光客らが訪れる人気のお祭りは16日、開催を予定していたが、18日に延期になった。この突然の延期で観光協会には、問い合わせの電話が殺到していた。
駅前に設置していた看板は、台風接近に備えて急いで取り外した。
箱根強羅観光協会 田村洋一会長：風にあおられるのが心配だから 、（看板を）外して、これは台風が過ぎてからまた張ろうと。
箱根の夜に浮かび上がる“大文字”。山にたいまつの火を灯すには80人の人手が必要だが、延期の影響で半分の40人程しか集まらなかった。そのため、通常1人1本のたいまつを特別に3本持って対応にあたるという。
さらに、50店舗近くに及ぶ露天商を手配し直し、会場も新たな場所を用意する必要に迫られた。
箱根強羅観光協会 田村洋一会長：かなりの痛手。気象データを見ながら淡々と色々な感情を捨てて、（延期の）判断をしようというのが今回の経緯。
この延期で、数十万以上の費用が追加で掛かる予定だという。（「イット！」8月15日放送より）